コーヒーが飲めるライブラリ

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
本棚がたくさん並ぶ、大きな部屋。
たくさんの本が収められた空間には、不思議な魅力があります。
たとえば近所にある地元の図書館や、大学の図書室もそう。
その場に立つだけで静かな高揚感が生まれ、知識欲が高まり、頭のなかが自然とクリエイティブなモードにシフトする…そんな不思議な力を持った場所。書店とすこしだけ違うのは、その場での読書が想定されていること、ではないでしょうか。
ふつふつと湧きでた知的好奇心を、そのままじっくりと育んでくれそうな環境。それが、魅力の本質だと思うのです。
今回訪れた「ソーシャルレジデンス 西葛西」のライブラリーも、そんな場所になっていくのかもしれません。
ラウンジ以上に力を入れたという、モダンで遊び心のある空間。本が好きな方には興味を引く空間かと思います。
なにげなく本を読んだり、眺めたりすることからはじまる新しい会話や、まだ知らない世界との出会い。ところ狭しと並ぶ本棚が、そんな新しい体験の入口になることを期待したいものです。
最寄り駅は西葛西駅。映画やデザインの専門学校も多く、駅周辺は若い人たちで割とにぎわっています。そのせいか、隠れ家的なバーや、すこし個性のありそうなレストランもちらほら。
そんな駅前のにぎわいも、すこし大きな通りをひとつ越えるとすぐ、閑静な住宅地へと変わります。マンションや戸建て住宅が並ぶなか、どんと構える大きなグレーの建物が今回のお目当て。
5F建ての建物に、ニョキっと2フロア分の箱が突き出す個性的なフォルム。
もともとは企業の社員寮なのだとか。
無駄の少ない、実直な正面の門構え。
シェアハウスのサインはシンプルなデザイン。
遠目からもわかりやすく、はじめて訪れる人もすぐにそれとわかります。
正面玄関は、ガラス張りのフレンチドア。
外からも中の様子がうかがえますが、ドアの脇には監視カメラが設置され、セキュリティはしっかりめの印象。
集合ポストは壁面にずらりと並んでいます。
幅広の屋根があるため、雨降りの日も安心して郵便物を取り出せそうです。
ナンバー式のオートロックをピピッと解錠して扉を開くと、目の前に明るく開放的なロビーが広がります。
ロビーの中心にはソファスペースが設けられています。右手の小窓は管理人室。
靴箱へは、土間部分の脇の通路から上がることができます。
各部屋ごとに、靴箱が3カ所(3足分ではなく)も用意されています。
収納量もそれなりで、サイズもさまざま。靴の形状に合わせて収納できます。
日常的によく使う基本的な靴は、ほぼ保管できるかと。
ロビーで迎えてくれるのは、壁一面の黒板に描かれたチョークアート。
ポップな色合いのシングルソファーと相まって、アメリカンなテイストです。
スタッフさんの知人が描いたのだとか。
チョーク一本でさっと描けてしまう才能は、実に羨ましい限り。
今後は入居者も自由に書けるようになるそうです。掲示板代わりに使うこともできますし、我こそはと思う人は、壁いっぱいに大作を描いてみてはいかがでしょうか。
ロビーは応接スペースを兼ねています。
フリーランスの方などは、ちょっとした打ち合わせスペースとして活用しても良いそうです。そんなとき、角に設置されたコピー機は便利そうです。
有料ですが、その場で資料をさっとプリントアウトできます。
玄関を左手に曲がった先に続く廊下の奥が、ラウンジです。
ガラス張りのドアにはシンプルなサインがデザインされています。
それでは、さっそく内部へ。
大空間にソファやダイニングテーブルの島がいくつか点在するラウンジは、思いのほかシンプル。
ウッド調のフロアシートでゾーニングされたスペースには、これからグランドピアノが設置される予定とか。
おそらく設置されれば、インパクトは大。ラウンジのシンボリックな存在になるかと思います。
天井の明かりを落として間接照明を用意すれば、生演奏付きのレストランのような、ムーディーな雰囲気に仕立てることもできそうです。
大きな円卓は、9人掛け。
壁一面の窓やガラスブロックに囲まれた壁際は明るい雰囲気。
12掛けのダイニングテーブルでは食事はもちろん、本や資料を広げるときにもちょうど良さそうです。
ソファとセットで置かれたセンターテーブルは、すこし凝っています。
天板をマスキングテープやシールで彩ったオリジナルだそう。
予備の椅子もたくさん用意されています。
普段はともかく、パーティーやイベントでは重宝しそうです。
お酒を飲みたくなったら自然と足が向いてしまいそうなのが、このカウンター席。
裏手には小さなシンクを設置。四連のペンダントライトが照らすカウンターテーブルは、バーを思わせる仕上がりです。
バーテンダー気分も楽しみながら、入居者同士で夜の時間を過ごすにはもってこい。
すでに、飲みかけと思わしきお酒の姿もちらほらと。
カウンターの裏手は、ストッカールームです。
箱の幅はコンパクトなものの、奥行きがあるタイプ。細かな調味料などをパックにひとまとめにして保管すれば、わりとたくさん収納することができそうです。
パープルのクロスに囲まれた大きなキッチン空間は、ゴシック・ファッション風といったところでしょうか。
なかなか個性の強い佇まいです。3口のIHコンロとシンクのセットが3台、ガスコンロとシンクのセット1台が設けられています。
調理器具や食器類はひととおり揃っており、収納に収まっています。
キッチンの隣にまとまったキッチン家電。
赤い電子レンジはヘルシオです。
回廊のような建物内。1Fの廊下に水まわり設備が集中しています。
トイレは個室がいくつか並ぶ形。すべてウォシュレット付きです。
男女共用ですが、5Fに女性専用の水まわり設備が用意されています。
女性用のスペースには、最近大型の物件では定番化してきたパウダールームも。
ドアには鍵が取り付けられ、女性の入居者さんにナンバーが伝えられます。
設置された洗面台は、ずらりと5つ。
用意されたラタンのチェアは、あたたかみがあっていい感じ。大きな鏡が設置され、使い勝手も良さそうです。
右手の黒いドアは、シャワールームに直結。
こちらのドアも鍵付きで、女性入居者のみが行き来できます。
8室あるシャワールームのうち、手前の3室は女性専用。
そのほかの5室が、男女兼用となっています。男性は別の入口から出入りします。
廊下の突き当りの脇には、バスグッズなどを保管できる収納を設置。
浴室の近くにバスグッズを置いておくことで、毎日の持ち運びの手間が省けるのは助かりますね。
シャワールームはオーソドックスですが、正面に鏡と棚板の付いた、地味に使い勝手の良いタイプ。
手前の脱衣室の扉にはフックが取り付けられており、着替えやバスタオルなどを引っ掛けておくことができます。
着替えを入れて部屋から持ってきたエコバッグを、このフックにぶらり、なんて使い方が良いのでは。
タバコを嗜む方にとってはうれしい、喫煙ルームも。
喫煙室での止めどない世間話もまた、おもしろい体験だと思います。
それではお待ちかねの、ライブラリーへ。
ライブラリのある2Fでエレベーターの扉が開くと、カーペット敷きの廊下が奥へと伸びています。
入居者同士が行き交う足音も、多少は吸収してくれることかと。
突き当りのオレンジ色の明かりが差し込む空間が、ライブラリーです。
さて、ライブラリーに入室するときには、このボードに署名が必要なのだそうです。
利用状況などの統計を取ることで、今後のライブラリーづくりの参考にするとか。研究熱心です。
ふと視線を上げた先には、暗めの色彩で仕上げられたシックな空間。
ライブラリーというよりも、ちょっとしたデザインホテルのロビーのようでもあります。改修する以前も図書室を思わせる一角だったそうで、そのインスピレーションを膨らませて今回のテーマに至ったとか。
現在は400冊以上の雑誌や本が、カテゴリ別に収められています。
ざっと眺めてみると、分類のテーマは「暮らす」「TOKYO」「旅」「考える」「学ぶ」「創る」「食べる」といったもの。ブック・コンシェルジェのような役割のコントリビュータの方がいるそうです。
本にまつわるイベントの立ち上げや出版社とのタイアップ企画など、読む場所だけに留まらない体験型の空間として盛り上げるプロジェクトも考えていきたいのだそうです。
保管された本を検索できるサービスも。
新たに入荷した本の情報などもこの端末で一覧が可能。
たくさんの本のなかから、なにげなく手に取ったり、ほかの入居者からオススメされたり。新しい世界や可能性にいつでも自宅で触れられる環境は、うまく機能すれば面白いことになりそうです。
読書だけに留まらず、仕事や作業に集中したいときにも丁度よさそうです。
落ち着いた雰囲気は、フリーランスで仕事をする入居者にもなかなか好評とか。アイデアに困ったときには、まわりをとり囲むたくさんの本や雑誌が、ここぞとばかりに活躍してくれることでしょう。
何人かで作業をするときは、大ぶりのテーブルがちょうど良さそう。
立ち入りはできませんが、ブラインドを開けた窓の外にはちょっとしたスペースがあり、近所の猫もたまに遊びにやって来るとか。
テーブルや本棚のいくつかはベトナム製。
デザインを担当した設計士さんが現地でひと目見て気に入ったらしく、そのまま直輸入したそうです。
個人的にお気に入りの絵本「かないくん」は、柱の飾り棚に。
著者は谷川俊太郎、イラストを松本大洋、そして監修に糸井重里というなんとも豪華なラインアップ。大人も考えさせられる絵本です。
窓際の一角に設置されているのは、マッサージチェア。
少し作動音に気を使うこともありそうですが、うれしい贅沢な一品です。
隣に置かれたラックは、入居者が共用で使うことができる本棚。お気に入りやオススメの本をこちらに置くことができます。間仕切りの代わりでもありますが、抜け感も良く、圧迫感を感じさせないのは良いところ。
視線が重ならず、ほどよく人の気配を感じさせるレイアウトも、長く時間を過ごす上で大切な要素です。
壁際に設置されたシンクの並びには、近くコーヒーメーカーを導入する予定とか。
ふと手に取った雑誌をめくりながら口にする、一杯のコーヒー。
週末の朝、たまには早起きして優雅なひとときを過ごしてみたいものです。
アンティーク風の家具は、実はスピーカーというサプライズ。
取材に伺ったときに流れていたBGMは、エレクトロニカ。スタッフさんのオススメだそうです。先ほどの端末から、曲名を確認することもできるそうです。
本のリクエストがあれば、こちらのノートに記入を。
入荷を待つ間も楽しい時間です。
もうひとつの特別な設備であるスタジオは、空間の半分がステージという設計。
本番さながらの練習はもちろん、実際にちょっとしたダンスや楽器の演奏会なんかもできそうです。ちなみに現在(2014.5)、なんとステージ上には入居者さんの持ち込みで共用のピアノが設置されているとか。
壁の一面が鏡張りのため、ヨガやピラティスの練習にもぴったり。
スタジオは予約制で、オープン時間は10〜20時までとなっています。
続いては階段を使って、4Fへ。
3Fと4Fは基本的に同じ間取りです。トイレや洗面室といった女性専用の水まわりは、5Fに用意されています。
建物はH字に広がる設計。
各フロアの廊下には、電子レンジやポットが置かれています。
温めるだけの料理なら、これで十分。ちょっと小腹を満たしたいときにも、お世話になりそうです。
水まわりをぐるりと見ていきます。
各フロアのランドリールームには、洗濯機と乾燥機が3台ずつ設置されています。
乾燥機は有料で、¥100/30分となっています。
トイレは、洗面室とセットになった設計。
こちらも男女共用です。気になるひとは、5Fの女性専用を利用すると良いかもしれませんね。
トイレはセンサー付きで、衛生的。
シルバーの部分の上部に手をかざすと、水が流れます。
最後に専有部をいくつか見ていきます。
ルームサインは、もともとあった素材をそのままに残した形。
自己紹介代わりに名刺や、ちょっとしたカードなどを差し込んでみても良さそうです。
408号室はモデルルームです。
専有部の間取りは全室とも同じ。シンプルな9畳ほどの空間です。
ベッドはもちろん、冷蔵庫やテーブル、収納ラックを置いてもまだまだ余白がたっぷり。
壁一面に本棚を設けることも可能かと。タイルカーペットの床は、上下階に足音が響かないのが良いところ。
備え付けの収納は、クローゼットタイプ。
衣装ケースなどと組み合わせて、要領よく収納したいところです。
ベッドのヘッドボード側には、照明やエアコンのスイッチが設けられています。電源コンセントも高い位置にあるユニークな配置です。
寒い冬の朝、布団に顔をうずめながらエアコンのスイッチをつけたり、スマートフォンを充電したり。朝はごろごろと時間をかけて起きたい派にとっては、何げなくうれしいレイアウトです。
こちらは、424号室。
テーブルが無いぶん、部屋がすっきりして見えます。
窓辺にはカウンターが設けられていて、作業や食事をとる時にも便利そうです。
冷蔵庫、室内用の物干し器具は備え付け。
ほとんどの専有部の窓向きは、東か南方向のどちらか。日当たりで困ることも少なそうです。
大手町駅まで15分、茅場町駅まで12分、九段下駅まで19分ほどで、いずれも直通です。ただし、通勤時の混み具合は、自分の目で見ておくのがオススメ。とは言え、都心へのアクセスはやはりとても便利で、江戸川区のなかでも人気のエリアです。
改札前のロータリーから発着するバスも充実しており、地域住民の大切な足の支えになっているそうです。
イオンやドン・キホーテなど、お買い物スポットも豊富。
デザインや映画の専門学校が軒を連ね、若い人が行き交う活気があります。一方でファミリーの世帯も多く、暮らしやすい環境が整っているエリアとも言えます。
運営事業者さんは、「株式会社オークハウス」さん。
数多くのシェアハウス運営を手がける、ベテランの事業者さんです。
物件ごとにハウスマネージャーという専門のスタッフが同居するスタイルは、あまり多くは見ない珍しい管理体制。全体に非常にフランクな気質の企業さんですから、そんな姿勢と相性が良ければ楽しい生活になるはず。
ソーシャルレジデンス西葛西のスタッフさんのオススメは、「いま、地方で生きるということ」(著:西村佳哲)だとか。ライブラリーに立ち寄ったら、手にとってみてはいかがでしょうか。ライブラリーの音楽のセレクトも、同じスタッフさんが手がけているそうです。
ライブラリーのある家に興味のある方は、コチラからお問合せを。
聞くところでは、江戸川区・西葛西はインド出身の方がたくさん住んでいて、カレーの名店がひしめいているとか。
入居した方は「カレー部」、ぜひつくりましょう。
(ソン)