家を育てる。人が育つ。

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

※2020年9月より運営事業者が「株式会社まめくらし」さんへ変更されています。

ここからはじまる、ご近所づきあい。


かつて、日本で多く見られた長屋。そこでは軒先で気軽にあいさつが交わされ、立ち話に花が咲いていたものでした。まちの人たちは路地で遊ぶ子どもたちをあたりまえのように見守り、ときには叱ったりもしていました。

そんな「ご近所づきあい」がしづらくなってから、ずいぶん経っている気がします。

青豆ハウスが目指したのは、かつてあった「ご近所づきあい」が楽しみながらはぐくまれる、いわば“新しい長屋”であり、さまざまな人が集まってくつろげる“まちの木陰”のようなものかもしれません。

2014年1月半ば、大胆な設計がほどこされた建物のおおよその形ができあがったところで内覧会が開催され、3月の竣工時には「おひろ芽マルシェ」という名の完成お披露目会が開催されました。

青豆ハウスを小さなまちに見立て、手づくりの衣食住の楽しみ方を提案するお店を、来場者や入居予定の人たち、そして地域の方々に楽しんでいただこうというもの。なんとも青豆ハウスらしいお披露目会です。

エントランス前では、“豆”をテーマにかわいらしいフィンガーフードが販売されました。

お披露目会にふさわしく見事に晴れ渡った青空のもと、たくさんの方が来場し、中庭は大にぎわい。

2階の共用廊下では、手作り布かばん展示も。 空中回廊のようにうかぶ広い共用デッキに、カラフルなアイテムが映えます。

他にも手づくりベビーシューズに輸入壁紙、青豆ハウスの入居予定者がお部屋のセルフペイントをした際にも使われたインテリアペイントも出店していました。

ていねいに手づくりしたカラフルな品々を並べたお店のあいだを行き交う人々。そして、大きな敷地をのびのびと遊ぶ子どもたちの笑顔。その様子は、まさに小さなまちのよう。

ぴかぴかの新築の住宅でありながら、どこか懐かしく、ほっとする光景でした。


青豆ハウスの8戸の住戸はそれぞれ、そら、花、えんどう、れんずなど、豆の種類にちなんだ名前がつけられています。

8号室は、「sora」豆。

おひろ芽マルシェの日、各戸の玄関に張られたメッセージカードには、入居予定者の青豆ハウスに寄せる思いが書かれていました。

入居予定のあるカップルは、青豆ハウスに住もうと思ったきっかけを、

「幸せに暮らす風景が、ふっと思い描けたから」

と、そして、これから思い描く暮らし方を、

「なんでもない普通の日を豊かに、充実して暮らす」

とつづっていました。聞けば、青豆ハウスへの入居が決め手となり、結婚の日取りを決めたのだとか。

全8戸の青豆ハウスですが、なんと、実は入居者の半分が入籍間近のカップルだとか。

まだ冷たい北風がびゅうびゅうと吹き付けていた1月、内覧会に来ていた入居予定の2組にインタビューをしてみました。

まずは、もともとシェアハウスにお住まいで、そこで知り合った男性と青豆ハウスでふたり暮らしをスタートするという女性。

シェアハウスでさまざまな入居者と接点を持って暮らすことの楽しさを知ったというふたり。でも、いざふたりで住む物件を探し始めると、心がときめく物件がまったくなく、途方にくれたといいます。

「ピンとくる家がなくて困っていたときに、青豆ハウスを知りました。 まさに『シェアハウスを出てふたりで暮らすとしたらこんな家に住みたい』と思っていたそのままが形になったようなコンセプト。すぐに“まめむすびの会”に申し込みました。」

「まめむすびの会」の申し込みフォームに思い丈を書きこむと、オーナーや設計事務所の面々が大感激してくれたそう。 実は、青豆ハウスが目指していたのは、まさに、「シェアハウスの“次”を作る」ことだったとか。

「まめむすびの会に来てみて、“ほわんとした感じがいいね”とすぐに入居を決意しました。青豆ハウスは、全部ではなくて、半分つながる場所を持っているのがいいですね。それぞれの生活は保ちつつ、お互いになんとなく顔を知っている人になれるというか。無理しない感じが押し付けがましくなくて、いいなと思いました」

2組めは、結婚1年目というKさんご夫妻。 旦那さまはオーナーの青木さんの元の職場の後輩で、青豆ハウスのことはコンセプトが固まった段階で話を聞き、すぐに「ああ、絶対住みたい!」と思うようになったそう。

(夫) 「これまでシェアハウスに住んだことはないですが、“地域とのつながりを大事にしたい”ということばに共感しました。 目の前に区民農園があって、そこに地域の人たちが集まってきて、この家自体も住んでいる人たちで一緒に盛り上げ、育てていく。 そういうつながりも大事にする新しい賃貸のかたちが、面白そうだなと」

(妻) 「シェアハウスにも興味があったのですが、ここには“シェアハウスの家族バージョン”というイメージを持っています。 入居者のつながりをすごく大事にしているのが、今住んでいるところにはないコンセプトだと思って。」

おふたりは2階と3階から区民農園が見渡せるお部屋にご入居予定。畑に隣接するロケーションが、特に気に入っているようです。

(夫) 「僕はこれまで一人暮らしで4回ぐらい引っ越してるんですけど、いつも広さとか間取りとか設備とか、スペックを見て決めていました。 でも今回、僕らは事前にスペックをまったく見てないんです。今日の内覧会で初めて見たぐらい(笑)。こんな決め方は初めてでしたけど、それだけ魅力的で。そのうち、餅つき大会なんかやってみたいですね。」

うーん、楽しそう!

若い世代には町内会のような活動もあまり身近ではなくなってしまった最近では、青豆ハウスは地域とつながりを持つ、良いきっかけになるのかもしれません。


青豆ハウスの手前には、緑ゆたかな区民農園が広がっています。

週末になるとたくさんの方が、それぞれの区画の手入れにいそしんでいます。さて、農園も、青豆ハウスも、これからどんな花を咲かせ、実をつけるのでしょう。

(タカコ)

青豆ハウスは8世帯の家族がシェアハウスのように触れ合うことができるように設計された賃貸住宅。1階の共用部分は住んでいる子供たちの遊び場となっていたり、ピザ窯や流し台があるのでみんなの交流の場となっています。他にも、一室を共用部分として開放しているの...
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