路地つきアトリエ的住宅

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なんだか、美術館的。


最近はすっかりですが、学生時代はよく美術館に足を運んでいました。

企画はもちろんのこと、気持ちの半分は建物自体を見るのが目的。展示会場だけでなく、ロビーやエントランス、階段など、美術館の独特の空気をまとった空間がとても好きです。

特に好きなのは大型の美術館で見かける、展示順路の途中に設けられた休憩スペース。

大抵はいくつかソファが置かれていて、作家の年表や作品集が手に取れるようになっています。

展示を見ているあいだは頭を使いますし、普通の声で話しづらい雰囲気もあり、どこか少し緊張するもの。それを、すこし緩ませてくれる場所です。そこでは、前半の展示を見終えた人たちがパンフレット片手に感想を語り合っていたり、ひとり静かに目を閉じていたり。

と言って、カフェのように切り離された場ではなく、後半の展示へ気持ちを切れさせないための、配慮のある空間。

ACTTAS-S」のリビングは、そんな繊細な空間を思い起こさせます。

絵画やソファ、そのほかのモダンなアイテムなど、美術館を思わせる直接的なエレメントによる部分も、もちろんあります。ただ、それだけではない気がするのです。

リラックスできる場所でありながら、自然に節度を生んでくれる空間。

それは素材によるものなのか、間取りなのか、はたまた違う要素なのか。じっくり考えながら見ていきたいと思います。


最寄りの駅からは徒歩4分。

薄いベージュの角ばった外観の建物が、「ACTTAS-S」。

オフィスだった建物の用途を転換して、2階から上をシェアハウスにしたそう。

玄関は、すこし奥まったところにあります。

ガラスドアですが、これだけ奥まっていれば通行人の視線も気になりません。

玄関ドアの手前にはポストが設置されています。

一度玄関を出る必要はありますが、屋根のある範囲のため雨には濡れずに済みそうです。

ドアの鍵は、スマートフォンのアプリで開閉できる仕組み。

この黒いボックスに、アプリを立ち上げたスマートフォンをかざすと鍵が開きます。ハイテク。

スマートフォンの充電が切れたり、どこかに忘れてきてしまったりしたときのために、鍵穴も使えるそうです。


ドアの外側と内側は段差がなくフラット。

土間には靴箱が設置される予定だそうです。ということで、靴を脱ぐのはココ。

ルームシューズに履き替えたら、階段を上ります。

以前はカーペットが貼られていたであろう、階段の踏面。

なかなか味があって良い感じです。白い塗装とのコントラストも、ラフな雰囲気が際立ってまた良し。

リビングは4階です。

エレベーターはなく、階段のみでのアクセス。運動不足の方にとっては、毎日の上り降りに多少効果が期待できる…かも?

慣れない脚で玄関から上がってくると、3階あたりで一息つきたくなりました。踊り場に椅子が置かれているのは、優しさでしょうか。階段の類はすぐ慣れるものと言いますが、それまではお世話になるかもしれません。

ついつい出そうになる「よいしょ」なんて声を押さえ、目の前にあるドアを開けます。

少々乱れた呼吸を整えつつ、リビングへ。


細長い形状の、とても明るいリビング。

床はモルタル。ラフな雰囲気も残しつつ、スッキリした仕上がりです。

ところどころに、パッと目を引くファブリックが使われています。

モンドリアン柄を思わせるラグも、ソファに並んだクッションも、ちょっとレトロな色合い。どことなく漂うモダンな雰囲気は、このあたりから生まれるのかもしれません。

一方、こちらはキュートな色合いのアート作品。

近づいて見てみると、キャンバスの代わりに布が使われているようです。

離れて眺めると、小さなラグのようにも見えます。

おそらく、アートひとつで空間の雰囲気はどうにでも変えられるのでしょう。影響力は絶大です。

最近のシェアハウスでは珍しく、共用のノートPCが備わっています。

デスクに置いて使える長さのワイヤーが取り付けられていて、持ち出しはできないようになっています。あしからず。

そうそう、ホームセキュリティも導入されています。

緊急時にリビングの緊急ボタンを押すと、警備員さんが駆けつけてくれるそう。もちろん使うシーンがないと良いですが、万が一への備えはあって損はありません。

アートの飾られた壁の対面に、大きな掃き出し窓がふたつ。

撮影にお邪魔した日は天気が良いわけではなかったのですが、それでもこの明るさ。日当たりはとにかく抜群です。事業者さん曰く「夏の日中は、カーテンを閉めないと暑いくらい」とのこと。


掃き出し窓の外を見てみると、日当たりの良さも納得。

周辺は住宅街で、4階建ての「ACTTAS-S」より高い建物はありません。

これなら、洗濯物もあっという間に乾きそう。

スペースにも余裕がありますし、晴れた日には布団もシーツも全部干したいところ。

屋上を使ったイベント開催も考えているそうです。

BBQなど火を使うものは難しいかもしれませんが、流しそうめんならOKかもしれません。マットを敷いて、朝ヨガに精を出すのも気持ちよさそう。何かアイデアのある方は、事業者さんに相談してみてください。


室内に戻り、キッチンを見てみます。

新設されたキッチンは、少々コンパクトサイズ。

ひとり暮らし用といったところで、ふたりで同時に作業するにはややタイトかもしれません。

シンクは大きくありませんが、IHが3口なのは嬉しいですね。

コンパクトなキッチンの場合、IHなら作業スペース代わりに使えるのも便利。ただし、加熱直後はくれぐれもご注意を。

ポータブル式のヒーターもあります。

ダイニングテーブルに持っていって、鍋を囲むのにもピッタリ。

食器類はラックに並べる珍しいスタイルです。

今のところざっくりした使い方で、工夫の余地はまだまだありそう。

炊飯器や電子レンジはリビング側のラックに並んでいます。

作り置きを温めるだけなら、レンジから出してそのままダイニングテーブルへ。これだけ数があれば、食事の時間が同じでも待つことは少なそうです。


では、続いて水まわり設備の集まる3階へ降りてみます。

各フロアの入り口にはドアが設けられ、階段を上り降りする足音が聞こえづらい設計です。

廊下もリビングの床と同じモルタル仕上げ。

よくよく見ると、まっすぐではなく、横幅が膨らんでいたり、少しだけ曲がっていたりする不思議な廊下。そのせいか、路地のようにも見えます。

路地のような廊下の先には、小さなリビングが。

小規模なシェアハウスなら、この空間がメインの共用部になりそうなほど。通常なら、壁を作って専有部にしてしまうパターンが多いと思います。

2〜3人なら充分集まれますが、どちらかと言えばひとりで本を読んだり仕事をしたりと、専有部の延長のような使い方が向いているかもしれません。

これがソファではなく2人がけのテーブルセットだったら、使い勝手はイマイチのような気も。ソファだから、ちょっと専有部から移動しようという気持ちになりますし、滞在時間も長くなるのだと思います。気付いたらウトウトしてしまったりして。

ここにバランスボールという組み合わせも、なんだか好きです。


水まわり設備は、3階と2階にそれぞれ設置されています。

3階は女性専用フロアのため、水まわり設備もすべて女性用。

乾燥機付き洗濯機に洗面台、トイレ、シャワールームと、すべて2室ずつ。

洗面台の周りは、利用中に化粧水やポーチなどを色々広げておけそう。朝の準備にも便利です。

シャワールームはシンプルなタイプ。

2階もまったく同じ間取りの水まわりがありますが、設備も同じものが入っています。

トイレはもちろんウォシュレット付き。

日当たりがよく、昼間なら照明を点けなくてもこの明るさです。


それでは専有部を…といきたいところですが、実は2階にはもうひとつ共用スペースがあります。

4階のリビングとはまた雰囲気の違う第2のリビング。11人でこの2箇所のリビングですから、かなり贅沢な作り。

ゆったりとした作りで、ついつい夜中まで長居してしまいそう。

ソファは1度座ったら、なかなか立ち上がれなくなりますからね。

大きな引き戸の奥は廊下が続いていて、水まわり設備と専有部が並びます。

ミニキッチンや家電も備わっていて、簡単な調理なら2階でも充分可能です。

分散配置にはメリット・デメリットがあるものの、例えば誰か他の人がキッチンで調理していたら別のキッチンへ行ってみるなど、使い分けができる点は便利です。

空間はモルタルの床にラグが敷かれただけの、比較的ラフなスタイル。

冬は冷たいかもしれませんが、逆に夏はひんやりして気持ち良いかも。


さて、お待ちかねの専有部を見ていきます。

まずは301号室。

真っ白だった壁から、ガラリと変わった雰囲気に驚きます。

専有部はすべて同じOSBという内壁用のボードが使われています。

普段なら壁の内側に入っている素材で、見かけることは少ないはずですが、最近ではこのまま内装の仕上げ材として使う例も珍しくありません。

多少のDIYなら相談も可能とか。

この間取りは少々難易度が高めですが、オリジナリティを出すにはピッタリかもしれません。

メンズライクなテイストですが、3階は女性専用フロア。男性の方は2階を確認してみてください。


続いて303号室。

こちらはおおよそ長方形(実はよく見るとわずかに台形なのですが)の使いやすい間取り。

基本的な設備は同じで、ベッド・収納・デスク・チェアが置かれています。

6.4畳と、全11室のなかでもゆとりのあるサイズ。自分で持っている家具を配置することも可能です。

晴れた日には屋上で外干しができますが、雨の日や夜間は部屋干しをしたいもの。

使わないときは取り外して収納できる物干しフックが取り付けられていて、竿を買ってくればたっぷり洗濯物が干せます。

バスタオルなど大判のものも部屋に干せるのは便利ですね。


最後はリビングの隣に位置する204号室。

テイストや設備はどの部屋も同じですが、大きな窓が2面あってとても明るいです。

専有部内には端子があり、TVも見られます。

ひとり暮らしからの引っ越しの場合、TVを持っている方は多いはずですから、意外と重要なポイントだったりします。


自転車置き場は建物の裏手です。

充分なスペースが確保されていますから、ひとり1台なら確実に置けます。バイクは都度相談とのこと。

鶴見小野駅までは徒歩で充分ですが、鶴見駅までなら自転車があると便利そう。1台持っていて損はないはずです。


最寄り駅はJR鶴見線鶴見小野駅

京浜東北線や京急線が乗り入れる鶴見駅まで2駅4分。鶴見で乗り換えると川崎まで9分、横浜まで16分。品川や東京など新幹線の発着駅へのアクセスだけでなく、羽田空港へも40分弱と、実は各方面へ出やすい立地だと思います。

24時まで営業しているスーパーやコンビニは、家から徒歩3分以内のところに揃っています。

衣服や雑貨などまとめて買い物をしたいときには、駅ビルのある鶴見駅まで足を伸ばしてみると良さそうです。

ご近所には、やたらオシャレなデンタルクリニックも発見。


ACTTAS-S」を運営するのは、「株式会社マウンテン」さん。

長年、鶴見区で不動産業を営み、もちろん事務所も鶴見区(鶴見駅の目の前だそう)。とにかく鶴見のことならおまかせあれ!な事業者さんです。

そう聞くと、"町の不動産屋さん”のようなイメージですが、いわゆるデザイナーズ物件の開発も数多く手がけてきたそう。洗練された雰囲気を漂わせる社長さんは、不動産業を始める前は絵画の輸出入に携わっていたのですって。

共用部に飾られたアートは、その縁で所有していたもの。

そう聞くと、どこか海外のアトリエを思わせるテイストにも、なんだか納得してしまいます。鶴見のこと、生活のこと、仕事のこと、いろいろと相談に乗ってくれると思います。柔軟な対応も期待できそう。

駅も近いですし、コストパフォーマンスは悪くないのでは。お問合せはコチラからどうぞ。


もしかしたら、この路地っぽさはひとつのキーワードなのかもしれません。

室内なのに外のよう。パブリックな空間に近い感覚が生まれます。廊下、リビング、専有部と順を追ってパブリックからプライベートへ。

どこで線引きがされているのか未だに不思議ですが、かなり繊細なバランスで成り立っている家です。

(テルヤ)

鶴見区下野谷町にシェアハウス「ACTTAS−S」が2016年7月にOPENしました。JR鶴見線鶴見小野駅から徒歩4分の立地。徒歩や自転車でもアクセス可能なJR鶴見駅からは、品川へ18分、横浜へ10分です。当ハウス近隣にはコンビニやファストフード店、...

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