シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
中庭付きの豪邸には、小さな緑やカラフルなインテリアがぎゅぎゅっと。
「広い家 = 豪邸」?
いやいや。個人的には、それは違うのかなと思っています。
間取りが広く、豪華絢爛、ギラギラと輝いていたとしても、どことなく貧相な家があったりします。
もちろん、ある程度の広さは豪邸たるものの重要なファクター。でも、さらに加えて家屋としての歴史や、その時間の過ごし方、すなわち手入れの具合、周りとの雰囲気としっくり合っている、そんなようなことも必要になってくるのではないか、と。
あるいは、敷地と家と庭のバランス。
庭というものは、住宅の中で必ずしも必要不可欠なものではないのではと思います。それでも敷地いっぱいに家を建てるのではなく、ある種の必要以上に庭という余白をたっぷりと残すことは、とても贅沢な気品を生み出すことにつながる気がします。
広い家、広い庭ということでもなくて、その両方のバランスが大事。その基礎があって、さらに加えてワインやブランデーと同じように、歳月という年輪が豪邸を熟成させていくのだろうと思うのです。
今回ご紹介する「COURI013 Nishiarai」は、その名の通り西新井にある大きくて立派な一軒家。
周りが建物に囲まれた限られた環境の中で、家の中心に据えられた中庭の絶妙な存在が、豪邸としてのくつろぎ・解放感を創り出しています。
8月の初めの、高い建物が少ない下町の住宅街。通りを歩きながらモクモクと沸き立つ立派な入道雲が空に浮かぶ様を見渡すと、より一層夏を感じます。
三方を建物で囲まれ、その全体像を伺い知ることは少々難しい「COURI013 Nishiarai」は、大通りを外れた小路の先にあります。
しかしながら、玄関前の立派な門扉とアプローチを見れば、建物の規模感は容易に想像がつきます。
アプローチに建てられた住居のサイン。
ナチュラルな素材が、花壇とよく馴染みます。
やや年季の入った、とは言え立派な門扉。
ウチとソトの境目は、我が家でホッとくつろぐスタートラインでもあります。
門扉を抜けると、少し奥には正面玄関。
ちなみに玄関脇のガラスドアは、直接101号室に入れる勝手口。
入居される方も恐らくは靴箱のある玄関が日常的に使う出入口になりそうですが、例えば出かける際、忘れ物を思い出した時に専有部にダイレクトアクセスできるのは案外便利だったりして。
ドア脇のインターホンはカメラ付きです。
それでは早速鍵をカチリと開けて、ドアを引いてみます。
ドアの奥に広がるのは、お洒落でどこか温もりのあるエントランスホール。
どこか昭和モダン風にも感じられる趣向を凝らした空間の中に、現代的なインテリアが違和感なく溶け込みます。
振り返ると、落ち着きがにじみ出るような、よく作りこまれた佇まいの玄関です。
玄関ドアの右手にあるのは靴箱。その隣のドアが勝手口のある101号室。
靴箱は専有部ごとに段で分けるそうです。
全12室ということでサイズ感としてはボチボチというところですが、ブーツを置くには、ちょっと各段の高さが足りないかも。横置きにするか、それぞれ専有部での管理になりそうですね。
こちらは玄関から見た廊下の様子。
廊下は入り組んでいて先は見えませんが、たっぷりとした幅で奥へと繋がっていく見え方が、逆に敷地面積の大きさを物語っているようでもあります。
さて、まずはリビングのある2Fに向かいます。
こちらが、2Fに上がった先のリビング前の廊下。
たっぷりとした幅広のスペースがなんとも贅沢。何かと往来の多いリビング前も、ゆとりを持って使えそうです。
黒いドアの奥には、リビングが広がります。
それではクラシカルなドアのハンドルに手をかけて、ガチャリ。
可愛らしい小物たちに囲まれた、リビングとダイニングがゆるやかにゾーニングされた大空間。
女性入居者に喜んでいただけるテイストが、ここのリビングのテーマだとか。
共用TVが置かれたリビング。
統一感がないようで、しっかりと調和の取れたミックスコーディネートはデザイナーの手腕。
特に目を引くのが、バラエティに富んだペーパーで作られたカラフルな、鹿。
単体で見ると抜群の存在感ですが、リビング全体で見るとなかなかに馴染んでいるのが不思議です。
そして、その鹿に負けず劣らずカラフルに揃えられたクッションたち。
座るという機能性だけではなく、眺めて愉しむことや、気分を明るくすることが大切にされたデザインです。
ダイニングは、全体にシックなトーンでまとめた形。
不揃いなチェアが遊び心。
掃き出し窓からはベランダに出られます。
ダイニングテーブルのお皿の上を、ウサギとシロクマが仲良く散歩。
さて、ベランダに出てみると、そこに置かれていたのはラタンのチェア。
日中は、ベランダ側に燦々と陽射しが降りしきり、リビングへの採光も十分です。
それもあってか、リビングの天井に天窓があるにはあるのですが、逆にそこをそこまで感じさせないほど。
どちらにせよ、爽やかな陽射しが充分に入ってくることは間違いないので、特に問題はないでしょう。
頭上には、グリーンのぶら下がるシャンデリア。
部屋に飾るグリーンといえば、やはり据え置きが一般的。
生花ではありませんが、ちょっと高い視線にグリーンが入るコーディネートは、独特な世界観を生み出してくれます。
正面奥にはリビングダイニングと一体となったキッチン。
キッチンはカウンター式です。
ちなみにカウンターの側面には、小鳥たちの止まり木がフックとなっています。
設備の使い方なども含めて、ほぼ入居者自身にお任せスタイルの事業者さんということで、使い方は入居者さん次第。私見では、食器拭きのタオルなどをかけるのに丁度よさそうな気がします。
キッチンはカウンターと、対面の壁側の計2台。
カウンター側は元々あったキッチンをそのまま活用したもので、壁側はリノベーションする際に新たに設置されたものだそう。広くて使い勝手の良さそうなキッチンです。
シンクはホワイトカラーのフラットなタイプ。
白は清潔感があって見た目も良いですが、ふとこぼしたワインやお茶の雫をそのまま放置しておくと、すぐに色移りしてしまうことも(実体験による教訓)。素材による部分もありそうですが、早々に拭き取り、もしくは洗い流しを心がけたいものです。
ガスコンロは3口。
最近はIHもかなり良くなってきましたが、やはり「本格的な料理をするならガス!」という方も、まだまだ多いのでは。フラットなタイプは掃除もまずまず楽。個人的には、実は一番嬉しいタイプです。
対面のキッチンはこちら。
入居者数は14名なので、お互いの気配りを保ちながら使い込んでいきたいですね。利用のタイミングが多少重なることがあっても、広さもありますし楽しくやりくりできる範囲ではないかと思います。
冷蔵庫も2台。
内部にも特に仕切りをつくらず、入居者さん同士の話し合いなどで使い方を決めていく形とのこと。他の場所でも、ある程度の部分を入居者さんの裁量でお任せする方針を取っているとのこと。
もちろん善し悪しがありますが、最終的には好みの問題になるでしょうね。
リビング前の廊下の様子。
突き当たりが共用のベランダです。
こちらがそのベランダ。
金具が設置されているので、物干しもできます。
さて、住宅の間取りですが、廊下が口の字になっています。
この窓をのぞきこめば、その理由が明らかに。
そう、口の中央は中庭。
グッと高鳴る胸の鼓動はとりあえず抑え、中庭は後ほどじっくり伺います。
なのでまずは、2Fの水回り。
廊下の角に設置された洗面台。
その脇のドアがトイレです。
清潔感があってシンプル。ウォシュレット付きです。
ガタリ。何か物音が聞こえ廊下の角を曲がってみると、突如現れた怪しげな階段。
実は、運営事業者さんが撮影用に下ろしてくれたもの。なんだか唐突な場所ですが、試しに上の方へと登ってみます。階段は角度は急ながら、特に大きく揺れることもなく安定感があります。
さて、階段を上りきってとりあえず頭だけを出してあたりを見回せば、そこにあるのは屋根裏の広大なスペース。
そう、こちらは入居者が自由に使用できる大型の収納ルーム。
部屋によっては収納の無い専有部もあります。例えばスノーボードなど、一定のシーズンでしか使わない大物はここに保管すれば、その分空いた専有部のスペースを有効に活用できます。
専有部以外の収納スペースが充実しているのは、住居としてやはり好ポイント。加えて、昭和デザインのカーペットも個人的にポイント高めです
ポールが渡されている部分もあります。
たまにしか着ないドレスやハロウィン(?)で着る衣装など、かさばる衣類の収納としても便利そう。
各入居者間での利用エリア分けなどのルールは、例によってこの家では話合いといった形です。
それでは、1Fへ戻ります。
おっと、上がるときは気がつきませんでしたが、ここにも小鳥が何羽かいる様子。
家の中の随所に動物たちが潜んでいるようです。
こちらは1Fの廊下。
ロの字の中央には、先ほどの中庭。
まるで、ショーケースや舞台のよう。小スペースでありながら、とてもスタイリッシュです。
早速窓を開けて外(?)に出てみると、クラシカルでモダンな、ウッドデッキのスペースがしつらえられています。
廊下だけではなく専有部にも囲まれたユニークな設計は、日々の生活の中でどのようなコミュニケーションポイントとなるのか、とても興味深いものがあります。
レトロな木製のワゴンもまた、独特。
なお、ここではBBQなどもOKだそう。
そんな時は、このワゴンもとても活躍しそうです。
見上げれば、吹き抜けの空。
ここに降り注ぐのは、夏の陽射しや秋空。たまには雪景色。
それらのどれもがここで暮らす方しか見れないものと思うと、この豪邸ゆえの贅沢たるや如何に。
続いて内部に戻り、1Fの水まわりへ。
中庭の脇の廊下には、右手にバスルームとシャワールームが2室。そしてランドリールームがあります。
洗濯機と乾燥機はともに3台。
脱衣室は細長く奥行きがあります。
バスルームはというと、昭和の雰囲気はそのままに、圧倒される広さを持つ空間。
浴槽の面積を広く取っても、洗い場を広く取ることができるのは贅沢です。
バスルームの隣にはシンプルなシャワールーム。
洗面台がもう一つ、階段脇に設置されています。
玄関からも近い位置ですし、帰宅時はここにまず立ち寄るのが良いかもしれませんね。
それでは専有部へ向かいましょう。
まずは、玄関の脇に勝手口があった101号室から。
全体の雰囲気とは一転、タイルカーペットのモダンな空間。
少しクセのあるチェック柄に敷かれたカーペットは、踏み心地が良さそうです。
勝手口は出入口としての機能のほか、果たしてどういった使い方を秘めているのかは未知数。
ぜひ何かしらの工夫を試みていただきたいところです。
101と102号室は元々は応接間。
もともとはひと繋がりで1部屋だったそうですが、それでも6〜7畳はありますから、ひとり暮らしでも十分なスペース。
ハンガーポールが渡された棚は、ユーズド感ある渋い木材。
住宅の上品な雰囲気とよく合っています。
続いて102号室を。
雰囲気は101号室と同じテイスト。
ただしこちらは収納付き。
いささか収納は低い位置に構えていますが、面積は約1畳半ほどあります。
廊下の階段のデッドスペースを活用した形です。
広さはあるものの、なかなか奥に置いたものは取りづらいかと。普段よく使う物は手前に持ってくるなど、まずは工夫が必要です。
とは言え、暮らしは工夫の積み重ね。
大きな収納があるだけで素地や良し、です。
104号室は、オーソドッグスな洋間。
ちなみに103と104号室は、ペットOKとのことです。
ある程度のしつけは必要とのことですが、入居者さんの中にペットがダメな方がいなければ、リビングなどに連れ込んでも問題ないそうです。自由ですね。
収納もたっぷり。
これだけのスペースであれば、ペット用のゲージなどを設置していいかもですね。特に息苦しさを感じることもないかと。
105号室は、シングルペアレンツのお子さんとの入居がOKとのこと。うむむ、またも自由です。。
あまり他の部屋と壁を共用しない位置ではあるので、隣室への音漏れは多少、軽減されそうです。
とは言え・・・言わずもがなですが、入居する方は、はしゃいだり泣いたりするのが子供の自然な姿だと思って、暖かい目で一緒に成長を見守るくらいの大きな気持ちが必要といったところでしょうか。
収納は、いくつか段が分かれている設計。
かくれんぼでは、まず一番に隠れるスポットになりそうです。
続いて、玄関とは反対側に位置する106と107号室を見ていきます。
ドアハンドルの上に控えめにしつらえられたルームサイン。
では、まずは106号室から。
むき出しのまま残されたV字の柱が個性的なゾーニングを実現。
奥に見えるのは、こちらも勝手口。直接外に出ることが出来ます。
広く見えますが、実は4.8畳とわりとコンパクト。
勝手口は、裏の駐車場とつながっています。
ただ、駅には正面玄関から出たほうが近いので、出入り口としてはそうそう使う機会は少ないかもしれません。
107号室は車好きには嬉しい駐車場付き。
正面の掃き出し窓を出ると、すぐの場所が駐車場です。
そこから車を降りて専有部へダイレクトイン、という事ももちろんできます。お気に入りのマイカーを部屋からじっくり眺めることもできます。
近隣一帯の駐車場料金もそこまで安くはなく、賃料と合わせて考えてみてもだいぶお得、ということになるのでは。
209号室は、日本的な木の雰囲気が佇むフローリングの部屋。
一応、ここもお子さんとの入居が可能だそうです。
ちなみに障子を開ければ、出窓が姿を表します。
収納もふんだんに用意されています。
次は211号室です。
無垢材の和モダンな空間でもあり、障子窓がどこかノスタルジック。
部屋は4.8畳と数字的にはタイト。ただ、同じことを繰り返しますが、屋根裏の収納を考慮すれば、それなりに圧迫感のない生活空間をつくることも出来るのではないかと思います。
玄関のアプローチが自転車置き場となっています。
駐輪は、最大4台までとのこと。
渋谷駅まで直通で約47分、銀座駅までなら35分圏内でアクセス可能。浅草駅までなら約22分と、豪邸暮らしを都内で実現するという上では、悪くない立地かと。
ちなみに隣駅の大師前駅に降り立てば、関東3大師の一つ、西新井大師に伺うことができます。
下町の風情漂う西新井は、その西新井大師の門前町として栄えた頃の名残り。自然や寺院などが多く残る一方で、映画館やショッピングセンターが併設された大型モールもあり、下町感とニュータウン感の新旧入り交じった、独特な変化の時代の途上にある町、と言えるのではないかと思います。
シェアハウスの運営管理は、「株式会社シェアカンパニー」さんです。
運営スタイルや住居内の管理面では、かなりの部分を入居者さんに任せてしまうラフなスタイル。裁量が大きい分だけ色々求められる部分も大きいスタイルは好みも分かれるところかと思いますが、自由度が高い分、ある主の醍醐味や面白さを味わうことができるのも事実。
このあたり、最終的には選ぶ人の好みということになるのではないかと思います。入居者自身でできるだけ思うようにやりたいんだよなぁ・・・という向きにはピッタリかもしれません。
今回の物件に関しては、元々の住居のクオリティが良かったので、その雰囲気や気品を壊すことがないように心がけたそう。
実際に設計を手掛けたスタッフの方とお話しましたが、「この物件は、様々な人生の文脈を持った人たちを受け止められるキャパシティを持っている」とのこと。とても思い入れがあるようで、それが印象深い言葉に現れるんだなと感じました。
日々の暮らしにスッと溶け込める都内の豪邸、もしくは中庭のコミュニケーションに興味のある方、ぜひコチラからお問合せを。
少し前にニュースで観たのですが、遠くアメリカのとある高級住宅街でも、買い手の付かない豪邸をシェアハウスのような形で活用している例があるそう。
国を超えて、やはり「豪邸」という響きはとてつもない魅力を持っているんでしょうね。
(ソン)
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