
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
元麻布の、隠れ里。
今回のシェアハウス探検隊は「元麻布農園レジデンス」。
各国の大使館が密集し駐在員向けの住宅も多い元麻布エリアは、古くから高級住宅地として絶大な知名度を誇ります。その特性上、外国の方にも暮らしやすい土地としても有名。
そんなハイソサエティ感たっぷりの地に誕生したのは、その名のとおり農園付きのシェアハウス。元麻布に農園、と聞くと、なぜか実際に物件を見なくても驚くほどしっくりくるのが不思議です。また、住人と地域のコミュニティを活性化すべく、誰でも気軽に参加できるワークショップを積極的に行うという話も実に楽しみ。
土地柄ならではの贅沢な内装設備に加え農園付きとくれば、賃料も手頃とはいきません。でも、まさにこんなスタイルを待ち望んでいた方も少なくはないのでは?
駅から麻布十番商店街を抜け、歩くこと数分。思いのほか親しみやすい街並みが山の手のそれに変わる頃、シェアハウスの外観が見えてきます。
アブローチとして飛び石のように敷かれた木のステップに歩幅を合わせ、ゆっくりと正面玄関へ。
オイッチニ、オイッチニ。なんだか、新鮮。
白い大きな建物は、内部で4つに分かれています。
1階左奥がA棟(3室)、右奥がB棟(4室)、2階左奥がC棟(女性専用6室)、右奥がD棟(4室)。
まずは、全体で共用する大きなリビングスペースを備えたA棟の玄関へ。
待ち受けているのは、普通よりもふた回りほど大振りなスケールの真っ白い扉。
グッと力をこめてハンドルを回し、玄関の中へ。
すると、内部には土間とのレベル差のないフラットなエントランスが拡がっています。明るすぎない照明も、落ち着いたムード。
以前はこのまま土足で・・という事だったはずですが、現在は土足厳禁。ここで靴を脱ぎます。右手に見える両開き戸の内部が靴箱ですが、そのあたりはまた、後ほど。
では、靴を脱いでサクサクと奥へと進みます。
廊下の突きあたりを折れると、暖かなリビングルームがチラリ。居心地の良さそうなムードに誘われるまま足を運ぶと、36畳の広さを生かした、なんとも風通りのよい空間が拡がります。
リビングの中心には、8人掛けの大きなダイニングテーブル。それぞれ、思い思いの使い方が共存できるスケール感です。
木の質感のよい家具と窓に拡がる緑が織りなすふわりとした空間を、セルジュ・ムーユのフロアランプが大人っぽく引き締めます。控えめながらも品の良さを感じさせるコーディネートです。
地域との交流イベントなども予定しているため、リビングは時に入居者以外の方が利用する事も想定されています。
部屋の一角には、堂々と君臨する暖炉が。
素晴らしい存在感も、現在は火気厳禁ということで使用禁止。オブジェとして、薪でも積んでみたら雰囲気は出るかもしれませんね。
テレビはなんと、薄さ3cm。薄さは機能と関係ないですが、これだけポツンと置かれると、実に空間映えするという利点があるのですね。
グリーン・ワークショップでビデオを上映したり、といった使い方も考えているそう。
2階建ての建物ですが、高々とした天井や古い平屋を思わせる大胆な奥行きは、かつて外国人用借り入れ住宅だった頃の名残り。壁一面に広がる四面窓から透ける草木の鮮やかな緑は、カーテン要らずの贅沢な存在感です。
庭に出てみると、群生もより生き生き。室内とはまた異なる心地よさ。
大きな大きなダイニングテーブルは特注。来客に備えて、折りたたみ式の椅子も用意されています。そして正面の先に見えるのがキッチンです。
ワークショップでも利用する場所、ということで考え抜かれて配置されたA棟のキッチンは、既存のL型だった調理場を生かしつつ白いI型をプラスし、U型で最終着地。
こんな感じで並んでいます。左手が新入りのI型キッチン。
右手の既存L型キッチンも、まだまだ現役のシンクや4口のガスオーブンコンロが堂々たる存在感。ただし、ビルトインの食器洗浄器だけは全棟すべて使えませんのでご注意。
広々とした調理場は、まるでビリー・ワイルダーや60年代のアメリカン・フィルムに登場しそうな世界観。ジャック・レモンのふりして、パスタなんか作ってみたくなります。
でも、湯切りにテニスラケットを使うのは迷惑なのでやめましょう。時計の針のような目盛りは、オーブンのタイマー…かな?こちらもレトロですが、まだまだ現役。
新しく設置されたシステムキッチンは、シンクとガスコンロの上に目隠しの天板がついているので、蓋をしてカウンターテーブルとしても利用できて一石二鳥。
新入りは、テーブルとしてもキッチンとしても存分に活躍できる、柔軟な現代っ子ということのようです。
というわけで、「広い・シンプル・機能的」の三拍子揃ったキッチンでした。
冷蔵庫も、基本的に入居者3名で利用する分には、十分過ぎる大きさです。
さて実は、イベントスペースとしての活用が期待されるA棟にはバスルームやランドリーがありません。つまり、A棟に入居者される方はB棟かD棟の水回り設備を利用します。
そのあたり、ちょっと複雑そうですが、気になる方はぜひ現地でご確認ください。その代わり、お手洗いは2つあるのです。
こちらが、その内の1つ。かなり造りこまれていますが、写真右側にちらりと映りこむベビーシートを見ると、イベントなどで赤ちゃんが来ることも想定されているのかも。
しっかりとした洗面台だって付いています。
さて、お手洗いの隣りには 「Locker room」 と書かれた扉が。
でも、開けてみると、ほら。
こんなオムツ替えシートまで用意。ワークショップ時の更衣室的な役割で備えられた部屋なのでロッカーはありませんが、来客に関してはなにかと用意周到です。
外部との交流をこれほどまでに重視する姿勢、立派だと思います。
では、続けて専有部をチェック。
おおよそ10畳ほどの広さがあるA101号室。
潔い白さの中、一面のミラーが部屋をより広々と映し出します。
ちなみに、これはドレッサーの扉。天井まで続く高さは相当なものですが、開けてみるとこれまた大きいこと!
床のカーペットな感じなどは、やはり全体的に洋式な佇まいです。
素材がいいと、繊細なドアノブと、鏡に映る翡翠色だけでも絵になってしまうもの。
では、続けてB棟へ。玄関には各部屋ごとに集合ポストが設置されています。
A〜D棟分の全てが集約されていますが、それぞれの入口はすぐそこ。特別に不便ということはないと思います。
玄関ドアを開けてみると、どうやら基本的な内部の構造はA棟と同じのようです。
入ってすぐ、左手の大きな扉を開けると、靴箱とコートなどを掛けられるクローゼットが設置されています。
B棟は4室ということで、収納的にもこのくらいで、最低限は足りるかと。日頃から、靴箱の脇にちょっとした衣類が掛けられると便利だなあと思うのですが、こちらはクローゼットタイプ。重宝するかもしれません。
B~D棟にはリビングはありませんが、立派なキッチンはそれぞれ備えられています。
こちらも既存のままで、オレンジのタイルがアクセント。炊飯器は各棟に1台ずつ設置されています。豊富な収納スペースは、食材のストッカーとしても充分なボリューム。
ちなみに左手の手前部分は、見ての通り洗濯機が設置される予定だそうです。
続いてはバスルームへ。
典型的な欧米スタイルのスリーインワン・バスルーム。
浅めのバスタブが特徴的。
温度調節のハンドルまでやったらかっこいいなあと思ったら、意外にも?TOTOの文字発見。
浴室以外にも1室、独立したお手洗いが設置されているので、利用がかち合う心配は、あまり無いでしょう。
では、B棟の専有部を見ていきます。
一般的な専有部の約2倍はありそうなB102号室。
それもそのはず、広さはなんと12畳。
しかも、庭付き。
個人的にはコマッとした場所が好きなので、持て余てしまうのでは…なんていらない心配までしてしまいます。
さて、そんなコマッと好きな方にも安心していただけそうなのは、B103号。
それでも7畳。クローゼット以外家具が入っていないので、余計にすっきり見えます。
B104号室。よく見たら、照明がダウンライトなんですね。
照度は割とありますが、長時間デスクワークをされる方は、自前で明るいフロアライトなどを置いてみると良いと思います。
窓の外には防犯の為か、格子が張られています。
鏡張りの折れ戸の奥は、やはりクローゼット。
小さな引き出しとハンガーポールがついています。
続けて女性専用の2階C棟へ。
玄関を開けるとすぐ右手に扉があり、その先にキッチンがあります。
キッチンもユニットバスもトイレも専有部も、多少ディティールは異なりますが、基本的な構造はB棟と同じ。
でも、C棟にはバスルームが2つあります。
お手洗いと一体化したスタイルは好みが分かれるトコロでもありますが、とにかく広々使えるのは間違いなしです。
棟が多いので、どんどん先へ進みます。
C203号室では、A棟のリビングで見かけた暖炉を再び発見。
でも、こちらも残念ながら暖炉としての利用はできません。勝手なオススメで、鎌倉に見たてて中に入ってみるのはどうでしょう。
雪やこんこ、霰やこんこ。女性専用なので、雪ん子気分で。
C203号室にはベランダもあり、木々の緑が迫ります。
ちなみにこの木は桜。春になれば見事な花が色づくでしょう。
なお、鎌倉がある代わり、クローゼットはありません。
C206室は鎌倉なし、クローゼット付き。
クローゼットが飛び出ていないのが、いいですね。
スッキリ。
最後に、D棟の専有部は3室をまとめてチェックしていきます。キッチンやバスルームは、B、C棟を参考にどうぞ。
こちらは、D202号室。
続いて、D203号室。
最後に、D204号室。
どの部屋も同様に、スッキリとした素直な間取りです。
さて、今回の物件の最寄駅は各線・麻布十番駅。
麻布十番駅には東京メトロ南北線と東京メトロ大江戸線の2線が通り、新宿駅までは直通で12分、渋谷駅までは乗り換え1回で11分と、通勤にも非常に便利。
冒頭でもお伝えしたとおり、麻布と言えば多くの大使館や外資系企業が立地する都内屈指の高級エリア。でも、実は麻布十番の駅前付近は、どこか下町情緒にも似た上品な懐かしさが漂います。
このギャップも、麻布という街の面白さ。
常に活気の漂う麻布十番商店街。
歩いていると、一瞬どこにいるのか見失うほどノスタルジックな雰囲気があります。
そんな「元麻布農園レジデンス」を運営するのは、「株式会社アスラボ」さんです。
柔和な顔触れが揃うスタッフさん達は、口を揃えて「人を繋げるということを、とにかく大切にしたい。家の中はもちろん、建物の壁を越えて、地域などの外部とも上手に繋がれるように取り組みたい」と話します。
その思い、実るといいなぁ・・と本当に思います。
今回の物件、とにかく立地と建物のポテンシャルの高さは蠱惑的。加えて農園もついちゃうよ、ということで、条件はかなりリッチかつタイムリー。その分、やはり賃料などもそれなりで誰にでもオススメとはいきませんが、シェアハウスの新たなスタディケースとして、1つの在り方を示すことにもなるかもしれません。
それに、元麻布でリッチなリビングと農園の付いた賃貸住宅、と考えればお値段は良心的かもしれませんしね。
都心で土と緑に戯れるスローなスタイル。興味のある方はコチラからどうぞ。
さて、ずいぶん焦らしちゃいましたが、農園なのです。
モンシロチョウが飛んじゃうくらい、うららかなのです。
そして、ついに。
8本のレーンの内、右側の半分は外部の方々が集まって様々なワークショップが展開されるスクール農園と呼ばれるスタイルで活用されます。有料ですが、もちろん入居者さんも参加できます。
ちなみに開催予定のワークショップでは、新潟の農家さんや、あのジョン・ムーアさんが、無農薬野菜の育て方や畑に関するあんなことやこんなことまで、いろいろ教えてくれるそう。今や土いじりも習って慣れる時代なのですね。
残った4本のレーンの一部は無料で入居者さん向けに提供され、残りは貸し農園として地域の方などに提供されるとのこと。
お好きな度合いに応じて、自由に参加してみて下さい。
どんな野菜ができるかな?今から待ち遠しい、収穫の日。
(ホン)

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