五つ星メルヘン

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ほどよくレトロ、ほどよくメルヘン。
住宅街ならではのゆったりとした時間が流れる「Five star 池袋西」は、普通の賃貸住宅だったという一軒家をリノベーションして生まれた女性専用のシェアハウス。
和室だった部屋は白をベースにアクセントのパステルカラーを加えて塗装され、がらりと雰囲気が変わっています。粉砂糖のようなイメージで作ったという空間は、丸い照明とともに、女性らしいふんわりとした優しさも感じさせる仕上がり。
建具や家具などからは懐かしさも漂います。部屋に置かれたアンティークの椅子に座って窓の外を眺めていると、似ているわけではなくとも、なぜかおばあちゃんの家を思い出してしまったり。そんなふうに昔の生活にもちょっぴり思いを馳せたりして、大切に住んでもらえたらいいなと思います。
駅からまっすぐに続く大通りから枝分かれする小道の、奥まったところにあるのがシェアハウスの真っ白な門扉。
門扉の前に立って見上げると、大きな建物の全体像がわかります。
ちらりと見える赤い屋根と形状は、ちょっとあの子達の家を連想させる気も。
ドア周辺は門扉と同じく真っ白に。右手にはポストと宅配BOXが設置されています。
ポストの上にはシェアハウスの手書きのサインが。Five starのstarは、正式には星マークだった様子。
ではドアを開いて惑星の世界へ。
玄関を開けて目に飛び込んでくるのは、2階へと伸びる真っ白な階段。
上階からの光が差し込む、明るい空間です。
靴箱も真っ白に塗られています。
ボリュームとしては存在感があるものですが、白塗装の影響か、違和感なく空間に溶け込んでいます。
玄関の両側には、101号室、102号室の扉が向かい合っています。
床とドアは同じ材でできているのですが、これ、本当は仕上げで使うものではない構造用パネル。ふんわりとした空間にちょっと無骨な感じが、意外とマッチして新鮮です。
さて、階段の脇を抜けて奥へと進むと、昔ながらのキッチンとアンティークのテーブルセットがコラボレーションする、どこかメルヘンな香りが漂うリビングになっています。
階段裏には共用のTVも設置されています。
天井からぶら下がる丸い照明は、まるでフワリと浮かぶ星のよう。
テーブルをかこむアンティークの椅子には、よく見ると細かな細工が施されています。不揃いにいろいろな種類があるので、お気に入りの椅子を見つけてみては。
あ、後ろにひつじ不動産のフリーペーパー発見!
そうそう。テーブルの脇には調理機器も収納されたシェルフが置かれているのですが、テーブルのアイアン越しに見た美しい磁器の水差しは、担当さんが見つけてきたものだそうです。
ちょっとびっくりしてしまうので、お値段は秘密に。
棚の上に置かれた茶器はお茶文化が盛んな台湾のものだとか。
飾りとしても可愛いのですが、5人の入居者さんに一緒に使ってもらえるよう、ちゃんと5つ用意されています。
もともとあったものにモザイクタイルを張ることで、がらりと雰囲気を変えたキッチン。
ガスコンロは2口のプレーンなタイプ。心なしかシッカリめな気がする五徳に安心感があります。
ほんのりレトロさを感じる引き出しや戸棚の取っ手も、なかなか見ない形状です。
惑星の話に掛ければ土星の輪っかにも見えなくはなかったりして。
さて続いては、キッチン脇にある水まわりへ。
脱衣室には洗面台と洗濯機が併設されています。
脱衣室としては、ゆとりのある十分な広さ。
ランドリーや洗面台と空間が一体化した構造は、浴室利用中の使い勝手を考えると少し微妙なところではあります。が、全5室という入居人数を踏まえれば妥当な範囲内ではないかと思います。むしろ、広々とした空間を使えるメリットを重視しても良いのかもしれませんね、
洗濯機の上部には、入居者それぞれが水まわりグッズを入れておけるバスケットが用意されています。
ここはちょっとカントリー調。青のラインが効いています。
お風呂には、これまたお目にかかることが少なくなってきたステンレス製の湯船。
窓にはブラインドが付いていますが、閉め方によっては外から見えてしまいますので、入浴時はよくご確認を。
さて、こちらはなんでしょう。…ボタン?
正解はトイレのドアについているまぁるい窓。中は見えないようになっているのですが、キラキラと反射して可愛らしいのです。
トイレはシンプルに構成されています。
蛇口まで同じ素材で作られた一体型のタイプ。こちらも真っ白な空間です。
それでは、順番に1階の専有部を見ていきます。
こちらは101号室。どの部屋も元は和室だったそうですが、和の雰囲気はかなり控えめになっています。
デッキチェアに腰掛けながら「きっとここはおばあちゃんのポジションだったんでしょうね」と庭を眺める担当さん。そんなゆったりとした時間が流れる空間です。
庭では好きな野菜や花を育てても良いとのこと。濡れ縁からすぐ出られるので作業もしやすそうです。
ん、なんだか正面の奥の方に気になるものを発見。思わずググッとアップにしてみます。
…なぜか石に寄り添う鉄アレイ。
どういう経緯でここに辿り着いたか気になります。
もしかして、おばあちゃん…?いやいや、そんなはずは(いや、でも…)。
続いて床の間部分を真っ赤な収納にした102号室。
以前は縁側だったスペースの名残で、鴨居が残っています。天井の板張りの向きが違ったりして、今となってはちょっと面白い空間です。
今回は、すべての部屋に違った椅子が置かれています。こちらの椅子はプレッツェルのような背もたれがキュート。
隣に見える扉は、床の間だった頃の名残。繊細な細工です。
横幅1.2mはあろうかという大きな大きな掃き出し窓には、カーテンの代わりにロールスクリーンが設置されています。
こちら側の庭には、すでに植物が順調に育っている様子。
さわやかなブルーの収納の103号室。元々は赤い床の間と繋がっていた部屋です。
既存の枠を白く塗った窓には、障子紙の代わりに表裏にうっすら透ける布が貼られています。
この2枚の布によって生まれるのが「モアレ」と呼ばれる現象。同じ繰り返し模様を重ね合わせると見える視覚的に発生します。
布がゆらりと揺れることで見え方も変わったりと不思議な感覚が味わえます。
昔の建物によく見られる和洋折衷の階段を上って2Fへ。
一般に特段に大きくはない一軒家のなかで、なかなかの割合を占めてしまう階段。こんな風に蹴上げ部分の目線が通っていると圧迫感を抑える事ができて、小さくとも大きな役目を果たしています。
2Fは専有部が2部屋のみで、ゆったりとした導線です。
階段装飾の丸と照明の丸が、いい感じ。
寄り添う姿がまるで、デート中のように見えてしまいました。
201号室は2面窓で気持ちの良い空間です。
障子の格子が洋風にも見えて、よくドラマなどに出てくる女学校の廊下の窓、と言ったら伝わるでしょうか。なんだか雰囲気があってお洒落な感じなのです。
さきほどから各部屋で塗り分けられている収納の色は、各部屋に付けられた惑星の名前でイメージカラーが決まっているとか。
ベランダはお隣の202号室と共用です。
広さはなかなか。周辺は住宅地なので採光も良し。洗濯物はすぐ乾きそうです。
最後に202号室。こちらの部屋だけ収納の塗装はなく、落ち着いた印象です。
これはこれで、と思いますが、いかがでしょうか。
手前に置かれた木製のデスクはオリジナルのものだそうです。しっかりめの大きさは、ちょっとした作業にも便利そう。
奥の窓からはベランダに出られます。
エアコンがレトロなのもご愛嬌。
さて、「Five star 池袋西」の最寄駅は各線・千川駅です。
有楽町線と副都心線が通り、池袋と渋谷は直通、乗り換えのある新宿までも16分とアクセスはかなり良好。
スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどはすべて、駅からの帰宅途中に寄ることが出来る場所にあります。
駅からシェアハウスまでは少し距離があるものの、人通りの多い通りなので、夜も比較的安心して歩けるのが嬉しいところ。
運営されているのは、「株式会社Rバンク」さんです。
ひつじ不動産をよく見て頂いている方にはもうお馴染みかもしれないこの笑顔。リノベーション、新築問わず女性専用シェア物件を数多く手がけている事業者さんです。
担当さんは先日、シェアハウス討論会なるものに参加された時に、女性専用の魅力について熱く語ったそう。討論を進めているうちに、会場も女性から見た女性専用物件の利点に傾いてしまう程だったとか。
運営しているたくさんの物件中でも、今回はアジアンテイストがちょっと強めの今までにない雰囲気。現時点(2011年10月)では満室とのことですが、空室が出ているのを見つけたら、こちらからお問い合わせを。
肘掛け椅子×日当たりの良い窓際=お昼寝。贅沢な休日の過ごし方です。
(テルヤ)