四季を感じ、芸術に触れる

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大切な平屋。


今回お伺いした物件は、広い日本庭園を持つ古民家、「四季邸 西永福」。

戦前から建つ木造住宅で、昔ながらの修繕や移築を想定した釘を使わない「木組工法」が使われています。変わらずぴたりと繋ぎ合わせられた柱や梁は、まさに職人技。

オーナーさんは趣味が広く、文学に書、美術に音楽と様々な分野に関心を持つ方であったそう。近年、何かと注目されている「古民家」ではありますが、梁や柱の造りの美しさに加え、至るところに残された趣のある家具や小物にも注目していきたいところです。丁寧に、丁寧に暮らしてきた時代の様子を感じさせる空気が、しっかりと残されています。

「住まいから伝統と職人の技を重んじ、庭園から四季の移ろいを感じ、収集された品々から芸術に触れる。」良質なものに囲まれてと暮らすことは、心のどこか乾いた部分に、潤いを与えてくれるかもしれません。


吉祥寺渋谷を結ぶ京王井の頭線の中程に位置する西永福駅

駅周辺は昔から営まれているであろう商店が連なり、離れていくにつれて住宅街が広がります。木々に囲まれ、その一角に佇む木造平屋建て。こちらが今回のシェアハウスです。

戦前から建つ木造住宅ということもあり、どこか祖父母の家のような懐かしさを漂わせる外塀と植木のセレクト。外堀の高さが住居のグランドラインとなり、道路よりも少し高い位置にあります。

門扉は木製です。時を経ても尚、しっかりとそびえる佇まい。

部屋ごとに分けられたシルバーのポストと宅配ボックスが設置されています。

門扉は奥に開ける仕様です。

扉を開けると、5段ほどの階段があります。

玄関へ向かう前に一旦振り返ります。

郵送物は門扉の内側から取り出すことができます。帰宅時に各自チェックするというスタイルになりそうです。

階段を上ると、正面玄関です。

白壁に木製の扉。真っ白に塗装されていますが、造りはやはり昔ながらの趣です。玄関の外に置かれている傘立ては、天候に応じて室内へ避難させた方がよさそう。


玄関扉を開けると、左手に靴箱、廊下を進むとリビングがあります。

刺繍の美しい玄関マットがお出迎えです。

左脇に用意された靴箱は、部屋ごとに一段ずつスペースが設けられています。

収納量は1足ないし、2足といったところでしょうか。ここでは履く頻度の高いものを厳選して置いておく、ということになりそうです。収まらない靴やブーツは各自部屋に保管です。

少し奥へと進み、リビング側から玄関を振り返ってみます。

左手の扉の先は、洗面スペース、バスルーム、シャワールームです。玄関の上部にはちょっとした棚が設置され、部屋ごとに割り当てられています。

比較的高い位置に設置されているので、小柄な方は使用頻度の低いものや飾り棚などとして利用するのがよさそうです。

廊下に掛けられたこちらの品は、オーナーさんの趣味のひとつ。そのままインテリアとして残されています。

寅、若しくは辰でしょうか。黄味寄りのゴールドとブラックがなんだか高貴です。


廊下を進み、リビングに移ります。

梁や柱のしっかり通った、天井高のあるリビング。中央にはコの字型にキッチンが設置され、手前側がダイニングスペースとなっています。

テーブルには竹籠に添えられた摘みたての草木。

盛られた草木は、全てこの住居の庭に植えられているものだとか。竹籠から放射線状に落ちる陰影も、しっとりとした気分にさせますね。

ダイニングスペースを別側から眺めます。

先ほど入ってきた玄関は右手の奥に位置し、光の差し込む奥側にリビングスペース、外には庭があります。

足元には、オーナーさんの弦楽器が飾られています。もちろん本物です。

楽器の他に、「月の光」や交響詩「海」で有名な音楽家ドビュッシー等のレコードなどもこちらに立て掛けられています。

更に、付近の壁にはオーブリー・ビアズリーのカレンダー。

悪魔的な鋭さを持つ白黒のペン画で鬼才と謳われた、イギリスの画家であり、詩人であり、小説家。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、100年以上前の作品とは思えない迫力です。

リビングには、オーナーさんが収集された趣味の品々が要所要所に現れます。

少し移動し、庭に面したリビングスペースを見てみます。

テーブルを囲むように、ワインレッドを基調とした椅子が並んでいます。形もテイストも様々ですが、色合いを上手く揃えることでまとめられています。正面に見える引き戸は104号室です。

104号室側から見てみます。

リビングスペースの先には、105号室と106号室の2室がありますが、そちらは後程。

最後に庭側から、まっすぐ臨んでみます。

奥には先ほど見て回ったダイニングスペースがあります。スペース間での仕切りはありませんが、自然光の明暗差が自ずと空間を分けてくれているようです。

中心に配置されたテーブルの上には、金蒔絵の茶道具。

丸みが上品です。小さいながらも、空間にしっかりとした存在感を醸しています。

壁際に置かれた、小ぶりのテレビボードには手毬が2つ。

洋と和、取り入れ方が素敵です。手毬や金蒔絵の、和小物らしい色合いと素材感はやはり目を惹きます。

庭とリビングを遮るブラインドは布製。

光を完全遮光しない薄手の布は障子にも似た部分があるせいか、馴染みが良いです。

ブラインドの先を覗くと、そこはまさに日本庭園といった趣。

元々の魅力的な庭を生かし、なるべく手を加えずに残したとか。

今回新たに仲間入りした花木は専有部の名称ともなっており、季節を感じられる庭園づくりがなされています。どのような変化が見られるのか、今から楽しみです。


それでは室内に戻り、ダイニングスペース側からキッチンを見ていきます。

OSB素材を使用したキッチンはオリジナルです。2パターンある椅子の背面がリズムをつくっています。

コンロ上部には大きな換気扇。

料理の際は、しっかり吸い取ってもらいましょう。

シンクはスダンダードな仕様です。深さもそこそこの使いやすい家庭用と言えます。

その隣には、IHクッキングヒーターが上下に2口。作業台と同じ白で統一されています。どちらもデザインの邪魔をしないスッキリとしたタイプです。

コンロの操作パネルはOSB素材にはめ込まれています。

キッチンの側面と内側には棚が設置されています。

側面を6つ割った収納スペースには、塗りの和食器を中心にディスプレイされています。

一方、左側にはキッチン家電も収納されています。

床との距離が近めなので、気になる人は気になるかもしれません(気にならない人は、多分全く気にならないと思います)。炊飯器は作業台に移しての使用です。

こちらはシンク下の様子。鍋などの調理器具が置かれています。

キッチン台の下に作られた棚には簀巻きや食器類なども収納されています。

リビング入口の壁を見てみます。

照明や空調などのスイッチは玄関入って右側に、集中して並んでいます。インターホンの受信機もこちらです。


続いて、水周りの設備へ。玄関を入って、廊下の右側の位置です。

室内には、洗面台スペースとシャワールーム、バスルームが1室ずつ。

まずは、洗面スペースから見ていきます。

日中は窓から光が差し込み、温かな空間です。洗濯機は6名で2台なので、十分と言えそうです。

洗面台はグリーンがかった、クリアなタイプ。

うっすらとダイヤ型のデザインが施されています。小ぶりなサイズのため、使用後はお手入れも忘れずに。いつでも気持ちよく使えるようなお手入れを心がけたいですね。壁際にはコンセントがあるので、ドライヤーなどの電化製品も使用可能です。

洗濯機の上部には、部屋ごとに洗剤などを置いておくための棚が用意されています。

天井から吊るされているため、小柄な方はあまり無理をせず、洗面スペースにある椅子などを使って安全に取り出しましょう。

洗面スペースの奥から、バスルーム方向を見てみます。左手にある扉が先ほど入ってきた出入り口です。

お風呂に入る時は、こちらが脱衣スペースとなります。シャワールームと浴槽付きのバスルームがそれぞれ1室ずつ用意されていますが、同時利用はなかなか難しいかもしれません。自然と、洗い場の広いバスルームの稼働率が高くなりそうな予感がします。

正面に見える折り戸がバスルームです。

桶や椅子も白で統一されたスタンダードなタイプです。窓付きのため、日差しも差し込んできます。

一方、シャワールームは出入り口を開けて正面にあります。

こちらもスタンダードなタイプで、スペースもきちんと確保されています。


次にトイレへと移動します。

トイレはリビングへ入って、少し進んだ先の右側に位置します。奥行のあるスペースの奥にウォシュレット付トイレが設置されています。


そろそろ専有部を見ていきます。

全6室、花鳥風月をテーマに庭に咲く花々「金木犀」」「椿」「牡丹」「」「紫陽花」「」の名前が付けられています。

室内はオーナーさんが暮らしていた頃に使われていた家具と、女性らしいシャンデリアで和洋折衷のレトロモダンな雰囲気に。また、各専有部名にちなんだタペストリーにも注目です。

まずは101号室の「金木犀」。

入り口から見て、左側が専有部です。備え付けの机と椅子はオーナーさんが使われていたもの。抹茶色の座面が目を惹きます。

次に、専有部の奥側から見てみます。

左手には以前のままの収納が残され、窓ガラスもそのまま。

鍵はくるくると回して開錠するタイプ。

ベッドの上の壁には、物干しポールが取り付けられています。

洗濯物は基本室内とのことなので、ポールで部屋干しすることが多くなりそう。就寝前に、翌日の洋服を掛けておくような使い方にもちょうどいい高さかと思います。


続いて、102号室の「椿」を見ていきます。

左手の引き戸は101号室、右手の引き戸は103号室という位置関係。

こちらは、6畳の最も広い部屋となっています。

大きめの窓が東向きということもあり、朝の日差しがたっぷり差し込んできそうです。

次に、ベッド側から見てみます。

収納は扉のないオープンなタイプです。中央にはポールハンガーが2本取り付けられ、天井まで収納として使用できます。

カーテンを空け、中を見てみます。

収納スペースとしても使用できますが、ちょっとした書斎のようにも使えそうな空間です。


続いて、103号室「牡丹」。

左手の引き戸が102号室「椿」、この位置から見て背中側が101号室「金木犀」です。そして、右手にはキッチンがちらり。

入り口から中を見渡します。

格天井が効いている専有部には、ぱっと目を惹く足踏み式のミシンと「牡丹」カラーである赤と桃色のタペストリーが掛けられています。

収納は、ベッド下の衣装ケースへ。

まだスペースはあるので、2つで足りないようであれば、自身でケースを追加してしまう余地もあり。収納棚のない部屋ですが、今ある雰囲気を大切に暮らしてみたいものです。


少し移動し、庭に面する104号室を見ていきます。専有部名は「」(くちなし)です。

収納は、小さな和箪笥とベッド下の衣装ケースがそれぞれ2つずつ。部屋の奥には、ハンガーポールも掛けられています。

窓からは広々とした日本庭園が広がり、自然光がたっぷり差し込みます。

庭を見渡す景色はこんな感じ。

奥行のある眺めが広がっています。庭先から見える掃出し窓は106号室です。

各専有部に取り付けられたシャンデリアは全室共通のもの。

外からの日差しを受けて、昼夜を問わずキラキラと輝きます。頑張りすぎない華奢なデザインは、あまり好みを選ばず受け入れやすそう。天井から注ぐ輝きに、気持ちが高まります。

入り口付近には飴色の籐椅子が置かれています。

時を重ねた艶が美しく、滑らかな肌触りです。背後には「梔」をイメージしたタペストリーが掛けられ、銀がかった淡いグリーンの控えめな主張が奥ゆかしいです。

専有部の内鍵はスタンダードなタイプ。

扉の先にリビングスペースがあります。テレビの音が一番聞こえてくる位置にあるため、音に寛大な人が前提かと。


104号室「梔」(くちなし)の正面には専有部が2室あります。

本棚の右側が105号室の「紫陽花」、廊下の先は106号室の「梅」です。

それでは、先に専有部周辺を確認していきます。

2室の間には本棚が置かれています。日本文学や辞典、詩集などの文学好きの方はもちろん、インテリアとしても秀逸。こちらもオーナーさんの私物ですが、今まで丁寧に扱われてきたことが伺えます。

月日を重ねれば、「モノ」は必ず古くなりますが、誰かが愛着を持って保管されていたものは、やはり素敵。部屋の随所に置かれた品々はそんなことを改めて感じさせてくれます。

廊下の一角に置かれた火鉢は上部が星形。

花柄も可愛らしく、一般的な火鉢のイメージよりもずっと可憐です。使用可能かどうかは確認が必要ですが、一度みんなで暖を囲んでみたいものですね。

廊下の上部には、芥川龍之介と「日本近代詩の父」こと荻原朔太郎の全集が綺麗に並んでいます。

彼らの生涯を辿りながら、時系列順に読んでみる。なんて楽しみ方にも、ぜひぜひトライしてみてもらいたいもの。せっかくですから、読んで欲しいですよね。


さて、専有部へ戻ります。105号室の「紫陽花」です。

備え付けの椅子とタペストリーは紫陽花色の水色で統一されています。

少し奥へ進むと、ベッドや小ぶりの棚が置かれています。

一段下がったスペースに配置され、空間が分けられています。

次に、ベッド側から見てみます。

天井の仕上げもスペースによって異なり、作業スペースと就寝スペースに分けて使用できます。


最後に106号室、「」を見ていきます。

全専有部の中で一番収納スペースが充実している、大きく庭に面した専有部です。

2面に連なる掃出し窓は南側と東側に面し、緑いっぱいの庭が臨めます。

ブラインドはリビングに掛けられた布製のものと異なり、白いアルミ製。視界をきちんと遮ることができるよう配慮されています。

入口付近には、桐箪笥が置かれています。

かなり年季の入った箪笥ではありますが、まだまだ現役です。しっかり働いてくれるはずです。

窓側から、収納スペースを見てみます。

7つに区分されたオープンなタイプの収納です。その1つには、エアコンはすっぽり収められ、右手の壁にはポールハンガーが取り付けられています。

さて、専有部から庭へ出てみます。

専有部を囲むように縁側が取り付けられています。縁側に腰掛けて、ほっと一息。一度始めたら、習慣になってしまうかもしれません。


玄関から建物に沿って左へ進むと、庭へ出られます。

こちらの道を通って庭に向かう機会はあまりないかもしれませんが、自転車の駐輪も可能なスペースとして開放しているとのことです。


四季邸 西永福」の最寄駅は京王井の頭線西永福駅

京王井の頭線は渋谷から吉祥寺間が急行で20分と短い沿線ですが、魅力的な街がぎゅっと集まった沿線でもあります。

最寄駅である西永福駅からは渋谷駅まで12分、吉祥寺駅まで10分、下北沢駅まで7分と、沿線上を10分前後で移動することが可能なため、プライベートでも気軽に遊びに行ける距離かと思います。

駅周辺には、コンビニやドラッグストア、スーパーなどの商店が立ち並びますが、少し歩いてみると軒並み閑静な住宅街が連なります。

少し足を延ばし、10分程歩いた先には大宮八幡宮があります。

源頼義により建立された武蔵国の三大宮の一つで「多摩の大宮」とも呼ばれ、境内は15,000坪と都内でも3番目の広さであるそう。Wikipediaによれば、東京のほぼ中央付近であることから「東京のへそ」の異名を持つ神社なのだそうです。是非一度は足を運んでみたいものです。


運営・管理をされるのは「株式会社Rバンク」さんです。

これまでに女性専用物件を22件手掛けてきた「株式会社Rバンク」さん。シェアハウスを探す女性にとってはもうお馴染みの顔ではないでしょうか。毎度、女性の視点からの安心面を考慮しつつ、「可愛い」や「お洒落」を様々な形で散りばめていく事業者さんです。

今回手掛けた23件目の「四季邸 西永福」は、少しばかり趣向が違うなと思った方もいるかもしれません。なんでも「戦前に建てられた家を是非、シェアハウスとして残したい」という想いのもと、オーナーさん直々のご依頼からはじまったのだそうです。

戦前から現在まで残されてきた良質なものを出来る限りそのまま生かし、現在の暮らしにフィットするよう調整を加え、女性心をくすぐるアイテムをほんの少しだけ足してあげる。そんな按配に対する配慮が、今回は特に随所で感じさせられます。

残された柱などの躯体や、丹念に作り込まれた庭、オーナーさんの収拾した感性の鋭い品々が織りなす空気を呼吸するにつけ、「住宅を残す」というより「暮らしを残す」と表現した方が、なんだかしっくり来るような気がしてきます。

そして家の名にもある「四季」もまた、暮らしの鍵。庭を見て四季を感じ、部屋に飾りることで心に潤いを得る。忙しい毎日を過ごす女性にこそ、じっくりと味わってもらいたい時の楽しみ方です。

忙しい毎日にほっと一息つける時間を持ちたいな、という方は、コチラからお問合せをしてみてはいかがでしょう。


変わらない良さと少しの目新しさ。さじ加減が大事です。

(シブヤ)

人気の井の頭線邸宅に住まう。 渋谷から12分に位置しながら、広い緑豊かな庭を縁側より眺め、 四季を味わう、心豊かな暮らしができる家。「花鳥風月」をテーマに庭に咲く花々が個室の名前~「金木犀」「椿」「牡丹」「梔」「紫陽花」「梅」~が長い年月をかけて愛...

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