
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ひと頃は料亭だった時代も。
今回のシェアハウス探検隊は杉並区に誕生した 「Come on UP 清水」。地名だけ聞くと、つい静岡県清水区(旧静岡市)が浮かびますが、ばっちり都内、というか荻窪です。
見た目はとても年季の入った今回の物件ですが、聞けばひと頃は料亭だったとか。言われてみれば、建物からはそこはかとなく味わいが。おまけに戦争も乗り越えた建物と聞くと、一層の深みを感じます。
また、今回シェアハウスへと再生するにあたっては建築学科に通う学生さん達も参加されたとか。建物本来の持ち味に新しい風が加わり、シェアハウスとしてどう生まれ変わったのかも見所です。
さて、こちらがシェアハウスの外観。
建物の外観が捉えにくいほど木々に囲まれた佇まい。緑がたくさん環境では身近に四季を感じることができる反面、今年のような猛暑には虫対策も必須。
正面玄関右上のライト、隠れ家料亭風のお店でよく見かけるアレですが、今回は「風」ではなく、紛れもない本物。夜に点灯すると、一段とムードが高まりそうです。
それでは、内部へとお邪魔します。
ガラガラガラ
扉を開くと、目の前にいきなりカウンターテーブルがお出迎え。続けて奥から着物姿の女将が「いらっしゃいませ。」と、中へ案内されつつ・・と妄想も広がる空間ですが、まずは現実にかえって玄関脇の靴箱をチェック。
こちらはおそらく、もともとの備え付け。入居者6名プラス女性のロングブーツなどを考慮すると、やや窮屈かもしれません。
が、せっかくの雰囲気のある玄関ですから、靴箱に入りきらない靴達は自室に保管して、ながく綺麗に使って頂きたいものです。土間の手前には姿見もあるので、お出かけ前には便利そう。
もう少し、中へ入ってみます。
ちなみに、この空間がリビングということになります。
写真中央のカウンターを挟んで左側がキッチンスペースになっていて、柱の奥にはシンク台が設置。よく見れば柱にはプロジェクターが取り付けられています。
白い壁に映し出される映像は、臨場感も高まりそうな大画面。
カウンターの上では、粘土づくりの動物たちが。象と猫が同じサイズというあたり、なにげにシュールです。
動物たちがくつろぐその先には、入居者さん達の小さなくつろぎ空間。
部屋の隅にいると、なぜか妙に落ち着くことってありますよね。電車の端の席とか。ここも同様に、そんな安堵感があるようなないような。また、柱の脇の本棚は敷居の溝に沿って可動するスライド式。タイトな間取りをフル活用できるよう、元々あるものをうまく工夫して動線づくりがされています。
廊下には黒板塗装で仕上げられた壁。最近はなぜか定番化しつつありますが、味のある柱と黒板が並ぶと小学校の教室のような趣が生まれますね。
では、続けてキッチンを見てみます。
シンプルながらシンク台が2台。でも、ガスコンロはかなり小さめと、ややギャップあり。手狭感は否めないので、がっつり料理をしたい方は空間の使いこなしを研究する必要がありそうです。
カウンターテーブルの内側は食器棚。食器やマグカップがギッシリ。
炊飯器も収納されています。
その他のキッチン家電は、カウンターのスツール側に設置。
今度は水回りを見ていきます。
こちらはバスルームとランドリー・・もといお風呂と洗濯機の入り口。
のれんの手前が脱衣室ですが、目隠しは手前の引き戸のみというラフな仕様ですので、気になる方は実際の運用について内覧時に確認してみて下さい。
洗面台は脱衣室に設置されています。
で、洗濯機はお風呂の中に。
よって誰かが入浴中は洗濯機と洗面台は使えません。ま、逆に言えば、洗濯機は入浴中に使用すれば問題ないような気も。
ちなみに洗濯機はお風呂に置いても大丈夫なのかな、と思って運営事業者さんに聞いてみたところ、「水場ですからね」との事。妙に納得。
そして、トイレは1つ。ウォシュレット付きです。
それでは、102号室から専有部を見てみます。
さすがは元料亭。かなり古い建物なので相応の年季を感じさせますが、古き良き純和室です。
脱衣室
古き良き純和室
反対側から見た様子。
個室の縁側から共用の物干し場に出ることができます。夏場、虫に弱い方は要注意ですが、東京のひとり暮らしでは実に得難い住環境と言えます。
続いて103号室。こちらも正統派の和室です。
なお、見ての通り基本的に各専有部に備え付けの家具は用意されていません。ひとり暮らしからの住み替えなどで、自前の家具を使いたい方には丁度良いかもしれません。
104号室は、調理場を改装したこだわりの洋室仕様。
小さな洗面台はそのまま生かしつつ、その他は大幅改装。床の張り替えから竹の間仕切りまで、建築学科の学生さん達がアイデアを出しながら精を出したという事で、手作り感溢れる仕上がりに。ちなみに竹は、庭で育ったものを使用しているそうです。
ちょっと風変わりなこのスペース。元は流し場だったため、目隠しとして作ったのだとか。確かに言われてみると、そんな形をしています。色々とユニークな使い方ができそうな気もしますが、いかがでしょうか。
で、専有部の鍵はこんなタイプ。
続けて、掛け軸や生け花が似合いそうな105号室。
最後は、大きな窓が目を惹く106号室。
窓からは、庭の緑が堪能できます。
このように、実に昭和感漂う庭の眺めです。
庭にある物干しは、102号室の窓と隣接しています。
敷地内には、こんな風に駐輪用のスペースも用意されています。
自転車があれば、駅までもヒョイッとひといき。
ポストの横のサインも、もちろん手作りです。
さて、今回探検した「Come on UP 清水」の最寄駅は各線荻窪駅。
新宿まで10分、東京まで23分、自転車があれば阿佐ヶ谷や吉祥寺までも遊びに行ける距離。また、JRのほか東京メトロも使えるので、いろいろな場所にアクセスしやすいでしょう。
駅近くには商店街もあり、活気溢れる街並みも魅力の一つ。
物件を運営されるのは「有限会社Come on UP」さんです。
今までも個性的な物件を数多く提案していますが、事業者さんが自ら壁の色を塗ったり、内装を手掛けているのもおもしろいところ。
今回の物件は担当者さんが建築学科ご出身ということで、内装への情熱もひとしおだったかもしれません。学生時代に現場に出る機会がなく歯がゆい思いをされたという事で、今回は現役の学生さんを募り、およそ一ヶ月かけて一緒に作業を行ったそうです。
今回の物件は、最寄り駅から10分以上は歩きますし、建物の古さが持つ独特の雰囲気も色濃く残ってるので、そういった類が苦手な方は正直難しいでしょう。緑が多いという事は、裏を返せば手入れが必要だという事ですし、建物が古ければ築浅のものと比較して住宅性能も当然劣ります。
でも一方で、古さゆえの味わいや、手作りならではの暖かさも存分に体感できるはず。まずは、その辺りを醍醐味と思えるかどうかがポイントになりそうです。
ということで、昭和な暮らしが気になる方はコチラからお問合せをどうぞ。
職人の技が光る、天井の細工。
柱を見上げると、長い間家を見守り続けているであろう、こんなお札を発見。
(ホン)

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