ゆっくり行こう「九州からのお便り #2014.01」

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

すこしずつ味わいの深まる、住み心地。


名古屋関西と続いた各地のダイジェスト、今回は九州編です。

福岡空港を地下鉄と直結する再開発や成長著しいLINEの新社屋建設発表、すこし身近なところでは全国に先駆けて本格展開されたリノベーションスクールなど最近も様々なトピックが発信され、じわりじわりと、ほのかな熱を帯びつつあるエリアです。

毎年恒例のMONOCLE「世界ベストシティ25」でも、パリや京都をかわして福岡が12位まで上昇してきたとか。一部では観光に偏らないランキングとして定評のあるこのランキングですが、こうした福岡の取り上げ方は「鋭い!」と言いますか、地味に信頼できる感がありますね。

さて、シェアハウスについては全国的にも決して数は多くないものの、ひとつひとつの案件の品質がとても高く、かつ濃い。これが、とりわけ九州エリアの特徴だと思います。

ゆっくりと大切に育まれている住み心地は、きっと全国のなかでもトップレベル。全体的になかなか空室が出ないのも、入居者さんたちが長く心地よく暮らしている証拠でもあるのではと思います。

今回は普段はなかなか見ることのない入居者さんの様子も合わせて、最新の北九州事情を見て行きたいと思います。


まずは福岡・井尻に建つ「COMRET あまつ風」。

2012年に新築でオープンした頃はさっぱりとした外観でしたが、少しずつ時間をかけて整え、緑豊かで温かみのある素敵なたたずまいになってきました。

大家でもある事業者さんの家が建つ隣の敷地と合わせて、植栽デザインをしてもらったのだそう。

中央のオープンスペースを挟んで、左があまつ風、右が大家さんの自宅。

全体の統一感はもちろん、敷地が広く見えて開放的です。小さな川に囲まれた中州という少し変わった立地も相まって、家へ帰ってくるときのこの景色、いつもドキドキしてしまいます。

建物の脇には、真っ白なカラーリングが爽やかなデッキテラスも設置されました。

玄関側からも、リビングからもアクセスのできるこのテラス。

春は裏手に植えられた桜を楽しみ、夏は夜風に吹かれてビールを一杯、秋にはのんびりお月見と大活躍しそうです。温かい時期には、実際に外で食事をしたりすることもあるのだとか。

こちらは昨年の春に届いた桜の様子。

自宅の庭でお花見ができる環境は、けして多くありません。住む場所を決める必須条件にはなかなかならないと思いますが、住みたいと思った場所から桜が見えたら、きっと嬉しいはず。桜の咲く季節は、いつもより少し豊かな生活ができるような気がします。

四季折々の表情を楽しめる庭では、季節に合わせたパーティーも開かれているそう。

テントを張ってBBQをしたり、鍋パーティーをしたり。

入居者さんの友人や事業者さんの家族・仕事仲間など、仕事のジャンルも年齢層も様々な面々が集まります。最近では、食品関係の仕事をしている方を中心に、入居者さん主体のホームパーティーを開催することも多いとか。

事業者さんの住まいがほどよく近いこともあり、とても管理が行き届いている印象。

月に一度茶話会を開いたり、入居者さんが事業者さんの家に遊びに行ったりと、良い関係ができているよう。どこか実家にいるような安心感があるのか、入居者さんも初めてのひとり暮らしの方が多いのだとか。

2014年1月現在、空室はあと1室。きっと穏やかであたたかな生活が待っているはずです。お問合せはコチラから。


続いてこちらも福岡・井尻、「スタジオアパートメント KICHI」。

物件名の通り、入居者さんが自由に使うことができる音楽スタジオが併設されています。「アーティストのためのマンション」という明確なコンセプトと充実した設備、さらに事業者さんの絶妙なサポートもあり、東京でも知る人ぞ知る存在。

入居者さんのうち8割以上が音楽をやっているそうで、スタジオの稼働率も大変高いのだとか。

音楽をやっていると、とにかく練習する場所を確保するのに苦労するもの。移動時間もお金も掛かります。自宅で思う存分音が出せるスペースを無料で使えるのは、この上ない条件。

入居者さん同士のセッションはもちろん、外部の生徒さんを呼んでのレッスンに使用するのもOKだそうです。

演奏場所はスタジオだけに留まりません。

普段は入居者さん同士のコミニティスペースとして使われている多目的スペース。外部の人も参加できるイベントはここを使います。

あまり大きな空間ではないのですが、逆にこの狭さ、近さが痺れるのではないかと。毎度イベントは凄い熱気にあふれているのだそうです。

外部の方の演奏参加OK、リスナーOKの自由なJAZZイベント「KICHIセッション」も、毎月の定期開催。

入居者さんの演奏仲間をはじめ、KICHIの噂を聞きつけてやって来た人やイベントのフライヤーを見て駆けつけた人も加わり、外部の人と接する機会はシェアハウスとしてもかなり多いと思います。

スタジオを利用した人やイベントに参加した人が、KICHIの魅力に取り憑かれて引っ越してくることも良くあるのだとか。

音楽を始めとした、五感を使った共通言語のつながりはとても強いもの。

詳しいレポートもあります。

なかなか出ない空室を見つけたときには、コチラからお問合せを。


最後は大分から、女性専用の「シェアハウス プロローグ」を。

元々は事業者さんの家族が住んでいた家と、学生向けの下宿だった建物。

時とともに家族のかたちが変化して使われなくなったスペースが、その家で育った事業者さん自らの手でシェアハウスに改装されました。

下宿という言葉からは、年季が入ったうす暗い建物を想像してしまう人もいるかもしれません。でも、仕上がりはこの通り、開放的で明るい空間です。

ユニークなインテリアのテイストは、これだけでも興味を持つ方が多いのでは。

変形のテーブルに合わせて手作りしたこたつ、扉のない場所に取り付けられるカーテンなど、事業者さんの創意工夫が存分に発揮されています。

最近、共用部にグランドピアノもやってきたのだとか。

ピアノの音色が聞こえる休日、ゆったりリラックスできそうです。得意な人に曲をリクエストしてみるのも楽しいだろうな、なんて。使用できる時間は、お互いが快適に過ごせるようにしっかりと決められています。

プロローグには他のシェアハウスにはほとんど無い、下宿文化ならではのシステムもあります。

門限があること。高校生から住めること。そして、食事付きなこと。

調理師免許を持つ事業者さんのお母さんが、平日は毎日栄養バランスを考えた食事をつくってくれます。食事代は共益費に含まれているため、追加で料金がかかることもありません。人によっては、涙が出るほどありがたいシステムかもしれませんね。

毎日手料理を食べることができる幸せ、他ではなかなか味わうことはできないと思います。2014年1月現在満室とのことですが、空室を見つけたときにはコチラからお問合せをどうぞ。


九州のシェアハウスは住宅の内部に留まらず、積極的に街へと開いていく志向が強いのが共通の特徴かもしれません。

…などとボンヤリと感じていたのですが、最近はすこし違う見方をするようになりました。

九州では、大きな街のなかに住宅があるという感覚が他のエリアよりも強いのかもしれません。だから、街と住宅が繋がっていくことは住宅に固有に備わった個性である以前に、街が自然と持っている特性なのかもしれないと。

住まいのなかだけで関係性が完結しがちなシェアハウスですが、街から住まいを考えれば、関係性は自然と広がっていくのかもしれません。

それぞれの個性が強いせいもあるかもしれませんが、九州では入居者さんの側もそれぞれのコンセプトや考え方をよく受け止めて、自分に合ったシェアハウスを選んでいる感覚も印象的です。

もちろんどの都市でもそんな感覚を持っている人たちは大勢いるのですが、エリア全体でそういった雰囲気を持っているのは珍しいものです。


まだまだ伸びしろがたくさんある、ひつじ不動産九州

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(テルヤ)

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