アパートをもっと面白く

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

きっと、これからホットな分野。


今回のシェアハウス探検隊は「シェアテラス 東高円寺」。

いわゆる「アパート」を再生したシェアハウスです。

実は珍しいこのタイプ、一般的なシェアハウス物件と少し異なるのはその間取り。元々が8世帯の古い2階建てアパートだったので、構造上、各部屋がしっかりと独立しています。8室のうち1室を共用リビングとして改造し、残りの7室を各入居者の専有部とするスタイルで、トイレ・シャワー・洗面台が各部屋に設置され、各戸に独立した玄関扉が付いています。

・・と書くと、シェアハウスでの暮らしを知っている方ほど、首をかしげるに違いありません。そんなリビング、入居者に使われないんじゃないの・・?と。でも、実はその辺りにも仕掛けがあるのが、今回の物件の興味深いトコロ。

ともあれ、さっそく物件を見ていきたいと思います。


コチラがシェアハウスの外観。

外壁は渋いグリーン。派手さはないものの、街を歩いていると、ふと目を惹く色味です。また、なんとも「東高円寺」という街らしい色のような気もします。

2Fには張り出したバルコニーがあります。

さて、こちらがアプローチ。

門扉までは玉砂利と踏み石を敷き、きれいにリニューアル済み。

集合ポストは、このアプローチの脇に取り付けられています。

集合ポストの隣にはインターホンが部屋ごとにズラリ。

こんな風に並ぶ様子は見慣れないせいか、なんだか不思議な気分にさせられます。

さらに進もうとすると、門扉にはナンバー式のロックが付いています。

という事で、ここから先は基本的に入居者さんしか入れません。一般的なシェアハウスで言うと、ここが正面玄関に当たるというワケですね。


暗証番号を入力して門扉を開くと、よくあるアパートの外廊下が続きます。

ちなみに廊下の左側に寄せて、ラインに沿って自転車を駐めて良いそうです。

最初に書いた通り、黄色の扉は1室が共用リビングで、残りは各入居者さんの専有部です。それぞれの部屋から直接外部と繋がる間取りは好みが分かれそうですが、なにかと丁度よい、と感じる人もいるのでは。

それでは、まずは102号室を改装したリビングから見てみます。

リビングになっている部屋の扉には、こんな具合に、どこか公共施設的なノリを感じさせる表札が出ています。

という事で、扉を開けて内部へ。

じゃじゃん。

ワンルーム・アパートって、水回りを取っ払ってベッドを置かないと結構広いのね・・なんて感じさせる、ちょっとした抜けのある空間。

リビングへのアクセスが外廊下という事もあり、内部は奥に向かって緩やかなスロープになっていて、靴を脱がずにそのまま上がることができます。

まず目に入るのは、大きくてしっかりとしたシステム・キッチン。

シンクもかなり大きめです。調理スペースもたっぷり。

そう。実はシェアテラス東高円寺の専有部部には、あえてキッチン設備が取り付けられていません。

各室にコンパクトなキッチンを作るのではなく、料理のし甲斐のある大きなキッチンがリビングに設置されているというワケです。使いにくいミニ・キッチンをいくつも作るより、充実の1台。快適なリビングルームとキッチンを共用とする事で、入居者同士の生活にも自然な接点がつくれるのでは?という考え方ですね。

よく見ると、キッチンのシンク手前にはフックが設置されています。

これ、実はなかなかよく考えられた面白い仕組みなのです。シェアテラス東高円寺のリビングには共用のゴミ箱は設置されていないので、料理をする時のゴミ処理手順は以下。

1.ビニール袋をフックに提げる

2.料理を作るときにゴミ箱代わりに使う

3.モグモグ食べる

4.袋を外のダスト・ステーションへ出す

使った人が、その場で(もしくは退室時に)都度、捨てるという流れ。

他のシェアハウス物件でやられると正直、「うーん面倒・・」となりそうですが、外廊下を経由するこの距離感のリビングなら部屋に戻る途中で捨てれば良いので、うまくいきそうな気がします。

食器類は、キッチン上部の天袋に収納されています。

持ち手を手前に引くと、棚全体がゆっくりと降りてくる便利なタイプ。

互い違いに色分けされた棚は、部屋事に割り当てられたストッカーです。

キッチンやリビングで使う道具や食材を置いておくことができます。こんな工夫は、実にシェアハウスチック。


続いて、リビングの奥の方へ。

全体にとてもシンプルなインテリアです。

6人掛けのダイニング・テーブルの脇には、しっかりとテレビも。

多チャンネル放送が見られるのだそうな。

また、壁にはコミュニケーション・ボードも。

運営事業者さんいわく、連絡事項の伝達や交流用に使用する予定、との事です。

「交流のあるアパート」、なかなかオモシロそうです。


外廊下にはランドリーがワンセット。

屋外ですが、よく見れば雨よけが被せられています。

同じ雨よけの下には物干し竿もあり、洗濯物を干すこともできます。もちろん各部屋の窓の外にも物干し金具が付いていますが、雨の日や大物はコチラでどうぞ。


さて、続いては専有部を101号室から見てみます。

くどいようですが、全ての専有部は外廊下からアクセスします。

玄関を開けると、いたって普通のワンルームの様相。

あたり前ですが、靴箱も自分専用。

玄関を上がってすぐの廊下には、かなり大きなクローゼット。

内部は上段、下段にも荷物を置くことができます。何気に収納が多いのも今回の物件の特徴。クローゼットの向かいの扉は水周り設備になっています。

奥の方はこの通り、広さもバッチリ。

収納もまだまだたっぷりと。

コレだけスペースがあれば、ワンルームからの引越しでも、もともと持っていたモノも捨てずに済みそうです。

シェアハウスで暮らす人々を見慣れた目からすると「随分と物持ちが想定されているんだなぁ」なんて感じますが、もしかしたら何かがマヒしているのかもしれません。

既存サッシの内側には、新しくサッシが取り付けられています。

なので、基本は2重窓となっています。防音、防寒性能は期待できそう。


さて、廊下の引き戸を開けると、トイレと洗面台が。

トイレはウォシュレット付きのタイプです。洗面台はそれほど大きくは無いのですが、洗顔や手洗いに困るサイズではないかと。

ミラーキャビネットの裏には、歯ブラシなども置くことができます。

洗面台を挟んで、トイレの反対側にはシャワールームがあります。

ゆったりお風呂に浸かりたいときは、街の共用のお風呂場、すなわち銭湯をどうぞ。歩いて行かれる距離に幾つかありますが、この辺りだと香藤湯さんが一番近いのかな。


続いて、外階段を通って2Fへ。

良くも悪くも、この外階段という特徴をどう捉えるかがポイントになりそうです。


こちらは203号室。

103号室と間取りはまったく同じ。各部屋とも、設備もだいたい同じです。

窓の外には、ザ・アパートといった風情の金物が付いています。

塗られちゃいますが、少しレトロな感じで。


さて、通りに面した場所は、バイクの駐輪場として使用する予定だそう。

料金は排気量により異なりますが、別途料金が必要だそうです。駐輪スペースにお困りのバイク乗りの方、いかがでしょうか。

駐輪場の一角には、大きなダスト・ステーション。

分別はしっかりとどうぞ。


建物のすぐ裏手には、中野駅と高円寺駅を結ぶ緑道が通っています。

近所の野良猫が、昼寝をしていたり。

東高円寺の街は、全体がこんな感じで程よくのんびりしたムードです。


今回探検した「シェアテラス 東高円寺」の最寄駅は東京メトロ丸の内線東高円寺駅です。

駅前には飲食店も多く、深夜まで営業しているお店も多め。

ターミナルとなる駅は新宿で、基本的には都心のどこへ向かうにも新宿を経由します。乗車時間は新宿まで8分、赤坂見附まで18分、大手町まで29分で乗り換えなし。新宿で山手線へ乗換えて池袋は21分、渋谷まで20分です。

駅前の大きな「蚕糸の森公園」は近所の方々の憩いの場になっており、休日ともなれば、ちょっとしたフリーマーケットが開催されることも。

なんだか、のんびりした場所なのです。


運営するのは「株式会社ライフィックス」さんです。

シェアハウスは今回、初めての運営だそうですが、大変熱心に勉強をされた様子。

一般のアパートやマンションとは大きく異なる管理方法について、社内でも熱い議論が交わされたのだとか。ダスト・ステーションはあった方が便利だろう、水周りは各専有部にあった方が、使いやすいだろう、などなど。今後も試行錯誤を繰り返していきたい、との事です。

シェアハウスに興味はあるけど、なかなか踏み出せないヒトにありがちな理由のひとつが、「自分専用の水周りは譲れないんですよね」というもの。住んでしまえば大したことないのに・・と、いつだって感じるのですが、譲れないヒトには譲れないようです。

友人・知人を見渡してみても以外とそんな声が多いところを見ると、今回のような物件は、今後ホットな分野になるのかもしれません。

実は現在(2010.11.15)満室ですが、空室を見つけた方はコチラからお問合せをどうぞ。


近所にはこんな立派な神社も。

(サトウ)

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