柑橘系ライフ

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

※こちらの物件は2015年12月より運営事業者が「株式会社プラン・ドゥ」さんへと掲載変更されています。

それはまるで、酸っぱいアレのような。


体の健康を整えるのに欠かせないもの、ビタミン。

人間の体内で生成できるものではないので必ず外部から採り入れなければいけない栄養素。その中でも代表的なのがビタミンCです。

ご存知の通り、ビタミンCはレモンやオレンジの中に豊富に含まれていて、且つ、それらの果物の色は活力や活動的な意味を込めて「ビタミンカラー」と呼ばれています。

今回ご紹介する「しぇあこ 門前仲町」は柑橘系のビタミンをテーマに、女性の「健康」と「元気」を意識した女性専用のシェアハウス。柑橘系というユニークなコンセプトの着想は、建物内部の設計から得たものだとか。

気になる詳細は実際に中に入ってからのお楽しみ。

早速、その住まいに伺ってみます。


隅田川の支流にほど近く、小さなオフィスビルが連なる路地の中に、ベージュ系のレンガタイルで覆われた建物が「しぇあこ 門前仲町」。

なお、玄関ドアまわりとポストは現在改装中です。(2012.10.現在)

集合ポストも、もう少し大きくなるそうです。

さて、玄関ドアを開けると、外観とは裏腹に、白に囲まれた可愛らしい空間が迎えてくれます。

装飾を省いたシンプルな仕立てが醸し出す洗練された雰囲気に、期待感が高まります。

階段脇のドアは靴箱のスペース。その右側の磨りガラスの嵌められたドアは、フィットネスルームへつながっています。

振り返った玄関まわりはこんな感じ。

ゴテッとした重厚な傘スタンドも、同じ白で統一されていて違和感無く溶け込んでいます。

ドアを開けた先にある靴箱は、階段下のデッドスペースを活かした三角形のフォルム。

収納量は十分ありますが、各専有部ごとの仕分けは工夫が必要そうです。

フィットネスルーム等々、気になるスペースに後ろ髪を引かれながら、まずはリビングへ。

リビングは、コンクリート敷の階段を上がった4Fにあります。


パタパタと階段を上がりきると、目の前に広がるのは小さな美術館のような空間。

リビングの中央にキッチンを配置した大胆なレイアウト。キッチンを囲むように円形に配置された細長い木材のルーバーが、空間を圧迫することなくほどよい目隠しに。もちろん、純粋に意匠としてもスタイリッシュ。

インテリアのテイストは可愛らしいアンティーク調。

マットな仕上げの床はとひんやりとした印象もありますが、梁や柱を覆う幅広の木板の味わいある色合いと相まって、デザインのバランスは絶妙。

全体的にシックだけれども暖かいニュアンスの空間です。

共用のTVは壁に備え付けられています。煩わしい配線もひとまとめになっているので、割と見た目もすっきり。

後ほどフィットネスルームについて紹介しますが、一応ここにもヨガやストレッチに向けたアイテムが揃っています。オムロンの体脂肪計もあります。

TV番組でエクササイズ特集などがよくありますが、例えばリビングのTVでその放送を見た何人かが、自然とバランスボールに乗って実践し始める、なんていうシーンのもありそうですね。

期待し過ぎかもしれませんが、ストレッチやヨガが、コミュニケーションを生み出すひとつのツールとして機能していくポテンシャルがあるような気もします。

キッチンの木の囲いにグサリと排煙用のダクトが突き刺さる形の取り回しの大胆さも、ある意味面白い。

窓際に置かれた幅広のソファは、5人くらいは優に座れそう。

仕事中にあまりよろしくはないと頭の中では分かりつつ、しかしながら、これくらい大きいとゴロンと横になってしまいたい誘惑にかられます。

カフェラウンジのようなコーナーもあります。

香り立つ紅茶とお気に入りの小説を携えて、ゆっくり落ち着きたいティーブレイクと相性が良さそうなスペース。


では、そのキッチン内部に足を踏み入れてみます。

アーチ型にカットされた入口から覗くと、シンクとIHコンロのセットが、互い違いに対面で向かい合っています。

よく見れば、複数で料理をするには中央の通路はややタイト気味な感も。

それなりの配慮や気配りに加えて、何よりも「慣れ」が必要になってくる部分はありそうです。まあ、それはどこのシェアハウスにも大なり小なり言えることかもしれませんが、その代わりに得られるのは「料理が数倍楽しい!」という素敵な体験。

今回は設備がシンプルな分、後片付けなどの掃除はパパッとできちゃいそうです。

キッチンにはジューサーも用意されています。

ジューサーと言えば、巷で話題のグリーンスムージー

材料は基本的に葉野菜とフルーツだけで、甘くするための砂糖や塩などの調味料、根菜、市販のジュース、豆乳、ヨーグルトなどは入れてはダメ。野菜そのままの栄養素をなるべく壊さず、ストレートに取り入れることで、体の内側からじっくり健康にさせていくのだとか。

ちなみにオススメのレシピは、

    1. りんご 2本

    2. みかん 4個

    3. レモン 1/4個

    4. ほうれん草 1/2パック

    5. 水 1カップ程度

スタンダートなスムージーですが、もしも飲みにくい場合は果物を多めすればだいぶスッキリするはず。

さて話は戻って、こちらはシンクの様子。

IHコンロは2口あります。

シンク下にある半円形の収納には、食器やキッチンアイテムが収納されています。

水切り場がないので、洗った食器を収納する際はしっかりと拭き取る方がよろしいかと。

引き出しの中にはカトラリー類が収まっています。

冷蔵庫は2台あります。

冷蔵庫だけに限ったことはないですが、今回の運営事業者さんとしては最初からカッチリと決め付けてしまうのではなく、入居者たちと話し合いながら一番しっくりくる使い方を見つけていきたいとのこと。

こういったアプローチには良いところも難しいところも当然あるわけですが、最後は好みという部分になるかなと思います。経験豊富なプロが予めバシッと仕切ってしまう方が生活上の安定感は格段に高いですし、快適に暮らすこと自体に向けては近道。

一方でちょっとした調整もありながら自分たちで影響力を持って住まいと関わっていくプロセスには、手間暇や多少の摩擦もあって面倒な反面、だからこその刺激と彩りも確かにあります。

どういったアプローチの住まいを選ぶかは、もう完全に好みの世界だなぁと思ったりする今日この頃です。

さて、キッチン家電はカフェラウンジのエリアの奥に、まとめられています。

脇のドアからはベランダに出ることができます。

また、この棚の対面には各専有部ごとに利用できる収納があります。

収納には、位置的にも調味料や食材を入れておくことになりそうです。

ただしベランダは室外機の群衆地帯となっていて、そこまで長居はできないかも。

ふと外気に触れて、柵に寄りかかりながら階下をぼーっと眺めてみる。そんな、ちょっとした気分転換をするにはイイ感じのスポット。


続いて、気になる水まわり設備は、リビングを出た階段付近に並んでいます。

洗濯機は3台。奥には収納スペースも設けられています。

共用のアイロンや掃除機も、いつでも使えるように置かれています。

トイレはシンプルなウォシュレット付きタイプ。

階段下の斜めドアが、そのトイレです。


さて、ところ変わって1Fへと舞い戻ります。

“健康づくり”が構想のベースとなっているシェアハウスの中で、そのプラスαとなる設備が左手奥のドアのフィットネスルームです。

ちなみに、その手前のドアはトイレで、右手のドアは専有部です。

フィットネスルームには、シンプルな空間の中にエアロバイクやバランスボールが用意されています。

なお、ヨガマットが専有部ごとにプレゼントされるそうで、カラーも7色の中から選ぶことができるとのこと。これは、なんだか嬉しいですね。

フィットネスルームの使用時間は、夜の22時まで。スペース的に、1~2人くらいで淡々と集中する使い方が良いかも。門前仲町で自宅にフィットネス用の空間があるなんて、なかなか贅沢だと思います。

液晶テレビにDVDプレーヤーもあります。

個人的には「世界ふれあい街歩き」のDVDを観ながら漕ぎたいなと。海外の街中を颯爽と自転車で駆け巡る自分に浸りながら40分弱。時間的にもちょうど良いボリュームです。


続いて専有部を見ていきます。

まずは1Fのフィットネスルームの斜め向かいにある、101号室から。

室内は、リビングと同じく白無地のベースに、味わいある色合いの木材が四辺を縁取る独特の意匠。

正面奥の凹型のスペースがユニークです。デスクスペースとしてもハマるだろうし、ポールが渡されているのでハンガーや衣類を掛ける収納としても、もちろん使えます。

廊下から見た入口のドアはホワイトでしたが、内部側は柔らかい木材の質感そのままに。

シックな雰囲気の中で、明るい差し色になっています。


こちらは2Fフロア。

正面の開かれたドアは水まわりの設備。右手の廊下の先には専有部があります。

水まわりのスペースには、可愛らしいボウルの洗面台が二つ。

ガラス製の手洗い鉢の下は板張りで、持ってきた洗面道具やお化粧品をちょっと置いておくには丁度良いスペース。

脱衣室はこんな感じ。左手に見えるのがバスルームです。

カラダを動かして汗をかいたあとは、バスルームでゆっくりお湯につかりたいもの。シャワーだけではなく、浴槽があるのはやはり嬉しい設備です。

半身浴なども存分に楽しみたいところですが、長時間の使用については入居者同士で事前にルールをまとめることも大切かと思うので、ご注意を。


さて、冒頭で述べた、レモンなどの柑橘系がコンセプトに据えられた驚きの理由。見て下さい、この円形に並ぶ扉。

実はこの間取りを設計図で見てみると、まるでレモンの断面図のような形になっています。

専有部の内部も、レモンでいうツブツブの甘酸っぱい果肉が詰まったあの台形の形をしている、なかなかお目にかかれないユニークな間取り。

つまりは、こういう事です。

「空間の間取りがレモンの断面図と同じ」 →「レモンと言えばビタミンC」 →「ビタミンと言えば健康」

と、こんな具合で住まいのテーマが決まったのだとか。元々の設計に負けず劣らず、この意思決定プロセスも大胆です。コンセプトから建物を作り変えることは多くとも、その逆はなかなか珍しいのではないでしょうか。

ちなみに専有部前の円形スペースも、直線的ではない動線が、暮らし方、コミュニケーションにどう影響するのか、ちょっと楽しみだったりします。


さて、こちらは204号室。

レモンのひと切れとは言うものの、室内はオトナな雰囲気。住宅の中でフィットネスルームのようなONになれる空間があるのだから、確かに室内は明るすぎず落ち着いていたほうがメリハリがつくというもの。

ベンチと一体になったクラシックなシェルフがインテリアとして効いています。

ラフなハンガーポールはただ衣服を掛けるのではなく、その無骨さを上手く取り込んでセレクトショップのようなディスプレイとして魅せることもできそう。

剥き出しの衣類は生活感が溢れてしまうこともシバシバですが、上手に使えばこの上なくオシャレ。ぜひとも、存分に使いこなして頂きたいものです。

間取りが独特な分、インテリアコーディネートの腕が問われます。

チェアやシェルフは、各室にそれぞれ違うものが揃えられています。

小さなことではありますが、こういった工夫は個人的には大好きです。こうした個性はもちろん部屋を選ぶ基準にもなりますし、何より、自分の部屋に愛着が湧きやすくなるのではないでしょうか。

そして「暮らす」と「快適に暮らす」の差は、設備云々よりその“愛着”の差、なのかなと思う今日この頃。

踊り場の形状を引きついで、扉の周りの壁はカーブを描いています。

壁にはカーテンをかけるための、ワイヤーと金具が取り付けられています。

ベッド下には収納も。

見た目も悪くないし、なんだかんだとても便利なアイテム。


ふと廊下の片隅を見ると、こんな場所にハンガーポールが渡された共用の収納スペースが。

使い方は例によって入居者さん同士で決めていく形ですが、個々の荷物を置くも良し、共用のトレーニング器具の保管場所として使うのもいいかもしれませんね。


さて、4Fがリビングということで行ったり来たりしていますが、フロアの移動方法は階段のみ。

5F建てともなると、階段だけで移動するのは少し大変なような気もします。

でも、今回はそこにちょっとのひと工夫を加えるだけで、逆に階段を使いたくなる仕掛けが施される予定です。実はこれ、京都の地下鉄でも実際に実施されたものだそうですが、いたって簡単。

階段を上った先に、その分消費したカロリーを掲出するというもの。

とてもシンプルで単純ですが、意外と心理的に響きそうです。何より階段での移動がもたらす「健康」への効果が分かりやすく、カロリーの標識に釣られて意味もないのに最上階まで登ってしまいそうな方もいるのでは。

知恵は使いよう、ものは考えようというところですが、ぜひ素敵なサインで実現して欲しいですね。

ちなみに経験上、4フロア程度の階段移動は、若いうちは「慣れ」です。最初は少ししんどいですが、すぐ慣れるのではないでしょうか。


続いて3Fの水まわり設備。まずは共用の脱衣室から。

奥に2つ、シャワールームが見えます。

見ての通り脱衣室はひとつながりで仕切り無しという、ここでも割り切った大胆仕様。ま、女性専用ではありますので、あとは気にならなければ…というトコロでしょうか。

脱衣室には各専有部ごとに使える収納があります。

こちらではシャンプーや石鹸などの入浴用アイテムを置くことになりそうですね。


3Fの廊下がこちら。

左手が洗面室、正面のドアが専有部です。

洗面室では、右手の壁に鏡が設置されています。

そして専有部の配置は先ほどと同じ、レモンスライスのスタイル。

専有部のドアには今後、レモンをモチーフにしたルームサインを取り付ける予定とか。

反対側から見た様子がこちら。

正面の細身のドアはトイレ。ウォシュレット付きです。

よく見れば、トイレの間取りもやはり台形です。


302号室は、またしても腕が鳴る独特の形状。

全体的に、ちょうど中堅クラスの広さです。奥の柱をどう捉えるかが、住みこなしのキモでしょうか。


301号室は6.7畳と、こちらの物件では一番広い専有部。

ちなみに2Fと3Fは、ルームナンバーの末尾が同じ数字の専有部同士、同様の間取りとなっています。


さて、4Fはリビングフロアで専有部がないため、そのまま最上階まで上ります。

5Fには3部屋ありますが、それぞれ専用のバルコニーがあります。こちらの503号室の場合は、左手の掃き出し窓からベランダに出ることができます。

最上階だけあって日当たりも良く、ちょっとばかり長い階段の道のりを運動としてポジティブに捉えられる方であれば、良い条件が揃う専有部と言えそうです。


さて、シェアハウスの最寄り駅は、下町の情緒に包まれた門前仲町駅

東西線と大江戸線が乗り入れ、日本橋大手町汐留などが全て10分以内と、都心部のオフィスエリアへのアクセスは素晴らしいものがあります。また、新宿駅渋谷駅までも1回の乗り換えで、約30分ほどで着きます。

シェアハウスへ向かう途中には、門前仲町エリアを代表する老舗商店街「深川仲町通り商店街」をはじめ、スーパーや飲食店が数多く軒を連ねています。

周辺にある「深川不動尊」や東京最大の八幡宮として有名な「富岡八幡宮」などの神社仏閣巡りや、下町ならではの路地散策も楽しみのひとつ。

個人的には通好みというイメージがある門前仲町ですが、ゆったりとしながらも活力ある街並みが広がります。


しぇあこ 門前仲町」を運営するのは、「株式会社コプラス」さん。

他にも共用部の充実した住まいをいくつも手がけたり、ワークショップなどの取り組みを実施したりと、ある意味でシェアハウス的なキャリアはとても豊富な企業さんです。

水まわり共用、単身者向けというタイプのシェアハウスは今回が初めてということですが、これまでの経験値が至るところで効いてくるのではないかと思います。

なんでも担当されているスタッフさんも現在、とあるシェアハウスに住んでいるそうです。同じ入居者の視点から物事を考えてくれるのではないかと思いますので、困ったことがあれば気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

運営管理のスタイルとしては、最低限のガイドラインは用意するけども、基本、日々の使い方は入居者同士で作り上げて欲しいとのこと。ただそれはラフというよりも、フレキシブルなイメージのようです。

より良い住み心地のために入居者と一緒になって考えていきたいという姿勢とモチベーションは、なかなかに高いようです。

レモンのように爽やかで健康的な暮らしをしてみたい方、内覧の資料でしかお目にかかれない「しぇあこ」というオリジナルの隠れキャラをご覧になりたい方は、コチラからお問い合わせをどうぞ。


事業者さんからの近隣情報ですが、家の近くに大使館御用達のスペイン料理のレストランがあるとのこと。

中でもオススメは「イベリコラーメン(しお味)」。

フィットネスルームでたくさん運動した後、深く考えずにこのお店でパーっと飲み食いなんて、ステキじゃないでしょうか。

好きなものを我慢することの方が体に悪いなんて言いますし、ほら、イベリコ豚はビタミンB群、ビタミンEも豊富ですし。ええ。

(ソン)

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