西海岸的暮らしかた

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
沼袋ではじめる、カリフォルニアスタイル。
ヤシの木、猫足バスタブ、青いタイル。
「海外のリゾート地に建つ別荘」と言われても、信じてしまいそうな組み合わせ。
なんだか日本離れしていて、雑誌か映画のワンシーンのようです。
このバスルームを持つ「Palm Tree House 中野」のコンセプトはアメリカ・西海岸。
ビーチカルチャー特有のリラックスした雰囲気と、都市型の洗練されたテイストが合わさった独特のスタイルです。
ドアノブやルームナンバー、郵便ポスト、さらには自転車置場まで、しっかり統一された世界観は見事。
洗練された空間に身を置いていると、生活にも変化が生まれてくるもの。
毎日の食事に気を使うようになる。毎日使うものを、すこしだけ質の高いものに変えてみたくなる。
小さな変化が積み重なって、ライフスタイルが、自分が、徐々に変わっていく予感。
ほどよく肩の力の抜けた、ヘルシーなビーチスタイル。
とても魅力的だと思います。
遠くからでも目立つ3本のヤシの木が並んだ、南国感漂う建物が「Palm Tree House 中野」。
建物名の「Palm Tree」は、このヤシの木から。
建物を改装する際に植えたのだそうです。なかなか大胆。
真っ青なドアが印象的な玄関。
以前は倉庫と社員寮だったそう。どことなく懐かしいテイストが残っています。
ドアを開けても、いわゆる玄関らしい玄関はありません。
聞けば、階段やリビングなどは基本的に土足移動とのこと。各フロアの入り口で初めて室内履きに履き替えます。
玄関の内側には、壁に埋め込まれたポストがあります。
「ポスト」ではなく「レターケース」と呼ぶ方が、しっくりくるでしょうか。
ゴールドの数字と取っ手付きのネームプレートが、レトロな雰囲気。
部屋ごとに振り分けられているものの、鍵は付いていません。あくまでレターケースということで。
玄関を入ると、左手にリビングが続いています。
1階はかつて倉庫だった部分だそう。言われてみれば、高い天井やむき出しの配管、両開きの扉の組み合わせに、倉庫の名残を感じます。
床はモルタル仕上げ。
モルタルとラグの組み合わせ。肩肘を張らない、適度なラフさ。
基本的に、ここでは土足で過ごします。建物内を移動するためのサンダルなどを用意しておくと便利そうです。室内履きみたいなものですから、お気に入りのものを選びたいところ。
天井を見ると、照明と一体型のファンがクルクルと回っています。
空気を循環させるための実用的な設備なのに、ファンのある空間はワンランク上質に感じます。
壁にはコミュニケーションボードになる黒板が。
額縁風のデザインの木枠がいい感じ。入居者さんの手によって、どんどん賑やかになっていきそうです。
隣の「Wi-Fi」サインの下には、パスワードが掲示される予定。
リビングは、ゆるやかにふたつの空間に分かれています。
入り口から見て奥の方には、カフェテーブルの並ぶダイニングスペースが続いています。
モルタルの床と木のテーブルの組み合わせは、まさにカフェ。なんだか美味しいコーヒーが飲めそうです。
壁の高い位置にはテレビが。
ソファでゴロゴロしながらのテレビ鑑賞はできませんが、ダラダラ過ごす時間が減って、かえって生活にメリハリが付くかもしれません。
シンプルな椅子も、使い込まれていて味わいがあります。
木の風合いや背もたれのデザインが違ったりと、不揃いなのもまた良し。
空間の隅には、さり気なく木製のロッカーが。
アイロンやフロアワイパーなど、日常使いの掃除道具がまとめられています。
すぐ手の届くところに置いておきたいけれど、そのまま出しておくと生活感の出過ぎてしまうアイテムたち。これなら、便利さも見た目も両立できます。
カフェスペースの奥はキッチンです。
業務用のステンレスキッチンにダークブラウンの床・壁という、なかなかメンズライクな組み合わせ。テイクアウト専門のコーヒースタンドを思わせます。
キッチンはふたつに分かれていて、カウンターに面した作業台にシンクが、背面の壁側にコンロが設置されています。
カウンター側でまな板の上で切った食材を直接フライパンへ運ぶなら、角バットなど食品用のトレーがあると便利かもしれません。
シンクはキュッとコンパクトサイズ。
でも、ひとり分の食器を洗うだけなら大きな不便はないはず。シンクのすぐ横には、キッチンとテイストの合った水切りかごも置かれていて便利です。
作業台は業務用のステンレスタイプですが、ガスコンロはおなじみの家庭用。
グリルも設置されています。
冷蔵庫はしっかり業務用。
とにかく大容量なのが最大のメリット。持ち主がすぐに分かるよう、食材にはしっかり名前を書いておくのが良さそうです。
不思議な筒を見つけて近づいてみると、なんと包丁スタンド。
筒の中にはアロマスティックに似た大量の棒が詰まっていて、包丁やナイフをどこにでも差せるユニークなプロダクト。
差し込む瞬間の感触が面白くて、ついつい差して、抜いてを繰り返してしまいます。
食器はオープンタイプの棚に並んでいます。
ブラウンの食器を中心にしたラインナップ。サラダやライスだけでも、ちょっと美味しそうに見えるかも。
玄関の目の前にある階段を上って、2階へ。
階段を上ると、すぐ左手に空間が続いています。
靴を脱いで進んでみると、その先はふたつのドアと廊下。
そして、突き当たりには洗面台が設置されています。
水栓は、すこし変わったかたちのハンドルがキュート。
水とお湯をそれぞれひねって湯加減を調節するのは、すこし手間です。
でもレバーで調節できるタイプより、愛嬌のあるデザインが多いんですよね。
真っ白なドアの奥には、ブルーグリーンの脱衣室。
1日のうち、わずかな時間しか使わない脱衣室。でも、ちょっとした小物が飾られているとなんだか嬉しくなります。
そしてドアを開けると、この光景。
真っ青なタイルに、真っ白なバスタブがとても良く映えます。
すべすべした手触りのタイルは、あえて表面を平らにせず、わずかに凹凸(おうとつ)を付けて焼かれたもの。青の色合いもムラができて、どことなく温かみのある雰囲気を演出します。
電話の受話器を模したデザインのシャワーも、素敵なセレクト。
バスルームの世界観をうまく表しているアイテムだと思います。
窓の外には、あの3本のパームツリー。
窓を覆うように葉が広がっていて、うまく目隠しにもなってくれています。もちろん、ブラインドも取り付けられていますからご安心を。
いくつになっても、「猫足バスタブ」にはグッと来てしまいます。
だいぶ、しっかりめの足ですけれど。
バスルームの隣はシャワールーム。
女性専用ですから、バスルームを使う方が多いとは思います。でも急いでいたり、シャワーで充分なタイミングではこちらへ。
つづいて、カントリーなデザインのドアを開けて、専有部の並ぶ廊下へ。
各フロアはおおよそ同じ間取りで、洗面台とトイレ、専有部が4室ずつ。
メンズライクな雰囲気の1階とは趣きが異なり、白を基調とした爽やかなテイストです。
廊下の入り口には靴箱が設置されていて、部屋ごとに靴を収納できます。
さきほどのドアの内側からが、室内履きのスペースです。
リビングや階段は土足OKですから、家に帰ってきたら、ここで初めて靴を脱ぐことになります。
インターホンは各フロアに直通。
1階のリビングにいなくても、自分の部屋に近いインターホンを使えます。荷物の受け取りなどにも便利です。
各フロアにひとつずつ、トイレが設置されています。
もちろん、ウォシュレット付きです。
続いて、靴を履いて3階へ。
踊り場のさりげないポスターも、絵になります。
2階と同じく、階段のドアを開けると目の前に廊下が続いています。
靴箱の設置場所や洗面台、トイレの位置は、2階とは若干異なります。
ちなみに、4階は3階と全く同じ間取りです。使い勝手は、どのフロアも大差なさそう。
収納スペースもたっぷり。
歯ブラシや洗顔グッズだけでなく、タオルやシャンプーなどをしまって置ける棚も。自分の部屋で管理しなくて済むのは便利です。
ゴールドのサインが上品。
実は、トイレのサインもフロアごとに異なります。是非、現地で見てみてください。
3階のトイレはオレンジ。
ちなみに、4階はブルー。
さて、どの色のトイレにしましょうか。
4階へと続く階段の途中に、小さめの扉を発見。
早速開けてみます。
広がっていたのは、ルーフバルコニー。
ちょうどパームツリーの上に当たる場所。洗濯物もたっぷり干せる物干し竿が設置されています。
振り返ってみると、白い小屋の中に洗濯機がふたつ。
洗濯機のための小屋、というのがなんだかキュート。
小屋にはビニールカーテンが取り付けられていて、きちんと閉めてテープで留めておけば、雨風もおおよそ防ぐことができます。
ドアの先は、階段の断面図のようで新鮮な光景。
ただ、慣れるまでは充分な注意が必要そうです。
4階へ上がってみると、ルーフバルコニーのちょうど真上に当たる場所に、またまたドアがあります。
ドアを開けると、今度はらせん階段。
くるくると回りながら上った先は、開放感あふれる屋上!
広いウッドデッキは、リノベーション工事の際に敷いたのだそう。これだけの面積だと、なかなかの迫力です。
のんびり過ごせるよう、テーブルとベンチも設置。
屋上でランチをしたり、読書を楽しむ日があっても良さそうです。
訪問した日は、雲ひとつない青空が広がっていました。
屋上では、プロのインストラクターさんによるヨガのレッスンも開催予定。天気のいい日はとても気持ち良いはず。
周辺は戸建住宅を中心とした住宅街で、高い建物がありません。
見晴らしは抜群。新宿のビル群もしっかりと見えます。
それでは、お待ちかねの専有部を見ていきます。
まずは4階の413号室。
日当たりの良い4階のなかでも、窓が大きく1番明るい部屋です。
床はかすれたテイストがビーチ風のフローリング。
全室にデスクとチェア、冷蔵庫が設置されています。
「マリン」をテーマにした3階。
4室のうち、307号室だけはインパクト抜群のストライプ。
これだけシマシマの部屋も珍しいですが、意外とクドくなりません。
ネイビーと白以外の色をほぼ使わず、爽やかにまとめているのは、さすがです。
どの部屋も、インテリアづくりの参考になりそうです。
マリンはマリンでも、鮮やかな水色の壁の309号室。
よく見ていくと、部屋ごとにベッドのデザインも異なります。細かいところまで遊び心があって素敵。
デスクの上、天井近くにはさり気なく棚が取り付けられていて、使用頻度の低いアイテムを収納しておけます。
収納用のボックスなどを用意しておくと、出し入れも便利かもしれません。
室外機がほとんどの面積を占めているものの、ベランダもあります。
ちょっとした換気や、ふとんを干すのに活躍しそうです。
2階の専有部はグリーンイエローの壁。
スタンダードな間取りの206号室は、他の部屋に比べると模様替えもしやすそう。
この部屋は作り付け収納ではなく、かわいらしい引き出しが目を引くデスクが置かれています。
さて、引き出しには何をしまおうかな。
最後に1階の101号室へ。
2階から上の部屋とは異なり、黒いドアとゴールドのルームナンバーの組み合わせはクールな印象。
専有部のなかも、他の部屋とは全く異なるロフト付きです。
木材をふんだんに使った山小屋風のテイスト。ロフトの下には作り付けのデスクが設置され、「おこもり感」もたっぷり。
持ち帰り仕事の多い方や資格取得のための勉強に取り組んでいる方は、グッと集中できる環境だと思います。
ロフトがあっても、部屋の広さはしっかり確保されているのも嬉しいところ。
リビングのすぐ隣に位置する部屋ですから、入り口までは土足。室内に靴箱が設置されています。
ロフトは、基本的にベッドとして使うことを想定。
朝、天井に頭をぶつけないようご注意を。シングルベッドよりすこし広めで、ゆったりと眠れそう。
荷物の多い方なら、ロフトを荷物置き場にして、下に布団を敷くスタイルでも生活できます。
建物の脇は自転車置場。
停めることのできる自転車は3台まで。青い扉の前はリビングから直接出入りするために確保されています。
西武新宿まで11分、高田馬場まで8分と実はアクセスのよい立地。山手線や東西線への乗り換えも便利です。
駅前の商店街には、チェーンの飲食店もチラホラ。
シェアハウスから西の方向へ進むと、商店街沿いに有名なお寿司屋さんもあります。
駅からすこし歩いてバス通りを越えると、住宅街が広がります。
並木道、小さな川など、ちょっとした自然の多い地域。
夕方には犬の散歩をしている人も多く見かける、のんびりとした雰囲気の心地よい街です。
駅で見つけた無料貸出の傘。
駅からシェアハウスまでは徒歩10分。お世話になることもあるかもしれません。
シェアハウスの運営管理は、株式会社シェルパさん。
賃貸、売買、媒介などの事業を中心とした不動産会社さん。
所有している建物には、建築家とタッグを組んで企画したユニークなものも多いとか。現在オフィスを構えている建物も有名な建築家さんによって設計され、建築雑誌に取り上げられたこともあるそうです。
「Palm Tree House 中野」は、元々シェルパさんの所有していた建物。聞けば、以前も管理を他の会社に任せて、シェアハウスとして使っていたとのこと。
しかし、当時の管理のあり方に課題を感じ、全面リニューアルと自社管理を決断したそうです。
傷んでいた室内をすべて工事しなおし、今の状態へと生まれ変わらせました。
インテリアは「アメリカ・西海岸」がテーマ。ひとつひとつのアイテムが主張しすぎない、ほどよいバランス感覚が、空間の心地よさの秘密だと思います。
個人的に、一番のお気に入りスポットはやっぱりバスルーム。
同じようにバスルームを気に入った方、西海岸風インテリアの好きな方。お問合せはコチラからどうぞ。
夏になると、どうしても海の香りのするシェアハウスに目が行ってしまいます。
今回のようなビーチスタイル、都内には意外と少ないのです。
貴重なチャンスかもしれません。
(テルヤ)