三宿アドレス

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
三宿交差点のすぐそば。
最近、屋内にグリーンを取り入れたインテリアを目にする機会が増えてきました。
緑色が気持ちを落ち着かせる効果があるとか、植物が酸素を出しているとか、心地よさの理由と言われるものは色々とあるようですが、なにより少しでも自然が近くにあることは人間に何らかの良い影響を与えるのではないかと思ったり。
でも、鉢植えを育てたり、花を飾ったりする習慣はずっと昔からあるもの。そういえば、おじいちゃんの家でも鉢植えをたくさん育てていたような。古い家と植物は、とても相性がいいような気がします。
「Sangenjaya Green HOUSE」は、三宿の住宅地のなかでも、どこか昭和の雰囲気がほんのり残る一角に建っています。築年数の経った建物がもつ独特の空気のなかで、点在する植物がホッと心をなごませてくれます。
三宿というある種プレミアムな立地に、なかなか独特なテイストのシェアハウス。じっくり見て行きたいと思います。
246を一本入った路地の先、レトロな雰囲気を漂わせるベージュの建物が「Sangenjaya Green HOUSE」。
立地は限られた三宿アドレスの、ほぼ真ん中。一見、戸建住宅のように見えますが、以前は寮だったそう。建物の内部には随所にかつての名残をとどめています。
エントランスは、新しいもの。
ドアを開いてみると…
内側に元々の玄関が現れる二段構え。右手には2階へとつながる外階段。部屋着で階段を上り降りしても、家の外からは見えないつくりです。
サインは植物の枝をモチーフにしたデザイン。
ドアの先が、すこし楽しみになってきます。
内側のドアを開けると、ふた手に分かれた廊下が続きます。
各フロアにそれぞれ靴箱が設置されています。
1階の入居者さんはこちらの靴箱を使います。
使えるのは、各部屋この扉の1枚分。6足は収納できます。
年中使うレインブーツを置いても余裕あり。
棚の高さも変えられますし、傘もしまっておけて便利そうです。なにかと物が増えがちな玄関まわりも、これならすっきりした状態がキープできそう。
廊下を進むと、つきあたりにリビングがあります。
全体的に落ちついたトーンの配色。使い古された言葉ではありますが、三宿らしい「大人の隠れ家」というキーワードが似合うような気もする、しっとりとした空間です。
天井からは、コードをぶら下げて配置された照明が。
キレイに揃った板張りの天井。もともと和室だった名残も感じさせるわりに、やたらと高天井です。
おまけに床のフローリングも、なんだか随分と年季が入っています。
よく聞いてみると、ここは以前、剣道場だった場所なのだそうです(!)。入居していた寮生達が、日々ここで練習に励んでいたんですね。そう思って改めて見ると、フローリングのツヤも一層輝いて見えるような、見えないような。
ダイニングテーブルは6人が同時に座れる広めのサイズ感。
普通のテーブルがA型の脚に変わると、一気に愛嬌が出るのが不思議です。
作業台のようになるせいか、食事よりも、資料を広げたりノートパソコンで作業をしたりするのが似合う気がします。
すぐ脇の壁には、大小様々なサイズのフレームが飾られています。
ランダムでも、ぐっとまとまって見える壁の使い方。
入居者さんの写真を少し足してみるのも楽しそうです。どの程度手を出して良いものか、オーナーさんに聞いておいた方が良いかもしれませんが。
リビングの奥は、ソファスペースです。
インテリアを考えたのは建物の女性オーナーさんということで、全体的には女性らしいチョイスが多いのですが、ソファスペースはメンズライクな仕上がりです。
ダイニングテーブルで食事を終えたら、ソファでゆったりテレビでも。
ダイニングから眺めるには、サイズはやや小ぶり。やはりソファでのんびり、がオススメです。1日の終わりにスタンドライトの灯りで気取って過ごしてみるのも、いいかもしれません。
キッチンのつくりは、ごくごくシンプル。
テーブルと見間違えそうな、面白いデザインの独立シンク。
作業中にリビングが見える点ではカウンターキッチンに近いのですが、テーブルに向かって洗い物をしているような感覚はとにかく新鮮。慣れるまで、すこし時間がかかりそうな気もします。
ちなみにグリーンはしっかりと天板に固定されていて、すこし触れたくらいで落ちることはありません。実用面はバッチリ。
テーブルの対面には、作業用のカウンターが。
移動が少ない動線で、作業スペースも広め。使い勝手はまずまずではないでしょうか。冷蔵庫は各部屋にあるため、冷蔵の食材はその都度持ってくるスタイルです。
IHヒーターは移動も可能なコンセントタイプのもの。
日常使いには問題ない程度だと思いますが、本格的な料理を楽しみたい方にはちょっと物足りないかも。とは言え、立地を考えれば外食派の方が多いような気もします。
寒い時期に鍋をするときなど、テーブルまでヒーターごと持ってこれるのはかなり便利そうですね。
収納は各部屋単位で独立したスペースが用意されます。
雑誌がすっぽり入るサイズのボックスを、1部屋で5つ分使用できます。調味料や常温保存の食材、自分で使う食器類はすべてこちらに。小振りなものなら、自分専用の炊飯器を持っている方も収納できそうです。
水まわり設備は1階と2階にそれぞれ備わっています。
トイレや洗面、洗濯機など基本の設備は同じですが、1階にはシャワールーム、2階にはバスタブ付きのバスルームが。
女性はバスタブ付きを好む人が多いでしょうか。でも、暑い時期にサッと汗を流すくらいならシャワーでも充分。その時々で使い分けるのが良さそうです。
洗濯機は廊下の一角にすっぽりと収まっています。
2階にも洗濯機があるため、融通しながら上手に使い分けていくと良いと思います。
トイレはウォシュレット付きのタイプ。
シンプルな空間のなかで、ペーパーホルダーが目を引きます。
カントリー・テイストがかわいいデザイン。
このあたりの小物選びには、女性らしさがにじみ出ていますね。
1階の部屋を見る前に、2階へ上がってみます。
外部からは見えないようになっていますが、一応外階段。移動用のサンダルなどを常備しておくと便利そうですね。
廊下は新たに塗装されていますが、元々の建物の表情も残されています。
良いバランスだと思います。
ボウルが置かれた洗面スペース。
リビングと同じく、照明をグッと抑えたムードのある共用部。メイクをするなら、部屋のなかが良さそうです。
寮の名残もほんのり。
廊下の奥へ進むと、バスルームがあります。
バスタブは脚を伸ばせるゆったりとしたサイズ。
新品ではないものの、清潔感があって雰囲気の良いバスルーム。古い建物は好きだけど、水まわりが古いのはちょっと…という方も、これなら大丈夫かも。一度現地で確認してみてください。
では、様々な個性のある部屋のなかを、いくつか見て行きたいと思います。
まずは201号室。
ドアを開けた瞬間、天井の高さに驚くかもしれません(特に背の高い方)。
もちろん部屋の天井高は普通なのですが、振り返ってみると確かに入り口だけ低いのです。
背の高い方は、頭をぶつけないように気をつけてくださいね。
落ち着いたピンクとベージュの2色づかいは、内装を担当したデザイナーさんの案。
奥側に明度の高い色をおくことで、空間が広く見える効果もあるよう。メリハリも付きますし、面白いデザインです。
204号室は、1色にまとめられたシンプルな部屋。
こちらも収納の一部を入り口に変え、さらに家具も配置。
収納部分には洋服も掛けられるようになっていて、容量も頼りがいがあります。
荷物の多い方や収納家具を持っていない方は、模様替えをして全面収納として使うのも良いかもしれません。
ベッドはすのこタイプ。
このベッド、実は輸送業などで荷物を乗せるためのパレット(という業務用スノコ)です。これは、かなり斬新。思いのほかマットレスがしっかりしているため、布団を敷いてしまえば背中に板の感覚が…ということはないと思います。
最後はリビングの隣の103号室。
夜間のテレビや調理など、どうしても多少、音関係の問題はあると思います。お互いに快適に過ごせるよう、音に強い人か夜型の人が良いかも。
他の部屋とおおきく違うのは、天井の高さ!
元・剣道場のリビングと同じ天井高は、面積の割にとても開放感があります。
天井の高さを活かしたL字型のロフトも。
幅が狭めでロフトで寝るのはNGだそうですが、荷物はかなりの容量が置けそうです。
窓も天井近くまで届く特大サイズで、日当り良好。
全室、室内干しができるよう取りはずしの可能なハンガーポールが吊られています。
仕事をしていると、外に洗濯物を干せるのは休みの日だけになりがち。雨の日でも洗濯ができる環境はなかなか心強いものです。
最後に玄関の隣にある自転車置場をチラリ。
置ける台数に限りがありそうですが、屋根があり雨風は防げます。自転車通勤の需要は強そうな場所柄ですし、希望の方はお早めに。
最寄り駅は各線・三軒茶屋駅。
田園都市線にとび乗れば渋谷まで4分、九段下まで17分、大手町まで21分とアクセス抜群。田園都市線の駅からは少し歩きますが、のんびりとした空気感が魅力の世田谷線も通っています。
渋谷駅まではバスも通っています。最寄りのバス停「三宿」までは徒歩2分ほど。
三軒茶屋と反対方面へ歩くと、池尻大橋の駅も6分ほどです。渋谷方面へ通勤される方は、バスか池尻大橋駅の使い勝手が良さそう。
ちなみに、自転車利用者の多い246号線沿いでは、一部のバスレーンを自転車兼用車線化するなど、積極的な取組みも進んでいます。健康を意識している方、自転車通勤を始める良い機会かもしれません。
三宿と言えば、90年代頃から業界人御用達のおしゃれな街として注目を集めるエリア。
今もインテリア、カフェ、ベーカリーではハイクオリティな店舗が点在し、夜には一見してそれと分からないディープなスポットがそこかしこに。独特の存在感は健在です。
休日は、のんびり散歩しながらのご近所散策も楽しそう。
たまにはコーヒーとサンドイッチをテイクアウトして、世田谷公園まで歩いてみると良い気分転換になると思います。
噴水を見ながら食べる売店のアイスが、美味しいこと。
運営管理は「株式会社BeGood Japan」さんが行います。
社長さんの海外でのルームシェア経験から、シェアハウス事業を始めたのが2006年。比較的長い管理経験を持つ事業者さんです。各地を飛び回るエネルギッシュなスタッフさんたちは、入居者さんとの年齢層も近め。なにかと感性が近い部分も多いかも。
シェアハウスの管理運営のほか、海外からやってくる留学生の入居サポートも行っています。そのため、シェアハウスの入居者さんも海外の方の割合が多くなる傾向があるとか。
事業者さんとしては国際交流が目的というよりも、様々な国籍、文化、バックグラウンドを自然と楽しんでもらえる人に入居して欲しいそうです。
管理している物件全体のパーティーも定期的に開催しているそう。
河原でBBQ、公園でのお花見の定番だけでなく、会社の事務所の屋上や社長さんの自宅にあるパーティールーム(!)に招待してもらえることもあるのだそうです。数十人が集まるため、毎回とても盛り上がるよう。他のシェアハウスの様子を知る機会は少ないですし、面白い出会いがあるかもしれません。
そうそう、女性オーナーさん曰く「植物にお水をあげてくれる人大歓迎」。これは結構大事なことですから、是非お忘れなく。
2014年7月末にオープンした途端お問合せが多く寄せられ満室になってしまいましたが、空室を発見したらコチラからお問合せをどうぞ。
毎晩疲れて帰ってきて、倒れこむように寝る毎日。
休みの前日にふと、部屋のパキラも元気がないことに気がつくことがあります。
植物の元気がないときは、自分の心に余裕が持てていないとき。ふとした瞬間に植物に気付かされることは、意外と多いものです。
(テルヤ)