ガラスの天空シャボン・マンション

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

建築家の美意識と、西葛西の女子力。


今回のシェアハウス探検隊の舞台は西葛西、2011年4月にオープンした7階建てマンション内にある「OLE HALE」。

6~7階がシェアハウスで、専有部は男女合わせて全15室。丈夫や安全の基準は様々ですが、図らずも、それを避けては通れない状況に直面した昨今。RC構造、つまりは鉄筋コンクリート構造の新築シェアハウスと聞けば、それだけで心を掴まれる方もいるのかもしれません。

でも今回の場合、そんな構造上の安心感などどこかに吹き飛ぶような、大胆な建築家さんの作品性こそがやはり、醍醐味。リノベーション中心で発展してきたシェアハウスの世界では目新しい、いわゆる現代的な建築家住宅の趣が出色です。

遠くからでも一目でそれと分かる外観に、ガラス張りの天空リビングの窓を全開にしたときの爽快感と抜群の見晴らし。加えて、女性中心でやる気満々の管理体制(実は経験もしっかり)も心強いのでは。

シェアハウス建築の未来の一端をのぞき見るような大胆な作風。

一見の価値あり、です。


駅を出て、それなりにテクテクと、もう少しテクテクと、だんだん「ん、まだかな?」と思うくらい歩いていると(徒歩10分です)、集合住宅が建ち並ぶ一角に、一際目を引くマンションの外観が見えてきます。

シャボンのような輪っかがポコポコとしたファサード。

下に立って見上げると、やっぱりかなり独創的。

よく見ると、ルーバー(縦棒の縞々のところ)がストライプ。このあたり、無機質になり過ぎず、作品性の強いスタイリッシュさと現代的な柔らかさのバランスを取るのによく効いていると思います。

コンクリート打ちっ放しの壁と、玉砂利の洗い出し仕上げが上品に和モダンを感じさせるアプローチ。床に敷かれた木目に沿ってまっすぐ進むと駐輪場、灯りの点る角を左へ曲がるとエントランスがあります。

という事で左へ曲がって、まずは写真正面がマンションのエントランス。

右側の柱状の囲いの中に、1~5階のマンションに暮らす方々と共同で利用できる宅配ボックスとポストがあります。

集合ポストは、シェアハウス住人もマンション住人も、もちろん各部屋ごとに分けて投函可能。

さて、エントランスはナンバータイプのモダンなオートロックです。

ロックを解除してエレベーターに飛び乗り、一気に6階シェアハウス入り口へと、ぐんぐん上昇。


6階に到着すると、中が大胆に見える、ガラス張りの正面玄関がポツンと。

すぐ脇にエレベーターがありますが、6~7階はシェアハウス専用フロアなので、基本的に誰かに覗かれる心配は無いはず。

シェアハウス部分のエントランスはシャーロックのカードキー・システムになっています。

デザインもさることながら、防犯性能が高いのです。


では鍵を解除して、お邪魔します。

左側に、奥までズラリと並ぶ収納は靴箱。

右側にやはりズラリと並ぶのは、専有部の扉。

廊下の突き当たりの左手にはリビングがあります。

靴箱は、1部屋で1扉分利用可。奥行きがあり、段の高さも調節できるので、女性用ブーツでも楽々入る大きさ。フラットな靴なら1段に2足くらいは収まりそうです。

ということで、ここで靴を脱いで、いざ建物の内部へ。

廊下を左へ曲がったところには、共用の食器棚と食材などを部屋ごとに収納できるストッカーが設置。

そして奥に見えるガラスの扉の先が、リビングです。中の様子が少し垣間見えるぐらいの距離感は、きっと丁度良い按配。

足を踏み入れると、大きく開放的な窓や天井にむき出しになったコンクリート、クリーンなフロアの質感が印象的な空間が拡がります。どれも、少し変則的な形状をした空間を上手に活かしています。とにかく開口部が多く、心地のよい風と光に包まれたリビングです。

ダイニングテーブルは4人掛け。

掃き出し窓からはバルコニーに出ることもできます。

ひと昔前なら打ちっ放しと聞くと無骨な格好良さという印象があったものですが、この天井はマンションのアプローチ同様、粗々しくも繊細さが忍ぶ丁寧な仕上げで、柔らかい印象。

壁からシュッと伸びた照明が点灯されると、空間にも新たな表情が生まれます。

リビングの一番奥に置かれた大きなソファに腰掛けると、正面には共用のTV。WiiやDVDもありますね。

窓側の一角には、ジャストサイズの小さなデスクがスッポリと設置。

デスクにはインターネットも配線済みなので、PCを持ち込んで利用する時はこちらに座ってどうぞ、とのこと。

リビングには、オルハレ便利情報と書かれたファイルと、ホネホネジェンカも備え付け。

便利情報…入居開始から少し時間の経った今なら、きっと、地域ならではのおいしいお店などが載ってるはず。中身が気になる方は、現地でぜひ。

そうそう、OLE HALEは「オルハレ」と読むのですね。


ソファの裏手のバルコニーに出てみると、リビングがまるでガラス箱のように一望できます。

窓を開けると流れ込んでくる爽快な風も心地良し。ここまで大胆なガラス張りだと直射日光も割と強めですが、今後は日差しの強い時間帯に対応するために、よしずの導入も予定中とか。この空間に「よしず」、意外とマッチするような気がしなくもありません。

ちなみにL字になったバルコニーの右側スペースには、現在はテーブルと椅子が設置されているとか。これからの季節、夕涼みにもちょうどいいかもしれません。

そして6階ということで、バルコニーからの眺めは抜群!


キッチンは、リビングとほぼ一体化しています。

料理好きな方にも満足してもらえるようにと中心に用意された大きな作業台は、清潔感を保ちやすい、シンプルなステンレス製。

なるほど、使い勝手が良さそうです。

写真右手に見えるのは、シンク。奥には電子レンジとトースターが各2台ずつ並んでいます。

業務用シンクはざっくりと無骨ながら、使い心地はもちろん本格派。ステンレスは凹凸がない分、掃除も楽々。

横に並んだシンクが2つ。下部には調理器具が収納されています。

作業台の上に、ポンと置かれているのはIHパネル。シンクとコンロは別々の位置にありますが、使い勝手は立派なアイランド・キッチン。実際にキッチンに立ってみると、ここを中心に和気藹々とできる気配全開。

IHコンロは2口が2台。フライパンや鍋を動かしてもガチャガチャと大きな音がしないよう、シリコンシートが敷かれています。

冷蔵庫にペタリと貼られたお花のマグネットは、鍋敷きにも使えちゃう優れもの。

食器棚は廊下に並んでいます。私物が要らないほど、豊富に用意。

その隣には、部屋ごとに分けられた食材などを置くストッカーが設置。

缶詰や乾物など、収納の用途によって各段の高さ調節は自由自在。


続いてはリビングを出て、水周りの設備をまわってみます。

廊下に設置された2台の洗面台。その手前のバーはタオル掛けですね、きっと。そして鏡に映り込んでいる2つの扉の先に、シャワールームがあります。

洗面台の両脇には洗面具などを置けるスペースも部屋ごとに確保。

シャワールームは6階に2つ、7階に1つ。どこの階に入居していても、空いてる場所を好きに使えるので効率はいいはず。ミニマムな機能だけが詰めこまれ、のんびり入浴したい派さんにはやや物足りないかもしれませんが、パパッと入浴したい派さんには取り立てて不便もなさそう。

7階はシャワージェットが設置されているので、時々はのんびりしたいパパッと派さんはそちらを。

女性専用トイレの扉には、魔性の女の代名詞、不二子さんがお待ちかね。

運営担当の方々、なかなか話せるキャラクターです。

隣接して全く同じ造りの男女兼用トイレもありますが、今のところ女性の入居者さんには不二子さんサイドが人気だそう。さすが、誘惑上手。

どちらもウォシュレット付き。照明は人感センサーです。


ではそろそろ6階の専有部、601号室から見ていきます。

各専有部、備品はテーブル、椅子、冷蔵庫、クローゼット、姿見、ベッドなど、体ひとつで入居しても困らないくらい揃えられています。

ベッド下にも抜かりなく収納ボックス。

10kgまで耐えられるというハンガーポールも付いています。

鏡に映し出されたシャンデリアにうっとり?


一面だけ違う壁紙が貼られている各専有部。

602号室は木目調です。

天井には、アイデア次第で多様な使い方ができそうなピクチャーレールも。


淡いブルーの603号室。カーテンの先に、うっすら見えるのは…

外観から見えていた、独創的なあの輪っかでした。

道路側の部屋の窓の外はこんな風に長い通路状のベランダになっていて、物干しなどもできます。

なるほど、ストライプのルーバーは洗濯物の目隠しにもなっているわけですね。


605号室からも見える輪は、かなりのインパクト。

でも、慣れたらきっと、なくなったら寂しいと思うようになるはず。


607号室の壁紙は少し和風にも見える花柄。

各専有部に同じ備品が置かれていますが、少しずつ家具の配置が異なったり壁紙には変化があります。

影絵のような花柄を映しだす照明は、やはり女性向きでしょうか。


では、階段を上って7階へ。

階段を上るとすぐ、廊下に2人分の洗面台が設置されています。

その隣りには、洗濯機と乾燥機の置かれたランドリースペース。どちらもコイン式ですが、洗剤は共用で用意されたモノをご自由にどうぞ、という珍しいスタイル。

一応ランドリーのすぐ脇にも専有部があるため、利用時間には一定の配慮が必要になりそうです。ま、その辺りは運営事業者さんがそのうち適度な線引きをされるかと。

ランドリーの目の前には、シャワールームがあります。

これが噂のジェットシャワー。この手のシャワーは椅子とセットで見かけたりしますが、こちらでは男女利用する衛生面を考慮し、あえて設置しなかったそう。それもある意味、正解です。

折りたたみのすのこが敷かれた、脱衣室のバスマット。山折りにするとマットが乾かせて、場所もとらず一石二鳥。


楚々と立つ掃除機は、7階のベランダに出る扉の手前にあります。こうやって目に止まりやすい位置にあると、気軽に使えて重宝しそう。

そして、奥の扉を開けると建物に細く沿うベランダに到着。

6階のベランダは専有部に面していますが、7階は共用スペースになっています。


では、最後に7階の専有部をチェックしていきます。

603号室と同じつくりの703号。

でも、ベランダはさらに広々。物干し竿も付いています。

1フロア上がると、眺望もさらに良くなりますね。


ナチュラル・トーンの704号室。

落ち着いた雰囲気ですが、個性的な照明が部屋をキリリと引き締めます。

北欧風です。


目に鮮やかなダークレッドの706号室。

一見派手に見えますが、実際は和洋どちらもアレンジが利きやすそうな、大人色。

住み方次第で、化けるのです。


708号室は、竹林風に。

コマッとした専有部ですが、この机の目の前にある扉を開けると…

隣りの芝生?

いいえ、私の芝生です!

当初は共用スペースとなるはずだったベランダですが、専有部の前をチラチラと人が行き交うのは忍びないと、結局708号室専用に。

写真ではちょっと寒々と見えますが、現在は目の保養にもなるくらい豊かな芝生が拡がっています。ハイジ気分でゴロンとしたり、太陽に向かってヨガでもしてみたりと、使い方は自由自在。

これは贅沢かも。


最後にマンションのエントランス付近に戻って、駐輪場もクイックチェック。

駐輪場は登録制で、マンションから配布されたシールを貼付した自転車のみ、駐輪することができます。また、1階の敷地内にあるマンションのゴミ置き場も利用できるので、収集日を気にせずに、いつでもゴミ出し可能。

こういうの、些細なようで案外ポイント高いもの。


さて、今回の最寄駅は東京メトロ東西線西葛西駅

東西線といえば、東は中野区から千葉県船橋市までを結び、通勤・通学にも便利な駅と多く隣接する線。直通で大手町駅まで15分、高田馬場駅まで28分。下り方面で西船橋駅までは20分。

駅からOLE HALEまでは歩いて10分強と、近くなくとも徒歩圏内といったところですが、周辺には緑も多く、散歩には快適なコース。すぐ近くに駅行きのバス停もあるので、雨の日などはこちらも良いかも。


さて、そんな「OLE HALE」を運営するのは「株式会社丸美」さん。

上の写真は、入居者さん達ではありません。運営事業者さんです。西葛西エリア在住歴がある女性メンバーが集まって、和気藹々と仕事をされているようです。

今回シェアハウスの運営は初・・と見せかけて、実は既に、試験的に1物件の運営管理を経験済み。ビビッと感じるところがあったのか、本腰を入れて物件を作って運営に乗り出したのが今回のオルハレ、といったところでしょうか。

そして、本腰を入れるにあたって選んだ場所が、やはり地元・西葛西。

シェアハウスの中を歩いてみれば、物件作りに細心の注意を払い、相当努力された痕が色々と見えてきます。新築ならではの大胆な工夫も盛り込みつつ、現実的な入居者の生活動線も意識した上で女性ならではの目線が加わった設備は、やはり気持ちが良さそうです。

一見クールなマンションの外観ですが、いざシェアハウスに足を踏み入れれば、快適を目指した設備と地域密着型のアットホームな運営が、緊張感を吹き飛ばしてくれるはず。

天空リビングで夏の夕涼みを楽しみたい方、お問合せはコチラからどうぞ。


外に出るのは面倒だけど、なんとなくリフレッシュしたいなあという時、こんな場所はどうでしょう。

実はここ、マンションの外階段。安全面から外階段はふさぐ物件が多い中、OLE HAREさんではもちろん安全面を配慮しつつ、“やっぱり気持ちいいから”と、開放してくれています。

仕事で疲れて帰宅しても、薫風を浴びて大きく深呼吸。また一日がんばるぞ!と、笑顔に戻れるかもしれません。

(ホン)

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