ここは宝の山

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

子どものころ、思い描いた宝の山。


宝物とは何でしょうか?

僕の場合、それは愛着を持てるモノのことでした。

例えばそれは、ところどころハゲている、ただの古い看板。でも、子どものころ、それは実に特別な代物に見えたものです。

例えばそれは、学校の机と椅子。

今度は反対。子どものころは当たり前に、なんとも思わなかったはずなのに。

日常的に使用していたモノを大人になって目にすると、何故こうも魅力的に映るのでしょう。

思うに、宝物はある日急に目の前に現れるものではなく、自分から探しに行って、はじめて見出すことができるのではないでしょうか。モノだけでなく、お気に入りの場所に出会うことも、同じかもしれません。

シェアハウス成田 きのこくらぶNOBOTAN」には、そうやって出会うべき宝物の予備軍たちが、いたるところに散りばめられています。

最初に言っておきますが、人を選ぶ住まいです。

しかし見ようによっては、いや、住まい手の感性次第で、ここは宝の山になるのかもしれません。


駅を降りると、大きく広がる道幅。

そこから1分ほど歩くと、あたりは住宅街になります。

さらに住宅街を2分ほど歩き、ゆるやかな坂道を下った先に、ごくありがちな2F建ての古いアパートが目に入ります。

よく見ると、壁面に何かが…

正体はフラミンゴなのですが、近くまで寄ってみると、描かれているのではないことが分かります。

立体のフラミンゴ。

何が良いって、フラミンゴと外壁が近似色なため、外壁を白く塗ったあとにフラミンゴを取り付けていること。いやいや、嫌いじゃないですね。

玄関に目をやると、

トタンの塀に囲まれた中央には白い柵。

ギーと音を立てそうに見えますが、実際は静かに開きます。

シェアハウスのサインはこんな感じ。

手作り感が、トタンの壁によく馴染みます。

玄関の脇には朝日新聞の看板。

昭和の時代にはよく見かけた新聞社の看板ですが、今となっては随分と味わい深いものです。錆も含めて格好良い。

そして、玄関の上にはヤモリ的なものが。

ヤモリは家の守り神。そんな意味もありますが、この際意味は置いておいて、ひとつひとつのディテールに個人的にはキュンとします。


愛着の持てる外観を見たあとは、いざなかへ。

扉の先は、意外にも真新しい玄関。

もっとレトロな玄関が現れるかと思いましたが、シェアハウスにする際、しっかりリノベーションをしたとのことです。

内部から見るとこんな感じ。

元々は玄関に段差は無かったと言いますが、靴を履き替えるとき便利なように段差を付け、靴箱も設置したとか。

靴箱の上には、タバコ店の看板が飾られています。

靴箱はひとり一段ずつ。

収納は、ひとり3足程度といったところでしょうか。

郵便物は靴箱の上のスペースに。

テープで可愛くアレンジされています。こういう工夫があるだけで、愛着も湧いてくるもの。


リビングは玄関の左手に。

元々あったドアと壁を、リノベーション時に取り払ったそう。すっかり開放的な空間になりました。

ドアが無い分、冬は少し寒くなるかもしれません。断熱効果のあるカーテンを付けたり、足元にヒーターを置いたりと、あれこれ対策は施してあるそうな。

清潔感のある白い壁は漆喰仕上げ。

聞けば、事業者さんの手仕事だとか。暑い夏の作業は大変だったものの、それもまた楽しかったんですって。

漆喰に合わせ、梁の色も濃い目に塗り替えたと言います。全体のバランスがちぐはぐだと、せっかく良い物でも馴染みませんものね。

ダイニングテーブルに目をやると、

ひまわりが印象的なテーブルクロス。

事業者さんがご実家から持ってきたものだそうです。お母さんが服飾系のお仕事をしていて、レトロな生地が色々あるそう。

赤とモスグリーンのソファ、どちらにもよく馴染んでいます。

壁に目をやると、振り子の古時計。

残念ながら、今はもう動かないそうです。直せる方は是非事業者さんまで。

天井からはレトロな照明が照らします。

お気づきかもしれませんが、家全体に照明が多く取り付けられています。

リノベーション前は、全体的に日当たりが良いものの、場所によっては暗い部分もあったそう。しかし、生活の場が暗いと何かと不便になることも。家のなかのどこにいても明るいのは、嬉しいですね。

ところで、窓の先は洗濯物が干せます。

専有部によっては物干し金具が設置されていないため、外干しの際はリビングにて。

リビングには、コミュニティノートも用意されています。

ノートの表紙には、nobotan。シェアハウスの名前ですが、漢字に起こすと「野牡丹」。和風の雰囲気が特徴的なシェアハウスのため、このように命名したそうです。

最近は3ヶ月に1回くらいの割合で、鍋パーティーや、たこやきパーティーの告知を見かけるとか。


キッチンはシンプルなつくり。

割烹着姿の女性がトントンしている姿が、よく馴染みそうです。

ダイニングテーブルとの距離が近く、つくった料理は手早く運べます。

シンクの上には、シェードの可愛い照明が。

これは、長い歴史をもつ後藤照明のものだそうです。料理をする際に、手元の灯って大事ですよね。

シンクはと言うと、こんな感じ。

湯沸し器も付いているため、寒い冬場もひと安心。

ガスコンロは2口、グリル付き。

ガス栓の締め忘れには要注意。

共用の調理器具は、シンクの下に。

一般的なものは揃っています。

その上の吊り戸棚には、共用の食器たち。

この家には、古い食器たちもよく似合いそう。

キッチン家電はこんな感じ。

タイルの上に置かれているため、汚れたらサッとひと拭き。綺麗に保てそうです。


洗面台はリビングの脇。

洗面台の上に強い照明が設置されているため、眠い朝でもシャキッと目が覚めそうです。

水栓はレトロ調。

和風でまとめるわけでもなく、様々なニュアンスのモノが随所に溢れています。


廊下には、ホウキがかけられていました。

これまた懐かしいタイプ。昔は、これでよく掃き掃除をしたものです。

ホウキの隣に貼られたレトロな50’sハンドミキサーの広告とのバランス感覚に、クスっとさせられます。

1F廊下はこんな感じ。

左に進むと水まわり設備。中央は階段です。


1Fの浴室はシャワールーム。

専有部からは離れているため、あまり音を気にせず使える…かもしれません。

ふしぎなシャワールーム。

一面のみ壁の素材は木目調。足元は懐かしいタイプ。

これも昔ながらの点ですが、現代のシャワールームとしては割と広めです。


トイレはこんな感じ。

102号室の脇にあります。ごくごくプレーン。


つづいて専有部。

まずは101号室を見てみます。

カラフルな床がとても魅力的。

独特な色合いに好き嫌いは別れるかもしれませんが。レトロな雰囲気によく馴染んでいます。

元々あった畳をひっぺがし、パイン材にオスモの塗料材をゴシゴシ塗りこんで仕上げたそうです。最後にヤスリがけをして棘が残らないようにするあたり、マメさが光ります。

窓はこの大きさ。

南向きのため、天気の良い日は照明を点けなくても充分に明るいはず。とは言えレトロな照明の可愛さに、ついつい紐を引っ張りたくはなります。

机と椅子は、学校でお馴染みのアレです。

意外とよく馴染むものです。しかし、当時は座れたが今はサイズが合わないのでは?と思いましたが、問題なく座れました。勉強するぞ!となるかはさておき、ですが。

室内干し用の器具も用意されています。

大きな洗濯物は…うーん、リビングでしょうか。


つづいて、収納の襖が目を惹く102号室。

照明も専有部ごとに異なります。

収納はこの大きさ。

大容量。服以外にもいろいろと収納できそうです。捨てられない、自分だけの宝物を入れておくのにも良いかもしれません。


色鮮やかな階段!

1段ずつ音が鳴りそうでウキウキしますが、元々は外階段しか無かったのですが、それでは不便だということで新設したものだそう。

ということで、有り難いことに、きしむ音もなく上り下りできます。

2Fは、以前の壁がそのまま使用されています。

後藤照明がポンポンポンと、3つ。うん、明るい。

階段脇にさりげなく置かれたスーツケース。

やはりアンティークもの。開けたら何かうれしいものが入っているかもしれません。


2Fの廊下はこんな感じ。

階段付近に水まわりが集約されています。

洗面台は2Fにも。

タイルも水栓も、1Fとはまた異なります。


2Fはバスルームです。

浴槽は高さがあるため、入るときはよく注意を。


トイレはウォシュレット付き。

205号室の隣です。


水まわりには洗濯機と乾燥機も。

今日着ていたものを明日も着られるのが、乾燥機の有り難さ。


それでは、2Fの専有部へ。

引き戸をガラガラと開け、203号室へ。

部屋のつくりは1Fとほぼ同じ。

窓は南と東にひとつずつ。天気の良い日は陽射しが気持ち良さそうです。

ベッド下には収納。

「ああ、眠い…」と朝起きて、ベッドからそのまま引き出しを開けて着替えを取り出す。そんな横着があっても良いと思います。


ピンクのカーテンが可愛い204号室。

カラフルな床との相性も良く、専有部に居ることが楽しそう。

窓の先には物干し金具。

錆びているのもまた風味でしょうか。しかし、現役で活躍してくれます。


最後に205号室。

雰囲気は南国といったところでしょうか。

襖の模様はこんな感じ。

ギネスのキャラクターのような鳥が描かれています。外観のフラミンゴと言い、鳥に縁があるようで。

電源コンセントは少し高めの位置に。

使いづらい位置だと感じたら、延長コードで調節を。


最寄り駅はJR成田線成田駅

JR快速エアポート成田成田空港駅まで約11分と、成田空港でお勤めの方には抜群の利便性。駅周辺にはスーパーやコンビニも立ち並び、生活に不便を感じることは無さそうです。

もうひとつの最寄り駅、京成成田駅も、シェアハウスから徒歩5分ほど。京成津田沼駅までも、京成本線特急を使えば約30分ほどです。駅周辺は、昭和の面影を残す商店や飲食店が軒を連ねます。

僕にとって成田駅は今まで、見かける駅であって、降り立つことの無い駅でした。

どんな街かを、きちんと知ろうとしなかったのかもしれません。

成田山があることだけは知っていましたが、その参道にある漬物屋さんにガラス屋さん。長命泉の酒蔵があることは気が付きませんでした。

勿体無いことをしていたなぁ。

歩きながら、路地を見つけるたびに、そんな気持ちになりました。

そうそう、シェアハウスの近くの神社には「聖地のため立ち入り禁止」なんていう注意書きも見つけました。聞けば、夏のお祭り時に山車が一泊するための場なのだとか。


運営事業者はワールドワイドさん。

成田駅周辺を中心にシェアハウスを手掛ける事業者さんのため、成田近辺はお手の物。おいしいお店に、近場の神社にお寺。お手製の周辺地図には、生活に便利な商店がズラリと載っていたり。

近辺に古道具屋さんもあるらしく、リビングのソファはそこで購入されたとのこと。掘り出し物が見つかるかもしれません。

手作業で生活を彩ることが、得意な事業者さんです。

聞けば、子どもの頃からビーズで輪っかのネックレスをつくったりして遊んでおり、学校でも図工の成績が良かったそう。

お父さんが拾ってきた流木を加工してオブジェにしたり、お母さんは服飾のお仕事だったりと。家族みんながつくることを好きだったようで。

子どもの頃からのつくる楽しさが、部屋のあちらこちらを彩っています。

成田を、見かける場から生活の場へ移してみたい方はコチラからどうぞ。


自分に馴染むものたち。

宝物の多くは最初から宝物なのではなく、長い年月を経てそうなっていくのだと思います。愛着を持って接することで、少しずつ少しずつ。

そんな宝物たちに囲まれていると、じんわりと幸せな気持ちになってきます。

ふと、誰かにそれを見せたくなって、妙に自慢したくなったりもして。

自分の住まいに愛着を持っていると、そこに居ること自体が嬉しくてニヤニヤしてしまうんです。本当ですよ。

(イイヅカ)

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