シェアハウスソーシャル・キャピタル調査レポート

調査員の研究日誌
調査解説「他の入居者との関係」

今回の調査データ解説のテーマは、「他の入居者との関係」です。

私が今回の調査で特に関心を抱いたのが、シェアハウスにおける入居者間の関わり方の多様性です。シェアハウスの入居者は、それぞれに実に個性溢れる見方で他の入居者を捉えています。

これは、シェア生活がとても多様なライフスタイルを包含可能である側面が現れている反面、入居者同士の関係性に対する共通概念が確立していないという捉え方もできるでしょう。シェアハウスはまだ目新しい居住スタイルで、生活を共にする他の入居者も、同時に目新しい存在なのです。

「他の入居者は、あなたにとってどのような存在ですか」という質問に対して、インタビューに応じて頂いた9名の方が一様に考え込んでいた姿が、今でも思い返されます。

シェアメイトとの関係
Aさん 親戚の○○さん
Bさん 疑似家族(友達要素はあるが生活の深い部分が密着)
Cさん 仲のいい人は家族
Dさん 日々成長していく仲間
Eさん 友達と家族の中間点
Fさん 家族でもある友達でもあるミックスした感じ
Gさん おうちの人
Hさん 見えない信頼感がある人
Iさん 家族みたいな人

まず、Hさんの言う「見えない信頼感がある人」という言葉を聞いた時に、思わず頷いてしまいました。私もシェアプレイス五反野での体験入居でも経験しましたが、ひとつ屋根の下に住んでいるというだけで、他の入居者に対して強い信頼感を抱くことができます。

元々知らない人ではあるけれど、同じ空間で生活をしているという事による安心感。そんなものから来る信頼なのかもしれません。もしかしたら、シェアハウス入居者の一般的信頼感が高いのは、シェアハウスでのこうした経験も元になっているのかもしれませんね。

続いて、多くの人が悩みながら挙げてくださったのが「家族」というキーワードです。

Cさんは「仲の良い人は家族」と表現していて、家族に極めて近い存在として捉えていることが分かります。Iさんは「家族みたいな人」と、家族ではないとは思いつつも、温かい家族に近い存在として捉えていました。Bさんは「疑似家族」と、生活の深い部分での繋がりがあると言った点で家族に近いと捉えていました。

このように他の入居者を家族と重ねて捉える人がいる事が、時にシェアハウスが「新しい家族の形」という切り口でクローズアップされる背景でしょう。今回の回答を通じて、逆に家族って何だろう、と再考してみる事も興味深いでしょう。

さて、続いて挙がったのが「友人」というキーワードです。

ただし、いずれも「家族でも友人でもあるミックスした感じ」「家族と友人の中間点」というように、「家族」というキーワードと一緒に登場しています。友人というキーワードは、インタビューでは遊びや交流といった言葉と共に語られる事が多かったのですが、そういった人の存在が日々の生活を豊かにしたり、精神的な安定を実現したりする上で大切なのではないか、と感じました。

そして、新しい存在としての他の入居者について端的に表現していたのが「おうちの人」という言葉です。身も蓋もないですが、まさにその通り。確かに、家族とも友人とも厳密には違うのです。

今後、このようなシェアハウスの他の入居者との関係がどのような捉え方をされていくのか、とても興味があります。

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