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どんな大人に、なるんだろう。


CULUM 浜田山」を訪れた帰り道、なんとも懐かしくてあたたかい気持ちを噛み締めながら、駅へと向かいました。

私は小学校にあがる前まで、10世帯ほどの2階建てアパートに暮らしていました。同じ幼稚園に通う子どもたちが何人か住んでいて、一緒に通園したり、お互いの部屋に遊びに行ったり。夏になると、中庭にビニールプールを出して、みんなで日が暮れるまで水遊びを楽しんでいました。

お母さん同士はもちろん、お父さんたちも顔を合わせては立ち話をしていたのを憶えています。

当時なんとも思わなかった日常の風景は、思い返せば、とても豊かで恵まれたものだったように感じます。

CULUM 浜田山」は、2009年にスタート。その年、この家で生まれた子どもが来春小学生になります。子どものいる世帯はもちろん、当時からずっと住んでいる単身の方や、これから結婚を予定しているカップルなど、入居者の家族のかたちは様々だそう。

やんちゃ盛りの男の子たちが思いきり駆けまわる中庭や、壁いっぱいのお絵描きが楽しめる黒板塗装のリビング、思わず大人も本気になる屋上菜園と、共用設備も充実。

浜田山で静かに営まれる、羨ましい毎日。すこしだけ覗いてみたいと思います。


子どもの手を引いて夕食の買い物にいそしむお母さんや、コロッケを頬張りながら歩く部活がえりの高校生とすれ違いながら、にぎやかな浜田山商店街をまっすぐ進みます。やや車の多い井の頭通りを渡ると、とたんに静かな低層の建物が並ぶ住宅地へ、景色が変化します。

目印は、建物に負けないほどの高さの立派な松の木。

随分としっかりした佇まいだったため、もともと敷地内に植えられていたものを改修時も残すことにしたのだとか。

シンボルツリーでもあり、そっと生活を見守ってくれる守り神のようでもあり。

松の木の根元近くに、しっかりした印象のエントランスゲートがあります。ルーバー状にならぶ板の隙間から入り込む光が、横断歩道のように地面へと広がります。

光の横断歩道を渡って進むと、カメラ付きのインターホンが。

専有部はそれぞれ独立したつくりで、インターホンは各部屋へ直通。

ピピッとボタンを押して、立派な門の奥へと。


目の前に現れるのは、やわらかい色のタイルが広がる、心地のよい中庭。

子どもたちにとっては、格好の遊び場。家のドアに入る前に、中庭で「ただいま!」という声が響く日もあるのではないでしょうか。

中庭をかこんで、コの字型に建物が配置されています。

そのせいか、すっぽりと身体が包まれたような不思議な感覚が味わえます。もともと静かなエリアではあるのですが、門の外の世界とは、すこしだけ音の聞こえ方も違うような。

この、くるまれるような感覚は「CULUM」(くるむ)の名前の由来でもあるのだそう。大切なものをそっと包み込むような、優しい響きです。

緑がたくさん育っているのも、ホッとした気持ちにさせるひとつの要因。

子どもたちを中庭で遊ばせて、木の根元のベンチやガーデンチェアでお母さんたちはおしゃべり、なんて風景も見られるのかもしれませんね。

道路との間にしっかりとパーテーションが設けられていて、子どもたちが外に飛び出る心配がないのは、お母さんたちにとっても安心です。

階段下のスペースは、自然発生的にベビーカー置き場となっている様子。

昔ながらの団地でも、共用階段の下はベビーカーや子供用の自転車が置いてあるのをよく見かけます。入居者さんが使いやすいように、自然と場所の役割が決まってくるのは面白いもの。

小さな屋外シャワーも設置されています。

手を洗ったり、おもちゃの汚れを落としたりと、部屋に戻る前のちょっとしたシーンに活躍しそう。

部屋によっては、小型犬の飼育もOK。散歩から帰ってきたときに足を洗ったりするのにも便利だと思います。

中庭では、季節ごとのイベントも行われます。

2013年末には、入居者さんによるクリスマスツリーのオーナメントづくり&飾り付け、さらにアコースティックライブにマジックショーも行われました。クリスマスの詳しい様子はコチラでどうぞ。


では、そろそろ室内も見て行きたいと思います。

各世帯の入居する専有部の他に、入居者さんが自由に使用できる共用ラウンジがあります。目印はこの、グリーン・カーテン。

入り口は、扉を開け閉めするときに子どもが廊下を走っていても、ぶつかる心配のないガラスの引き戸です。

メッセージはひらがな。

共用ラウンジは、ワンルームの1部屋分を改装して設けられています。

各部屋のほかにラウンジの鍵も入居者さんに渡されていて、自由に出入りができるようになっています。

入口の前のグリーン・カーテンは涼しげなだけでなく、中庭からの視線を適度に遮る役割も。

友人や知人を招待するときには、調度よいかもしれません。

内部では靴を脱いで、基本的に床座のスタイル。

大きな空間ではありませんが、2〜3人の大人と子どもで使うなら充分な広さだと思います。

ちなみに、ワークショップやイベントのときはこんな感じ。

床座のおかげで、子どもの背の高さを気にしなくて良いのは助かりますね。

緑の壁は黒板塗装。思う存分、落書きができます。

2009年のオープン直前に、ワークショップ形式で入居者さんたちと塗装をしたのだそうです。壁を塗るという初めての体験に、子どもたちは興味津々だったそう。

だいぶ使い込まれ、色ムラが逆に味わいのように感じますが、そろそろ新たに塗装しようかと検討中とか。

ラウンジの使い方はそれぞれ。

お母さんたちはお友達が遊びに来たとき、急な来客があったときなどに重宝しているそう。

一方、お父さんたちは休日に本を持ち込んで、書斎のような使い方をしているそうです。

Aさんのウチのお父さんが本を読んでいる横で、Bさんのウチのお母さんと子ども、友達親子がお菓子を食べている、なんてシーンも考えられるとか。アパートやマンションの暮らしでは(もちろん一戸建てでも)、なかなか体験することのないシチュエーションです。

新しい本を読みたくなったら、共用ライブラリーを見てみるのもひとつの手。

入居者さんが本や雑誌を持ちよる棚、なのだそう。子どもが成長して読まなくなった絵本を置いておけば、まだ小さな子どもがいる家庭に喜ばれそうです。


コモンルームはフードやドリンクの持ち込みも、もちろんOK。実はその場で調理することもできます。

専有部に比べるとコンパクトですが、いわゆるワンルームのミニキッチンよりは、ずっとしっかりしたシステムキッチン。

IHも2口ありますし、本格的な料理でなければ充分対応できそうです。

一時的な利用なら、冷蔵庫の使用もOK。パーティーの前後は、なかなか混み合うのだそうです。

入居者さんからの要望もあり、ガスコンロも備えています。

これで冬は鍋も楽しめます。準備も簡単ですし、食事担当のお母さんの負担も、少しはやわらぐかも。


設備はキッチンだけはありません。

キッチンの隣のドアの先は、水まわりの設備。洗面、トイレ、シャワールームまでも備えます。

充分生活していける設備が揃っていますが、宿泊は基本的にナシとのこと。利用ルールの範囲内であれば、ゲストの人に使ってもらってもOKです。

当初はワンルームの一室を、他の部屋同様にリノベーションしたのだとか。このまま一部屋として貸し出すこともできるのですが、最終的に入居者さんに喜ばれる共用部として使用することになったのだそうです。


ラウンジでは、ちょっとした備品類の貸し出しも。

ならんでいるのはアウトドア用の機材や脚立、工具など、使用頻度はあまり高くないけれど、あったら嬉しいものたち。いざというときには、本当に重宝するはず。「お父さん、あれ直して!」なんて愛娘の声にも、すぐ応えられてしまいます。

子どもがいると特に、ラウンジの存在は大きいよう。

同じ世代の子どもたちが多いとはいえ、2F以上の部屋では足音などにどうしても気をつかうもの。友人を呼んでやんちゃ盛りの子が何人か揃った時には、それはもう大変なことです。

そんなときも気兼ねなく使える1Fの共用部は、各家庭だけでなく、入居者さん全体の快適性にもつながっているのですね。


続いて、上階へ向かいます。

上階へのアクセスは階段のみですが、使用するのは3階までですし、適度な運動といった程度かと。

ダークブラウンで塗られた木の壁は、集合住宅では珍しい質感。

どこか山小屋のような、別荘のような。

東京ではない非日常の空気感が漂います。

階段を上ってきた分、中庭の全貌が見下ろせるのも上階の良いところ。

「◯◯くーん、いまから下行くから遊ぼう!」なんてお誘いも、きっと飛び交っていることでしょう。


3階の廊下の一角には、ルーフバルコニー状のこんなスペースが。

年間を通して日当たり抜群の立地を活かし、1世帯1区画分の菜園が用意されています。

残念ながら、撮影は冬場。寒い時期は植物を育てるのが難しく、お休みしている家庭が多いとのこと。春先からは専門の植木屋さんがしっかりとサポートして、一緒に菜園の手入れをはじめるそうです。

数種類用意された苗から、いくつか好きなものを選んで育てる。

もちろんアドバイスもしてくれますし、菜園のすぐ隣には各種道具も常備。

さらに、なんと定期的に肥料の補充も行ってくれるそう。ホームセンターなどへ買い出しに行く必要がないのも、継続しやすい大きな理由のひとつだと思います。「あれがあればやるんだけど…」なんて腰が重い方は、ここなら言い訳もなかなかできないですし、良い機会になるかもしれません。

本格的な家庭菜園はなかなか継続が難しいものですが、そんな様々な工夫もあり、オープンから時間が経っても利用率がとても高いそう。

菜園のとなりにはウッドデッキが敷かれたエリアが。

これから暖かい季節になってきますし、土いじりの後にすこし休んだり、採れたての野菜をテーブルで楽しむのも良いですね。

テーブルの横の物置に、肥料やシャベル、ジョウロなどの菜園用備品が置いてあります。

水やりやサッと手を洗ったりできるよう、蛇口も。

水は、タンクに溜められた雨水を使うそう。

ちょっとした節水にもなりますし、いざというときにも心強いはず。


では、様々なタイプが揃った専有部を見て行きたいと思います。

プランは単身向けの1Kから、メゾネットタイプの2LDKまで、全部で8つ。

まずは23.65平米の108号室。単身者向けで、間取りは1Kです。

無垢材のナチュラルな色合いを大切にした、やわらかい雰囲気。1階のリビングと反転した間取り、というとわかりやすいでしょうか。

キッチンと水まわりの入り口にはそれぞれ引き戸があり、生活空間としっかり別れているのが嬉しいところ。

収納スペースもしっかりめの容量で、すっきりした生活が送れそうです。


304号室は屋上菜園のすぐとなり。

ダイニングテーブルなどの大きな家具を入れても、子どもたちがノビノビ遊べる広々とした1LDK。

床には無垢材のフローリングが使われています。素足で歩いても心地よい、はっきりとした木目の感触。身体に優しい植物性のワックスの仕上げだそうです。細部まで行き届いた配慮が嬉しいですね。


小さな小上がりがあるのは、203号室。

小上がりと聞くと、ついついコロンと昼寝を連想してしまいます。

日当たりも良いですし、なによりどこにいても目が届くので、小さな子どもを寝かせておくにはちょうどよいスペースかも。リビングにピリッとアクセントがついて、生活空間にさり気ない彩りが生まれます。

103号室、303号室も同様の間取りで、1階はバルコニーの代わりに専用庭が付いているそう。

寝室には広い収納があります。

見てのとおり、風通しはかなり良さそう。左は旦那さん、右は奥さん、という感じでしょうか。気付いたらどんどん奥さんの服が増えていたりして。


最後は、一番広い107号室。唯一のメゾネットタイプです。

1階に玄関と水まわり、2階がLDKと2つの寝室という構成。寝室はそれぞれ7.7畳と5畳ということで、小さい方は子ども部屋、もしくは書斎として使うのが良さそうです。

2LDKの部屋は、ほかに可動式の壁で仕切れるタイプも。家族の形によって自由に姿を変えるフレキシブルさは、将来を見据えても魅力的では。

各部屋の広さや間取りを見ると、お子さんが1〜2人で、小学校の高学年くらいまでのファミリーに向いているのではないかと思います。ひとり暮らしのときよりも、より長い視野で考える必要のあるファミリーの部屋探し。

パートナーとよく相談して、素敵なビジョンを持って暮らしをスタートしたいものです。


ファミリーには嬉しい、駐車場も備わっています。

子どもが小さいうちは電車での遠出はひと苦労。自宅からすぐに車で移動できるのは、とても便利だと思います。

駐車場のとなりは駐輪場。

あたりは平坦な道も多く、自転車での移動にも便利な地域。晴れた日に、ものすごく楽しそうな交通公園まで遊びにいくのも良さそうです。


最寄り駅は京王井の頭線浜田山駅

渋谷までは急行に乗り換えて15分、吉祥寺までは10分とそれぞれ直通。新宿までも明大前で乗り換えて20分程度と、主要駅のアクセスは抜群です。

学校の多い井の頭線沿線。全体的にのんびりとした空気が漂い、電車に乗っていてものどかな風景が続きます。ただし、朝の渋谷行きの電車はなかなかの混雑具合ですのでご注意を。

駅からシェアハウスへの道程の大部分は、カルディや成城石井が立ちならぶ、煉瓦敷きのメインロード商店街。

日常的な買い物だけでなく、ちょっと可愛らしい美容室や雑貨屋さん、パン屋さんなども全てこの商店街の中に。

昼から夕方にかけては車両通行止めになり、子どもをつれての買い物も安心です。家からは大通りを挟むものの、小学生くらいなら、おつかいを頼む距離としてもほどよいのではないでしょうか。


運営・管理は「株式会社コプラス」さんが行います。

入居者自身が設計に関わるコーポラティブハウスや、コモンルームのあるコミニティ賃貸住宅などを手がけています。会社のコンセプトは<人々が集まることで価値が高まる不動産づくり>なのだそう。

様々な取り組みを行うなか、「CULUM 浜田山」も自然と生まれてきたかたち。

なによりも、スタッフさんが楽しみながら関わっているのがとても印象的です。

年に数回開催される家庭菜園のイベントでは、大人たちが作業に夢中になれるよう、集中力の切れた子どもたちと遊ぶのがスタッフさんの役割だとか。

顔見知りのスタッフさんの姿に子どもたちも安心できるようで、積極的に声をかけてくれるのがとても嬉しいそうです。小さなお子さんを持つスタッフさんもいるそうで、良いパパ役としてして馴染んでいるのだとか。

目尻を下げて子どもたちの話をする姿に、入居者さんとの関係性を大事に考えている様子が垣間見えます。

もちろん単身者向けのシェアハウスでも、事業者さんとの関係性はとても重要なファクター。ファミリー向けとなれば、その重要度はさらに際立ってくるのではないでしょうか。

豊かな住まいの選択肢が増えることは、様々な意味を持つと思います。

でも、いろいろ難しいことは考えずに、今シェアハウスに暮らす豊かさを体験している一人として、純粋にこの状況を嬉しいと思うのです。

まさに新しい家庭を築こうとしている人、子どもに幼なじみを作ってあげたい人。2014年6月現在は満室とのことですが、空室が出たときにはコチラからお問合せをどうぞ。


自分がいつか親になったとき。

すぐ近くに同世代の子どもを持つお父さんお母さんがいる環境、そして我が子に幼なじみがいることは、子どもにとっても自分にとっても大きな大きな意味を持つ気がします。

(テルヤ)

CULUM 浜田山では「生活環境とコミュニティの新しいスタイル」をご提案します。建物まるごとを最大限活用し、自然と緩やかにつながる暮らしへ導く仕掛けがあります。また、中庭を介してエントランスと各住戸が結ばれ、何気ない「コンニチハ」から、住まう方たち...

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