シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
桜が舞い散る贅沢な庭は、邸宅に暮らす住人の為だけに。
個人的に、都心から少し距離をおいて暮らすなら、求める事は3つです。
庭が広いこと、海が近いこと、学べること。
広い庭で空を見上げた時に、鳥や緑や樹木ではない人工物が視界に入ってほしくないし、渋谷から遠ざかった分だけは、好きな海へ近づきたい。
と言っても、海辺で育ったから潮の香りが遠くなければ良い程度。サーフィンをする訳でもないし、泳ぐわけでもない。釣りができたり、海を眺められればそれで十分。極端な話、釣り人を見られればOK。
ただ3番目の「学べること」には強い思いがあって、住環境を変えるからにはその場に宿る「何か」を感じ取って、ふさわしい自分に成長したいという欲求があります。
夢が酪農家なら、北海道で酪農をしに行くし、漁師になりたいなら港に住むし、穏やかに海を見て暮らしたいなら島へ移るというのは、まぁ本来なら当たり前でもあります。
最近では緑豊かな郊外と都心とを往復する2拠点生活までも、近い未来の理想図として徐々にリアリティを持ち始めています。でも、思いはともかく、やすやすと東京を離れられるほど現実は甘くないことも承知の上。
ただ、心のどこかでそんな未来を思い描く人なら、きわめて得がたい環境にある「case study share house 文苑邸」が、当座の学びの場となるでしょう。
都心と呼ばれる中心部から少しだけ離れてみる決断と経験は、自身の未来を考える上でも大きな財産になるはずです。
それは元々、とある企業の会長さんが暮らしていたという邸宅。
似つかわしい、趣のある佇まいです。開口の大きい凛とした面構えは、ひょっとしたら当初から桜を見るためという贅沢な設計だったのかもしれません。こちらは内庭向きの顔ですが、通りから見ると印象は大きく変わります。
スクエアの組み合わせが意外な程にスマート。グレーのカラーリングも相まって、全体が引き締まって見えます。
複数台のスペースが設けられた駐車場スペースには、パーキング大手のTimes社と提携したカーシェアサービスも導入されます。利用には別途契約が必要とのことですが、プロ用のホームセンターもほど近く、時間に応じてミニマムに使えるのは便利かも知れません。
ブロックの間から自転車置場を抜けて、グレーに塗られた正面玄関へ。
駐車場から続くブロック塀には、部屋ごとに設けられた集合ポストと宅配ボックスが埋め込まれています。
ポストはそれぞれ鍵付きで、宅配ボックスには預かり受領証の印字機能まで備わっています。
存在感のある玄関の鍵は、マッチョなテンキータイプ。
玄関の鍵を持ち歩かなくて良いのは単純に便利。鍵を落とす事もありません。
ガチャガチャと暗所番号を押して、ゆっくりとノブを捻ります。
ドアの奥に広がるのは、家に帰ってきたはずが、毎日、まるで遊びに来たような気分になりそうなエントランスホール。
正面に見える絶妙なグリーンの壁の前にはアンティークなベンチとトランクが置かれ、右手には部屋ごとに用意されたロッカー風の靴箱が並びます。
正面の壁はアート作品を飾る予定ということで、すでに天井にはスポットライトがスタンバイ。
靴箱は、部屋ごとに扉1枚分が使えます。
さて、廊下にあがり視線を左手に投げると、エントランスホールが途中からウッドデッキになっている事に気がつきます。
まるで外とつながっているような気分。初めて見れば、駆け出したい衝動に駆られること必至。
でもグッと堪えてまずは、白いドアの先にあるリビング・ダイニングへ。
屋内ですが、まるで玄関のドアハンドルのよう。
使い込まれてツヤツヤとした持ち手は、素材の良さを伝えてくれます。
ドアを開けると、正面には外と同じブロック。
共用の掃除道具の置かれた空間を適度に覆う小さな袖壁状の配置は、それを屋内に配置する大胆さも含め、唸るほかなし。すぐ左手の黒板は、コミュニケーション・ツールとして使われます。
数歩だけ奥に進むと、右手に広がるリビング・ダイニングの全容が視野に。
庭に向かって贅沢に吹き抜ける天井は、抜群に開放的。
2階高の窓から入る自然光と目の前に広く視線が抜ける内庭も、実に豊か。
大きなテレビは天井から吊られ、ローテーブルをソファが囲う布陣。
庭側に背もたれのないオットマンをセレクトするあたりからも、あくまで内庭を目線の主役に据える価値軸がうかがえます。
ツヤ感のある明るめの木目パネルは、以前から使われているものだそう。
階段の高さを物差しに、空間のボリュームが見えるのではないでしょうか。
ちなみに、リビングと階段の間には吹き抜けの天井まで届くアコーディオンカーテンが折り畳まれています。
おそらくは会食の際などのプライベート・ゾーンの目隠しとして設けられたこの仕組み。大きなカーテンが左右に動き空間を様変わりさせる様子だけでも、一見の価値ありです。
では、続いては奥に見えるダイニングへ。
ダイニングにも大きな掃き出し窓があり、太陽の光が美しく射し込みます。
食卓を照らすのは、綺麗に4点が並ぶ空色のペンダント・ライト。
ブリキのようなチェアは全部で10脚用意されています。
全15室というこの住宅、イベントやホームパーティーを考慮しても、基本的には充分な設置数ではないかと思います。
壁際にある腰高の棚は、部屋ごとに設けられた収納スペースです。
この他、ブロックで囲われた場所には引き出しタイプの収納もあります。共用部の収納スペースは人により利用の度合いが異なるものですが、多いに越したことはありません。
さらに奥には、ダイニングと一体となったキッチン。
内庭に面した窓とダイニングテーブルに向かい合うようにシンク部分が突き出した、「コ」の字型のタイプ。作業スペースがたっぷりと広く取られているのも嬉しいところ。
スタイリッシュなステンレスの天板は掃除がしやすく、汚れてもひと拭き。メンテナンスのしやすさは、住まいを快適に保つための大事なポイントです。
シンクの対面には、2基のIHコンロがあります。
コンロの下には鍋類が収納されています。
食器類は窓側の引出しに収納され、シンク下にの扉の中にはゴミ箱が設置されています。
さて、キッチン側からブロックの裏手をうかがうと、こんな感じ。
家電や掃除用具などが置かれています。リビングと空間を隔てる左側のブロック塀は、この生活感を来客などの目から覆い隠すのが使命であったことが分かります。
こちらにも部屋ごとに使える収納スペースが用意されています。
透明のケースは内容を確認しやすいこともあり、ちょっとした食材の保管にも便利そうです。
ちなみに、掃除機はdyson製。
あまりの吸引力に掃除が楽しくなるという話を聞いたことがありますが、本当でしょうか。
さて、キッチンのあたりから内庭に目を向けると、季節柄もあり、桜が大きな窓のキャンバスを彩っていました。
1Fの庭に面した窓はすべて掃き出し窓になっており、リビング、ダイニング、玄関脇のデッキエリア、そして専有部(101号室)のいずれからも外へ出られます。
中央にあたるリビングから出れば、内庭の中央に向けて足元に踏み石が並んでいます。
細い道の先はT字路。右へ向かえばテーブルセットの置かれた一角が、左へ向かえば謎めいた水場があります。もちろん、敢えてまっすぐに道無き道(というか広場)を進むのもOK。
振り返れば、建物に覆いかぶさるように、堂々と咲く桜が左右に。
内庭には幾つもの種類の異なる桜が植えられているそうですが、この季節には、どの桜も青空に映え胸が高鳴ります。
一年で一番良い時期に訪れることができたようです。せっかくですから、テーブルセットでしばし休憩。
テーブルセットの屋根は簡単に折りたたむことができます。もちろん花見だけではなく、広場ではBBQもボール遊びもOK。大人になってからメッキリ楽しむ機会がなくなってしまったキャッチボールもサッカー遊びも、ここなら無邪気に楽しめるかもしれません。
何気なく遊びたい時、思い立った時に人がいる。のみならず、最高に快適な舞台もある。最高じゃないですか。
さて、内庭を臨む屋内にはもうひとつ、とっておきの特等席があります。
まずはリビングドアの脇のデッキスペースへ。
カラフルな木材を集めてつくった、可愛らしい存在感のチェアが置かれています。
そして、特等席はその奥。
眼前に広大な内庭を臨む特等席に置かれているのは、大きなマッサージチェア。庭を眺めつつ、肩コリも癒しつつ。しかしマッサージチェアに座りながら、ついついお酒を飲んでしまいそうな自分がいます。果たして体に良いのか悪いのか。
リビングからも、きちんと特等席へ向かう導線があります。
水まわり設備は建物内に幾つか分散されていますが、まず1Fの設置場所は、玄関前の深緑の壁の裏。
全体に入居人数から逆算した一般的な必要数を大きく上回る設備数で、洗面台や洗濯機もとにかく絶対数が多め。誰かが使っているから自分が使えない、なんて事態は起こりにくいハズ。
洗濯機の対面にも1室バスルームがありますが、全15室でバスタブ付きの浴室が2室、シャワールームが3室と、こちらも設置数としては余裕を持った按配。
設備としては、至ってスタンダードで必要充分なグレードです。
トイレもシンプルながら、ウォシュレット付き。
それでは、専有部へ向かいます。
廊下はモルタルかな?
まずは、庭に面した101号室から。
ドアノブは全室で同じタイプ。
2面に窓があり、庭に面した大きな掃き出し窓は眩しいくらい。
共用の内庭に面する点で好みは分かれる配置ながら、このビューも賃料の内と考えれば、お得感が出るかもしれません。
庭の隅には、高さの異なる鉄棒が見えます。
お子さん用だったのでしょうか?
次いで102号室を。
専有部のサインは、すべてアイアンで作られています。
そして、かなりイイ仕上がり。
少し変形した間取りで、室内は2つに分かれています。
ドアから中に入って、右奥がベッドルーム。
ちんまりと、自分の世界にひきこもれます。
寝室部分は窓も小さく、明るい朝なんてゴメンだぜ!というロックな人向けです。
あるいは日常空間と寝室をきちんと区別したい方、SOHOなどで自宅作業の多い方にはピッタリではないかと。なお、基本的にほとんどの部屋の日当たりは良好です。
次は唯一の和室、104号室。
元の和室そのままですが、畳や襖はきちんとリフレッシュされています。
今こそ和室暮らしが気になる方や、障子越しの柔らかな光が好きな方に選んで頂けると良いかと。ちなみに裏庭に面していますので、窓先はひらけています。
105号室も裏庭に面しています。
多くの部屋には、鉄を加工したハンガーパイプが用意されています。
溶接痕が実に無骨。強度もありますが重量もあるため移動はそれほど楽ではありませんが、グッとした安定感があります。個人的には、この重みも含めてグッド・プロダクトと評したいところ。
なお、どの部屋もLANとTVの配線が来ており、どれもケーブルを繋げばすぐに使えます。
廊下にも、各部屋ごとに収納スペースが設けられています。
ひとつひとつのサイズも大きく、内部には高さを変えることのできる棚板も付いています。
簡易的ですが施錠も可能。たまにしか使わない物や、シーズンを外れた洋服などの保管に便利そうです。
廊下の突き当りにはシャワールームが。
しっかり脱衣室も付いていますが、内部はけっこうコンパクト。
でも、忙しい朝には手近な位置に浴室があるのはとにかく便利。大きなミラーが付いているのも実用的です。
続いて2Fへ。
個人的に「階段の手摺」が好きなのですが、他では見ない凝った意匠に目を奪われます。
踊り場からふと見下ろすと、ラウンジの全体像が見渡せます。
広さはわかりやすい価値ですが、それにしても贅沢。
階段を上がり、再び廊下から内庭へ向かうと景色はこんな感じ。
2Fの高さでも、庭に面して大きな窓が付いています。
1Fもそうですが、建物の東側は構造部を除き基本的に窓。なんと潔い。
そして、日々の暮らしの中で何気なく往来する廊下の様子。
たっぷりとした幅広のスペースが、自然と豊かな心持ちを運んでくるような。
階段を上がって正面の白い壁には女性用の水回り設備が並びますが、1番手前は洗面台と、その対面にトイレのある小部屋になっています。
鏡は大きく横長で、壁の色も落ち着いたトーン。
天井には直付けで電球が埋め込まれています。コレ、かなり斬新で注目です。
トイレは1Fと同じく、ウォシュレット付き。
廊下に面したもうひとつのドアの先は、女性用のシャワールームとバスタブ付きの浴室。
正面に2室並ぶのはシャワールーム、右手のドアの先はバスタブ付きの浴室です。
2Fの専有部は男女どちらも入居可能ですが、水回り設備は女性専用です。
2Fの廊下の突き当りからは、共用のベランダへ出ることができます。
遮る建物がなく見晴らしのよいベランダは、庭に次ぐ屋外のリラックスゾーン。
夜に備えて、しっかり照明も付いています。
部屋によってはベランダや庭が付いていますが、物干しにも適した空間なので、物干し用具を置く予定との事。
では、2Fの専有部を202号室から見てみます。
部屋と同じくらいの広さがある、プライベート・バルコニー付き。窓も大きく、バルコニーと室内が一体になったような錯覚をしてしまいそうです。
開口部が多く気づきにくいのですが、1Fも含めて掃き出し窓の開閉する部位は、一枚ガラス。視界に1本の横線がないだけで、随分と景色がクリアになるものです。
空間品質とは、こうした地の利に合った細かな工夫の積み上げで形成されるものではないかと思います。そのコストを「毎日の事」と考えられる人がつくった建物ということではないかと思います。
この部屋に関しては、バルコニーまで含めてインテリア、といったところではないかと。
なお、高く抜かれた天井はざっくり仕上げ。
リノベーションの味わいと開放感がスパイスに。
204号室はウォークインクローゼット付きです。
窓辺のドアを開けると、ウォークインクローゼットです。
ハンガーポールが2本渡してあるので、結構な数の洋服を掛けられそう。
ただし、ポール設置壁の奥行きはそれ程ありませんので、掛けたハンガーはポールに対して斜めになりそうです。クローゼットを開けた時に、洋服がこちらを向いているので、実は使いやすのかも知れませんが。
続いて205号室。どの部屋も、微妙に形が異なっています。
なんの変哲もない普通のスクエアの間取りと思えば・・・
実は窓辺にアールが効いています。にくい。
207号室は細長い間取り。
そして奥行きの分だけ、天井からハンガーポールが吊るされています。まるで住み手に挑むかのような挑発的な配置です。丈が長いコートなどはベッドの位置を考えて収納する必要があるのは、言わずもがな。
ポールを見てゾクゾクしてきたインテリア・マイスターな方、やっちゃって下さい。あなたのアタマの中の、それを。
続いて、自転車置き場を見てみます。
最大で14台まで自転車を置くことが出来ます。おおよそ1部屋で1台ずつ、専用の駐輪スペースが用意されている状態と考えて良いかと。
用途はわかりせんが、片隅に置かれた可愛い木箱がアクセントに。
駅前も街並みものんびりとした土地は、横浜F・マリノスのホーム「日産スタジアム」の最寄り駅。
試合のある日は、のどかな駅が激しく混みあうのかも知れません。
でも、普段はきっと、こんなです。
ちなみに、少し歩きますがJR新横浜駅も徒歩圏内。
新横浜はどちらかと言うとオフィス街のイメージですが、駅ビル内ではショッピングを楽しむことも。シェアハウスからは徒歩で20分ほど、バスなら5分程度の乗車時間です。
新幹線を使う機会の多い方や自動車通勤の方にも、なかなか便利な立地ではないかと思います。
運営を行うのは、何とも素敵な社名を持つ「株式会社シエスタ」さん。
若き日にバックパッカーだった社長さんが、スペインを旅行した際に目にしたシエスタ。
シエスタ(西: siesta)は、スペイン語でお昼もしくはその時間の昼休憩(13:00~16:00が目安)を指す言葉である。~中略~伝統的なスペインの昼食の時間は日本よりも遅い。しっかりした食事を摂った後に午睡となる。昼下がりの時間帯がシエスタ時間である。この時間帯(午後3時頃)は商店、企業、官公庁などの多くが休業時間となっており、しばしば事情を知らない外国人旅行者が戸惑うことになる。- wikipedia
社名には、シエスタのようなゆとりの時間と気持ちを日本でも、という願いが込められているのだそう。
契約の際は主に渋谷のオフィスを使用するそうですが、オフィスの入っているビル全体もシエスタさんがクリエイター向けの空間としてリノベーションされたそう。天井が高く開放的な空間は、今回のプロジェクトにも通じるものがあります。
ちなみに玄関前のベンチは、社長さんの私物だったとか。
名前の通り、どこかゆったりとして人の良さそうな社風の会社さんです。
フリーで仕事をされている方や、都心暮らしにどこか物足りなさを感じ始めている方、四季の移ろいを肌で感じて暮らしたい方、コチラからお問合せをどうぞ。
自分の人生における「暮らし方」について、多くを学ぶ日々になりそうです。
実は今回の改修前、内庭には海外ドラマのような、それは大きなプールがありました。
踏み石の分岐を左に行った先にある謎の水場は、目を洗う為の独特な蛇口が付いているプール専用の水場。
まったくもって、世の中には様々な暮らし方があるものです。
(サトウ)
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