シンプルな暮らしのリズム

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
※2021年8月より運営事業者が「ファーストブルー合同会社」さんへ変更されています。
押すよりも、引いてみる。
いろんなプラスアルファがあるのって、嬉しいですよね。
例えば家電製品でも、本来の使い方に加えて、一石二鳥や三鳥にもなる便利な機能がたくさんついていることがあります。それが時間の節約になるようなものなら、その分を自分の趣味や勉強の時間に充てられたら素敵です。
ただまぁ、それは「使いこなせたら」という話。
私見ですが、そうしたいかにも便利そうなものは意外と使わなかったりすることも多いのかなと。
家電製品に限らず、こだわって考え過ぎるのは、逆に終わりが見えず、余計使いづらいこともあるんじゃないでしょうか。
必要なものを必要なだけ、シンプルに使う。
中途半端にあれこれ手を広げず、余計なものを削ぎ落とすことで、ホントのジブンが望む暮らし方が見つかるのかもしれません。
例えば、「e-stylehouse 板橋」。
モノクロの色使いに、しかし「彩られた」という表現の似合うリビングは、日常生活をシンプルに過ごすための空間という感じがします。それは質素とか、素朴といったものとはまた違う感触ですが、住まいではなくジブンが主人公としてすっきり背を伸ばして暮らしていけるような気がしました。
小学校と高校に挟まれた一本の通り。校庭を走りまわる子どもたちの声、運動部の掛け声に吹奏楽部の音色が折り重なった音が響いています。
そんな通りから外れて、小さな道を進むと、今回ご紹介するシェアハウスの建物が見えます。
建物はフルリノベーションされており、新築のような佇まい。1F の部分だけ、外壁をウッドテイストにしているのもオシャレな感じです。
ちなみに今回の住まいは、全12部屋の女性専用のシェアハウスです。
早速内部を見ていきたいと思いますが、左手のドアからは入ることはできません。
実は1Fの一部はオーナーのご両親の居住スペースとなっていて、入居者用の玄関は右手の石階段を上って回り込んだ2Fから入ります。
そしてこちらが正面玄関。
玄関の脇には集合ポストが設置されています。
その下には、中型サイズの宅配ボックスも。
便利なだけに利用される方も多いかと思いますが、その分、早めの回収は心がけたいところ。
カメラ付きのインターホンは反対側のドア脇に設置されています。
玄関ドアの曇りガラスにプリントされたシェアハウスのサイン。
どこかフォトスタジオのような雰囲気。
では早速ハンドルをグイッと引いて、内部に足を踏み入れます。
内部は奥に広がる細長い空間で、たたきには段差があります。
なお、2Fは専有部が並ぶフロア。リビングは階段を下りた1Fにあります。
曇りガラスのドアから差し込む陽差しがとてもさわやか。
実際のところ玄関は、スペース的にはわりとタイトかもしれませんが、靴箱のスペースはしっかり確保されています。
靴箱は、部屋ごとに一扉分を使用できます。
棚は取り外しが可能で、ブーツ類も保管できそう。
見ての通り、収納力は抜群です。
まずはリビングから。
ということで階段を下りていきます。
階段はコの字を描いています。
1Fにあるリビングは、グレーに近い黒と白のバランスがちょうどよい、洗練されたモノクロの空間。
過不足ないシンプルな味わいは、窓から差し込む陽差しと相まって清々しい印象です。
特に装飾らしい装飾がなくとも、どこかモダンでスタイリッシュさを感じます。
テーブルのサイズ感や、やはりモノクロの絶妙なバランスによるものかもしれませんね。
少し奥まったところには、ソファスペースがあります。
さきほどのダイニングテーブルとひと繋がりの空間にあっても、ここはここでまた異なる時間が流れているような気がします。線の細いローテーブルの透かし効果か、空間はなかなか広く感じられます。2Fよりややトーンダウンした陽差しも、それはそれで落ち着いた雰囲気。
ダイニングテーブルでは食事やちょっとした作業を、ソファではゆったりくつろぐリラックスした時間を。
あたり前かもしれませんが、そんなシーンがとてもイメージしやすい空間です。なんというか、住まい方に迷いがなくなるという感じ。スッと自分のライフスタイルに溶け込んでいきそうです。
生地の手触りが気持ち良い、4人掛けのソファ。
クッションをおなかに抱えて思わずゴロン、と横になりたくなりそうです。
奥の掃き出し窓からはテラスに出ることができます。
なお、右手の黒い壁の向こう側がキッチンです。
レースのカーテンには、かわいらしい花模様のタッセル。
形状記憶の針金でクルッと回すと簡単に留めることができる、意外と便利なアイテム。
窓を開けると、ワイドに広がるウッドデッキテラスが姿を現します。
まわりは民家に囲まれていますが、高く増設された塀で、ある程度は目隠しがされています。
テラスにはテーブルとチェアが置かれ、食事や読書などを楽しめます。
いくつか照明も設置されており、陽が落ちるとまた別の表情を見せてくれるのだとか。
ちなみに撮影に伺った時にはまだできてはいませんでしたが、コンクリートブロックの壁もオシャレに生まれ変わるとのことです。
床と同じウッディな雰囲気になるのか、それともグリーンウォールになっているのか、内見した際にはちょっとしたサプライズになりそうですね。
家の中に戻って、再びリビング。
正面奥のドアは勝手口です。
左手の2段のシェルフは同じものがキッチンにもあり、一部屋ごとに一箱ずつ使えます。
調味料の保管や、それともリビングやテラスで使いたいお気に入りの雑貨もここに。
シェルフの上に飾られたお花のアート。
彩りあるイラストは、白黒の空間の中でずいぶんと映えて見えます。
続いて、キッチンです。
やはりこちらも白を基調としたコーディーネート。
家電や水切りトレイ・三角コーナーまで、キッチリと白で揃えた徹底ぶり。この状態を保つには小まめな手入れが大切になりそうですが、それさえできれば,純白の空間は抜群の清潔感があります。
キッチンにはシンクが一つ、IHコンロが二つあります。
シンクとコンロに挟まれている作業台は幅広く、うまく使いこなせば複数の人数でも気軽に調理することができそうです。
IHコンロは2口あります。
料理好きな方にとっては少し物足りないこともありますが、それでもサッと簡単にできてしまう後片付けの便利さはずいぶんと重宝するはず。
シンク下の収納には、部屋ごとに使えるボックスが置かれています。
キッチンの向かいには、冷蔵庫などのキッチン家電が据えられています。
黒色じゃなくても、シックという言葉が似合いそうです。
先ほどリビングにあったのと同じ収納。
こちらはタテ置きです。
キッチン側から見るとリビングはこんな感じ。
左手の階段脇にあるベージュのドアがトイレです。
そして奥側から見たキッチンの様子。
ソファの隣にある部屋に、水まわり設備があります。
リビング脇の勝手口は、普段使いをしても良いそうです。
それもあってドアの向かいには靴箱が用意されています。右手の開き戸は管理者用の収納です。
ドアを開けると、先ほど見た石階段下の通りにつながっています。
部屋ごとに一段の半分のスペースを利用することができます。
ただ、正面玄関の方が駅から近いということで、頻繁に出入りすることはそんなにないかもしれません。
トイレはオーソドックスなタイプ。
ウォシュレット付きで、2Fにもあります。
水まわりには洗面台、洗濯機、乾燥機などがまとまっています。
右手前のドアがバスルームで、その奥の二つがシャワールームです。
ちなみに洗面台は2Fにもあります。
動線的に専有部から少し離れていることもあって、朝の時間帯は2Fの洗面台がメインになりそう。
とは言え女性ですから、入浴後のフェイスケア的なお手入れも多々あるはず。それを考えると、バスルームの近くにも洗面台があるのは便利。
鏡を開くと、洗面用具を置ける収納となっています。
洗濯機と乾燥機は2台ずつ。
水まわり設備がひとまとまりになっていることもあって、利用の際は必ずリビングを横切る形になります。
すこし面倒に感じることもあるかもしれませんが、考えてみれば水まわりの音というのもわりと大きなもの。生活音を気にする方にとっては、むしろ専有部の近くにあるよりずっと嬉しい配慮かもしれません。
こちらはシャワールームの脱衣室。
一時的に物を置ける棚があります。
シャワールームは鏡付き。
バスルームはオーソドックスなタイプ。
個人的な経験では、お風呂はシャワーだけで十分という女性の方は少なかった気がします。もしかしたら女性専用のシェアハウスでは、必須設備だったりするのかもしれませんね。
続いて2Fへ。
階段のステップも北欧風のかわいらしい感じです。
2Fに上がると柔らかい木目の専有部のドアが並んでいます。
正面玄関から、そのままダイレクトに部屋に入ることができます。また、リビングやキッチンなどの共用部と、そこそこの距離が保たれているのも合わせて大きなポイント。
どうしたって普通の人ですから、気分が良い日もあれば悪い日もあります。人の目につきたくないときにそうできる環境は、心の持ちようを整えるのに大切な要素でもあります。
廊下にはミニキッチンとまではいきませんが、電子レンジと冷蔵庫のコーナーが設けられています。
インスタントや簡単なレトルトなら、ここで十分まかなえます。
廊下は見ての通り、すこし入り組んだ仕上がり。
迷うことはないですけどね。
廊下の中央には洗面台が2つ設けられています。
鏡の裏の収納には、部屋ごとに小さなボックスが用意されています。
気になるのは、忙しい朝の時間帯。
1Fの洗面台も含めると多少余裕はあるかと思いますが、それでも行列ができないよう、ひと工夫があっても良いかもしれませんね。
トイレは先ほど同じくつくり。
もちろんウォシュレット付きです。
では続いて、専有部を見ていきたいと思います。
ドアにはホテルライクなルームサイン。
L字のハンドルを握って、ガチャリと開けます。
まずは、正面玄関から近い201号室。
基本的に部屋の内装は、リビングと同じくシンプルな仕上がり。
収納には、ポールが渡されたハンガーラックが一つ。
その上の天板にも、いくらか物を置くことができます。
ベッドや小ぶりのデスク、スツールも備え付け。
インテリアの好みが合う方であれば、割と身軽な荷物だけで入居することもできそうです。
203号室は、二面採光の部屋。
長方形の奥行きある間取りです。
ハンガーラックは角部屋に備え付けられています。
ベッドカバーはポップな花柄。
こちらはカーテンと同じデザインで合わせています。
壁にはちょっとした小物が置ける棚と、鏡が取り付けられています。
女性の視線から作られているのがよくわかるポイントが、鏡の近くに設けられたコンセント。
ドライヤーで髪を梳かしたり、乾かすことを想定したつくりかと思いますが、細かい配慮がうれしいです。
そして、208号室の様子。
およその間取りやレイアウトはどの部屋も似ています。
窓を開けて眼下に見えるのは、共用のテラス。
窓は小さいながら、日当たりも上々。
室内で物干しができるワイヤーも各部屋に備わっています。
このタイプのワイヤーも、よくシェアハウスでみかけるようになりましたね。
さて、最後に一度外に出てみます。
こちらの門扉の先に、先ほどのリビング脇にあった勝手口があります。
勝手口は、外から見るとこんな感じです。
なお、1Fの一部はオーナーさんのご両親宅ですが、間取り的にはつながっておらず、別の空間と考えても良いかと思います。
正面玄関のすぐ目の前は、小さな公園が広がっています。
この立地、人によっては住まい選びの大きなポイントになるのではないでしょうか。ちょっとしたお庭感覚で使うこともできるのかもしれませんね。
オフィスタウンの大手町へ直通で約20分。東京駅にも乗り換えひとつで約20分ほど。駅からちょっと歩いた先にはスーパーや商店街もいくつかあって、生活に必要なものは、ひと通り手早く揃えられる環境と言えそうです。
自転車があれば、10分ほどの距離に大手ホームセンターや県立赤羽自然観察公園といったスポットもあります。
シェアハウスを運営管理するのは、「アイガーホーム株式会社」さん。
板橋区を中心に、すでに女性専用のシェアハウスをいくつか手がけられています。今回の住まいも女性専用ということで、これまでの経験を活かし、水まわり設備の設置数を整えるなど細かな配慮がなされています。
また、建物の一部がご両親の住まいというオーナー同居とはまた違ったスタイル。「何か緊急なことがあれば、気兼ねなくうちの両親に相談してほしい」とのこと。
ご自身もとても気さくな方で、何かあれば、ある程度は臨機応変に対応してくれるのではないでしょうか。
モノクロのデザインが好き、もしくは、スッキリとした自然体で暮らしてみたいという方は、コチラからお問合せをどうぞ。
モノトーンの中に、さりげなくひとつアクセントを混ぜてみる。
それも、できれば見る人が「ほぉ」と唸ってくれそうな小粋なアクセント。
控えめの美学、というほどでもないですが、個人的にはそういうタイプのオシャレが好みです。もしかしたら、それは暮らし方にも当てはまるのかも。
淡々とした生活の中に、キラリとさりげなく光るその人の志向や好み。山のように集めたきらびやかなものたちよりも、その一粒のほうがよりいっそう輝いて見えるものだと思います。
(ソン)