シェアハウス探検隊

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

いまが旬

2015/01/19

ただのハコ、と言うなかれ。

「ソフトがなければ、ただのハコ」。

書店でぶらぶらしていた時にふと目にしたキャッチコピーなのですが、すっと頭の中に入り込んで来て妙に納得してしまい、以来忘れられないキーワードになりました。

日々、数々の家を訪問し、それぞれの暮らしを思い描いていると、どんな家もハコに過ぎないのだと思うようになりました。どんな人が、どういう風に暮らし、何を思い描くのか。その組み合わせが、実際の暮らしの姿をかたちづくります。

それがなければ、家はまさしく「ただのハコ」。でも一方で、その全てにことあるごとに様々なキッカケを与えてくれるのが、家というハコなのだ、とも思うのです。

家が与えてくれるキッカケから生まれた暮らしの一例が、ここにあります。

今回のシェアハウス探検隊は「GUNKAN 東新宿」の再訪記。都内で、いや、国内でも指折りのインパクトを持った家(ハコ)のひとつです。

GUNKAN 東新宿」は、異端の建築家・渡邊洋治の手がけた通称“軍艦マンション”を、2011年の春にシェアハウス&SOHO&オフィスとしてリノベーションしたという、実に語りがいのある歴史を持った建物です。

オープン当初から軍艦マンションを愛する数多くのクリエイターや建築ファンも集まり、良い意味で独特の偏りを持った面白い人たちの集まるハブとして、特有の磁力を生み出していたように思います。そのためか、GUNKANで営まれる暮らしもまた、その外観にも負けない独特のムードを持ったものとなったようです。

そして現在一番の魅力となりつつあるのは、個性豊かな過去の入居者たちが残し、今も続く「人の暮らしの足跡」のようなものだと思います。

オープンしてからおおよそ4年。この間に、ギャラリースペースがオープンし、アトリエスペースが開放されました。

日々の暮らしに、独特の存在感をはなつ建物が、そしてそこに集まる人々の存在感が、様々な刺激を与えます。それがアイデアを生み、アクションを呼び起こし、新しい暮らしの姿を生み出し他の人に作用する循環。

特に独特の磁場を持つ住まいでは、そうした出来事が積み重なって生まれる、ある種の文化のようなものが魅力になってくるのだと思います。

2014年の冬に、GUNKANの「D.I.Y.ルーム」プロジェクトが始まりました。

「壁だけ変えよう」「床だけ好みの床にしよう」という具合に部分的にD.I.Yを実践でき、且つ週末2日間の時間があれば施工可能というのが、このプロジェクトの醍醐味です。

「もし自分だったら〜」というイメージを浮かべながら、レポートを読んでいただけると幸いです。

聞くところでは、以前住んでいた入居者さんの作った部屋をそのまま引き継いだら、自分の暮らしかたを見つめる視点が変わってしまった、なんていうエピソードもあります。住まいのハコが暮らしに及ぼす影響はきっと、思った以上に深いのです。

まずは、「GUNKAN 東新宿」をざっと復習。

特徴的な建物の外観は、東新宿駅から出るとすぐに視界に入ってきます。

おや、無骨なグレーだった以前とくらべ、すこし表情が柔らかくなったような。

近付いてみると、やはり外壁が淡いエメラルドグリーンで塗装されていました。以前の一匹狼のような存在感は良くも悪くも薄らぎ、より街に溶け込むようになりました。

とは言え、まわりの建物と比べてみれば、ひときわ目立つ存在であることは間違いありません。

GUNKANといえば、印象的なのは屋上の貯水タンク。このシンボルは、今も変わらず健在です。

ラウンジはと言うと、こんな感じで実はモダン。

およそ150畳の左右に広がる大空間には、ゆったり過ごせるソファスペースと、すこし仕事を片付けたいときに便利なテーブル席、そして大きなテーブルがいくつも並びます。

これだけの大型家具を並べてもなお余裕のある空間は、何度訪れても惹きつけられる魅力を持っています。

ちなみに、このラウンジの写真は2014年の夏に撮影したもの。

オープン当時の清潔感をずっと保っているのは嬉しいですね。

他には、スクリーン・ルームと呼ばれる臨場感たっぷりの映像が楽しめる空間があったり、

「軍艦」感を助長させるこんな窓が廊下にあったり。

でも何よりも、個性的すぎる間取り図がやっぱり一番。

実際に暮らした方の話では、思いのほか合理的で暮らしやすい間取りなのだそうです。胸が高鳴ります。

もっと詳しく!という方は、こちらを見返してみてください。

グンカンニューエイジ「GUNKAN 東新宿」

では、さっそく本題へ参りましょう。

さて、2011年のオープン当時から、GUNKANはどのような航路を辿ってきたのでしょうか。

2011年当時、工事中だった1Fにはギャラリースペースができました。

すこし寂しい印象があったエントランスも、両側が明るい空間になりました。

真っ白にペイントされたスペースは、意外にも様々なテイストの家具と相性が良いようです。シャビー感のあるデスクにミッドセンチュリーを合わせても、この通り違和感なく仕上がります。

ギャラリーはレンタルスペースとして一般に提供されているため、利用する時間ごとに料金が掛かります。外部の方の利用も可能ということで、たまに作家さんの個展が開かれることもあるよう。

最近、このギャラリースペースで事業者さんが企画したクリスマスパーティが開かれたそう。

上層にあるシェアハウスのラウンジや専有部とも階層が離れているため、終電近くまで伸び伸びとパーティは続いたのだとか(眠らない街、新宿ですしね)。

これからも、シーズンごとにイベントやワークショップを開催していく予定なのだそうです。

続いては2F。このフロアはアトリエスペースになりました。

躯体むき出しの空間に、丈夫で大きな作業台がいくつも置かれています。

バイクのエンジンを修理したり、木材を加工したり塗装したり。

通常であれば大きな庭がないと難しいような作業も、気後れすることなく思う存分うちこめます。手仕事の好きな人なら、とても貴重な嬉しいスペースだと思います。

実際に、このあと触れる「D.I.Y.ルーム」プロジェクトでは、このアトリエが大活躍します。

では、「D.I.Y.ルーム」プロジェクトの概要について、少し説明を。

自分好みの壁紙を貼りたい。壁に直接、作り付けの棚を取り付けたい。床材にはこだわりたい。賃貸住宅では難しいこうした願いを、思いのままに叶えてしまおうというのがこのプロジェクトの主旨のようです。

実は、2011年のオープン時にもほぼスケルトン状態の「完全D.I.Y.仕様」の部屋はありました。ですが、床・壁をすべてやり切らないと部屋が完成しないのは、多くのD.I.Y.未経験者にとって少々バリアが高かったのも事実。いざ空間を見て、尻込みしてしまう方も少なくなかったそうです。

今回用意された「D.I.Y.ルーム」は、壁だけ、床だけ、といった風に、部分的にD.I.Y.にトライできるのが嬉しいところ。

実際に壁紙張りや床材張りなら、週末2日間の時間があれば施工可能なのだそうです。契約してから引っ越すまでの間に自分好みの部屋に仕上げる、なんてコトが可能ということ。これなら、やる気も出てきそうです。

今回、担当さんが実際にD.I.Y.にチャレンジする現場に立ち会うことができたので、その様子もレポートしてみたいと思います。

用意されているD.I.Y.ルームは、はじめはこんな感じ。壁には白いクロスが貼られ、床にはカーペットが敷かれています。もちろん、このまま住むこともできます。

今回は「壁紙張り」「フローリング張り」「デスクとウォールラックの作成」の3点にトライするそう。

さっそく、施工開始です。

はじめに「壁紙張り」と「フローリング張り」に取り掛かります。

壁紙やフローリング材の他に揃えた道具はこんな感じ。壁紙の糊つけ用のヘラは大きめのモノを用意しました。

壁紙張りとフローリング張りは、同時に行うことで効率よく作業ができます。

はじめに作業の手順を説明しておくと、フローリング張りの下準備、壁紙張りの下準備、壁紙張り、フローリング張りといった流れになります。

まずは、床のカーペットを剥がします。カーペットは躯体に糊で接着しているだけなので素手でも剥がせるようですが、カッターを使うとより簡単に剥がしやすそうでした。

カーペットを剥がし終えたら、壁紙を張っていきます。

今回は部屋全体の壁ではなく、一面だけ壁紙を張ります。

壁紙張りの手順は、壁紙の採寸、壁への糊付け、壁紙張り、張った壁紙の調整といった流れ。端の方から、順に貼っていきます。

糊付けを終えたら、皺にならないように注意して壁紙を貼っていきます。空気が入ってしまった場合は、幅広のブラシを使って中心から外へ縦方向に空気を逃がします。

1人でも作業を行うことはできますが、途中で壁紙が斜めになってしまいがちなので、できれば2人で行ったほうが良さそうです。

壁紙の次は、フローリングを床に張っていきます。

今回使った床材は、厳密にいうとフローリングではなくフローリングシート。リアルな無垢の木材に見える塩ビシートなので、木材ほど重量がなく、カッターで加工ができます。

また、カーペットのように躯体に糊付けできるので、本物のフローリング張りに比べて作業の手間も少なくて済みます。

フローリング張りの手順は、壁紙張りを同じく、床への糊付け、フローリングシート張り、張ったフローリングシートの調整といった具合。

屈んで作業することになるので少々体力を使いますが、シワになりにくいので壁紙よりも気楽に作業できるようです。

気をつけておきたいポイントは、フローリングの継ぎ目を適当にランダムにすること。綺麗に継ぎ目が揃っていると、逆に不自然に見えてしまうので気をつけて。

途中経過ですが、仕上がりはこんな感じ。壁紙張り、床貼りともに初めとのことですが、ちゃんとサマになっています。

ちなみに、今回の部屋全体の床貼りには6時間、壁一面の壁紙張りには3時間ほど掛かりました。はじめてD.I.Y.に挑戦する人にとっては、参考になる数字かと思います。

壁紙張りとフローリング張りを終えた翌週、今度はデスクとウォールラックの建付けに挑戦しました。

天板、棚板、デスク脚となる木材は、徒歩15分ほどの場所にある新宿の東急ハンズでカットしてもらったそうです。さすが新宿、近場で気軽に材料調達ができるのは嬉しいトコロ。

木材を2Fのアトリエに運び込んで、さっそく加工開始。

カットは東急ハンズで済ませてあるので、アトリエで行うのは「塗装」と「組み立て」の作業。

まず、作業台に塗料がつかないようビニールシートを広げて、その上に木材パーツを並べます。

あとはパーツに塗料を順番に塗っていくだけ。今回はオイルステイン塗料を使いました。

塗りムラが残るのは避けたいので、時間と手間はかかりますが2度塗りを行います。

アトリエがあって良かったと実感する瞬間です。塗料が乾くまでのあいだ、乾かしているパーツに部屋が占領されることもありません。

パーツの塗料を乾かしている間に、建付け家具の下準備を進めます。

ウォールラックのレールなど、耐荷重性能が求められる家具を壁に直接ネジ止めする際は、事前に下地材の位置を確認する必要があります。

この光っているマウスのような機材が、下地材の位置を確認するセンサー。高価そうですが、1000円前後で売っているようです。

下地材の位置がわかれば、あとはネジ止めを実行するのみ。

壁へのネジ止めは素手では大変なので、電動ドライバーがあると便利ですね。

デスクも、こんな風に天板の支木を壁に取り付けました。

D.I.Y.ですし、裏面の仕上げはご愛嬌ということで。

さて、変身したD.I.Y.ルームはこちら。

白木風の壁と無垢材風のフローリングシートで、ぐっと部屋全体が暖かく、若い印象になりました。一面だけの壁紙でも、ずいぶん部屋の雰囲気を変えてくれることがよく分かります。

床の隅や壁の角を見ても、あまり手作りとは思えない出来だと思います。

どうでしょうか…?

今回、すこし難航していたのがGUNKAN東新宿特有の、このスクエアな小さい窓の部分。

窓に合わせて壁紙をカットする工程が増えるので、その分時間が掛かっていました。

ちなみに、壁紙はジュブリーさんで取り寄せたものを使用。

柄のバリエーションはもちろん、1m単位での切り売りも行っているそうです。気になる方は、事業者さんが紹介してくれるとか。

ウォールシェルフとデスクはこんな感じに仕上がりました。

それぞれの施工に掛かった費用については、こちらのページにまとめています。気になる方は、合わせてチェックしてみてください。

よく見ると、当初の作成予定に入っていなかったモノも。

このランプ、デスクの天板と脚を加工した際に出た端材で作ったのだそうです。

すっかりD.I.Y.熱を帯びてしまった担当さんなのでした。

さて、実際に入居者さんがD.I.Y.した例も見てみたいと思います。

こちらは、節が多めのフローリングを全面に張って仕上げた入居者さんの部屋。

天井はあえてペイントせず躯体の素地を見せています。

ミッドセンチュリーテイストにハマる、ちょっとレトロな雰囲気が良い感じ。

実は、以前住んでいた入居者さんの施工なのだそうで、現在の入居者さん自身は手を付けていないのだそうです。タイミングが合えば、こういった”棚ぼた”ケースもありうるのが面白いですね。

こちらは、インパクト大の真っ黒ルーム。

ペンキで塗った黒い壁、黒い和紙で覆った天井、黒のカーペット。見事なまでに一色で統一した部屋です。

もしかしたら渡邊洋治氏のドローイングがイメージソースなのではと、ふと思ったりして。

ちなみに、現在(2015.1)この部屋はこの真っ黒な状態のまま募集中とのこと。

自分でここまで仕上げるには結構な労力がいるでしょうし、人生でこんなに真っ黒な部屋に住む機会も滅多に無いと思います。気になる方は、早めのチェックをオススメします。

ちなみに、基本的にどの部屋も日当たりは抜群にいいです。夜になると、窓からこんな風景を望むことができます。

「GUNKAN  東新宿」を運営するのは「株式会社ハイホーム」さんです。

六本木や広尾、恵比寿といったエリアを中心に賃貸マンションや事務所ビルを扱う不動産屋さんです。

シェアハウスの運営・管理は「GUNKAN 東新宿」の1棟のみですが、立地・魅力・間取りの全てが独特のこの物件を4年間切り回し、今なお清潔で住みやすそうな状態を保っているのは立派な実績だと思います。

リニューアルから4年という年月を経たGUNKANは、ちょうど入居者さんが入れ替わっていく時期に差し掛かっているそう。

それに伴い、コミュニティ形成の一環として色々なイベントを企画していく予定とか。初代GUNKANピープルと、次世代GUNKANピープルでは、どのような違いが生まれるのか、個人的には気になるトコロです。

また、D.I.Y.ルームの参考になればと、壁紙サンプル用の壁を作成中とのこと。いくつかの壁紙サンプルを実際に壁に大きく張ってある状態で確認できるようになるそうです。

たしかに、切れ端のサンプルでは壁全体に張った時のイメージが掴みづらいもの。気の利いたフォローアップにグッときます。

なんだか心の奥がゾワゾワしてきた方、いても立ってもいられなくなってきた方は、こちらよりお問合せください。

歴史的な建物をいじくり回す機会はなかなかありません。もしも諸条件が魅力的に映るとしたら、いまが旬のタイミングだと思います。

GUNKANピープルのリアルライフに興味がある方はこのレポートもぜひ。

暮らしレポート in GUNKAN東新宿

ライフスタイルだけでなく、どんなキャラクターの人たちが集まる家なのか、参考になるかと思います。ちなみに、皆さんとてもちゃんとした社会人の方でした。

(イシクラ)

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