東京ソラマチの秘密結社

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

ヤバイ香りがプンプンするぜ。


今回のシェアハウス探検隊は「COURI007 oshiage」です。

「押上」と言えば、半蔵門線の終着駅として、都内在住者なら日常的によく耳にする地名のひとつ。でも、個人的には初めて降り立つ未開拓な地でもありました。

しかしいざ駅前に降り立てば、そこには目前に東京スカイツリーがニョキニョキと生え、行き交う人々が思わず空を見あげてしまうド迫力の光景。写真に全景を収めるにも一苦労です。

最近では、聞くところによるとスカイツリーの麓である押上・業平橋の一帯を「東京ソラマチ」と呼んだりしているのだそう。

そしてソラマチの足元の景色はと言えば、浅草界隈ほどではないものの、どこか平たい下町風情ある住宅地。小さなお店が並ぶ下町情緒あふれる街並みは、まるで「三丁目の夕日」のようでもあります。

そんな街並みをのんびり気分で歩いていると、突如現れるアヤシイ建物。

それが、今回のシェアハウスなのです。


駅から歩くこと3分ほど。碁盤の目のような路地の一角に現れた、この真っ黒な建物の3階部分がシェアハウスです。

もともと3階部分は、1階に入っている印刷会社さんの寮だったのだそう(印刷会社さんがオーナーさんではないのだそう)。

黒光りする外観、波打ったような手すり、相撲の番付表のような書体で掲げられたサインなど、それぞれどの意匠も個性的。

「強烈な印象を受けたファザード ベスト10」があるならば、上位にランクインすること間違いなし。

屋根の色が白くなっているドアが、正面玄関です。


ピンポーン。

来客がチャイムを鳴らしても、鍵を開てもらえるまでにおそらく多少の時間がかかると思います。というのも、玄関ドアを開けると正面に立ちふさがる階段を3階まで上りきって、ようやく玄関なのです。

階段は少々傾斜あり。慌てて駆け上ったりしないようにご注意を。幅もスリムなので、引越し前に荷物のサイズも事前にチェックしておいたほうが良いかも。

さて、階段を上って3階へ到着すると大きな棚が出迎えてくれます。

特に玄関を区切る境界線はなく、「大体、このあたりで靴を脱いでください」とのこと。大きな棚は靴箱として使うも良し、ディスプレイとして使うも良しなんだとか。この辺、考え方はかなりラフなようです。

最初はいろいろと戸惑いもあるかも知れませんが、枠に囚われないスタイルが面白い暮らし方を生み出すキッカケになったりするのかもしれません。


では、リビングへお邪魔します。

レンガ調のタイルに牛柄のフロアマットと、かなりダンディズム溢れるテイスト。黒塗りの床にスポットライトで、昼間でもムーディです。

ゆったりしたチェアに座ってテーブルを囲めば、たちまち作戦会議が始まりそうです。

ウヰスキー党の方は、こちらのカウンター席をどうぞ。

高い天井の効果か、白い壁の部屋や水まわり設備が屋内に建つ小屋のようで、どことなくストリートな雰囲気があるのも面白いところ。

天井を這う配管もインテリアのように溶け込んでいます。白い壁の上に、なにか飾りのようなものを置いてみるもの良いかも。

床の質感はこんな感じ。裸足だとたぶん冷たいです。


つづいて、リビングの一角にあるキッチンへ。

キッチンの奥側は、床の高さが一段上がってフローリングが敷かれています。

作業台には小振りのシンクが設置されています。広めの天板はカウンターと一体になっています。

ガスコンロは、カウンターの脇の見えないスペースに収まっています。

2口かつコンパクトサイズで、本格的な料理も可能ではあるものの、やや控えめの設備。ちゃちゃっとパスタをつくったり、珈琲を淹れたりといったシーンにピタリとハマりそうです。

冷蔵庫はガスコンロの対面にあります。

気になるのは、翼をくれるアイツですが、別に冷蔵庫に常備されているわけではないのであしからず。


では、水まわり設備を見ていきます。

水まわり設備は、キッチン脇のアーチをくぐったところにあります。突き当りのドアは306号室。

念のため、アーチの前に立って振り返るとこんな感じ。

そして、洗面台は2つ。下には棚が設置されています。

丸い鏡と洗面台の間に取り付けられた棚は、なんだか顔みたいです。ジョン・レノンです。

レノンの棚の数、フックの数はともに部屋数と同じ6つ。凝ったデザインですが、タオルを引っ掛けたり、洗面用具を置いておくのに丁度よさそうです。

洗面台へ向って右側のドアの先はバスルームです。

バスルームはコンパクトですが浴槽付き。

脱衣室のテラコッタの床が、無機質になりがちなユニットバスに表情を与えているような気がします。

洗面台へ向って左側には、シャワールームも設置されています。

6名でバスルームが都合2室と、回転率は良さそう。夏場でも、さっと汗を流せるはず。

トイレはモノトーン。大変にシンプルです。

でも、取手や鍵はちょっと凝った可愛らしいタイプ。

このバランス感覚は、ちょっと“してやられ”る感じ。


洗濯機、掃除機等の生活家電は、階段まわりに収納されています。

階段は屋上へと続きます。

扉を開けると・・・

眩しい!大きな空が広がります。

物干し用に建てられた支柱は、ロープ等を張ればたくさん干せそうです。

振り返れば、これでもかというほどの存在感でスカイツリーが迫ります。

とりわけ、晴れた日はよく映えます。


では、専有部の様子を見ていきます。まずは301号室から。

部屋の真ん中で切り替えられた床材、中央にそびえ立つハードな鉄骨、鉄パイプのポールハンガー、船舶のような丸い窓と、見るほど凝りに凝った内装です。

また、寮時代はワンルーム仕様だったという空間は、なかなかの広さです。

備え付けの棚は高さを変えられるので使いやすそう。板張りの部分は自由度が高く、色々と楽しめそうです。

他にも、やけに高い位置に設置されたコンセントや、

入り口には多角形の玄関があったりと、ツッコミ要素が満載。

建物が元々持っているきわどいニュアンスが、存分に活きています。

丸い窓はこんな風に開閉します。くるりんぱ、っと。


つづいては302号室。ここは一番広い部屋です。

床の切り替えに沿って、ゾーニングも上手くできそう。

部屋の凹んだ場所に設置されたポールハンガーは、洋服も沢山掛けられます。ちなみに、外観をより一層個性的に演出した窓の手すりは、中から見るとこんな感じ。

中から見ても、やっぱりあやしい。おもしろいシルエットです。

窓を開ければ、スカイツリーがこんにちは。


お次は、304号室。

L字型の間取りの部屋です。ドアをあけて左手すぐに、靴箱として重宝しそうな収納があります。

301号室や302号室に比べると、そつのない印象です。

押入れには、たっぷり収納できます。

窓からは、向かいの似た感じの建物の時計と「時は金なり」の強烈なメッセージが。この部屋に限っては時計いらずかも知れませんね。


最後に、こちらは305号室。

ワンルームのような間取りです。

日当たりもよし。

床材はそれぞれ、こんな感じです。


され、自転車置き場ですが、残念ながらありません。

ですが、まだあきらめるのはまだ早い。

どうしても自転車で活動したい!という方は、玄関脇にあるフックとロープを使って吊り下げる形での収納はできるのだそう(井戸の水汲みの要領で吊り上げます。)

何となくかなり大変な作業となそうな気もしますが、可能性ゼロよりは良いかと思える方はぜひ。

また、クサビを打ち込むことで、自由に棚の位置を変えることができます。なるほど、面白い。


さてさて、冒頭でもお伝えしましたが「COURI007 oshiage」の最寄り駅は各線押上駅です。

東京メトロ・半蔵門線を利用すれば、渋谷駅まで乗り換えなしで30分、大手町駅なら15分と都内へのアクセスは便利そうです。

周辺には昔ながらの下町の情景が広がっています。

また、スカイツリーの登場によって最近ではカフェや雑貨屋さんなども増えているのだそう。街並みは意外と女子向きなのかも。

ぶらぶらと散歩してみると、穴場スポットを発見できそうな予感はあります。


運営されるのは「株式会社シェアカンパニー」さんです。

これまでのCOURIシリーズではデザインや施工も全て自社で手掛けていたところを、今回は運営・管理のみを担当されるとのこと。

そんなこともあってか、随所に散りばめられたディティールを発見するたびに効利さん自身もワクワクしているところだとか。でも、まだまだこれから。入居者さんが住み始めることで、より一層面白いことになりそうな予感がします。楽しみですね。

印象としては、管理スタイルは割と放任というか入居者さんの裁量が大きいというか、自由度高めの印象です。男性陣が元気なのも特徴でしょうか。完全にお客様感覚だと合わないかもしれませんが、ある程度自由にやりたい!という向きにはフィットしそうです。

最近はCOURI部活なるものもあるのだそうで、他のシリーズ物件も交えていろんなイベントを予定しているのだそう。どこか似通ったテイストを持つこのシリーズ、きっと横のつながりも大きく広がるはず。COURIの輪を巻き込む面白いイベントの作戦会議をしてみてはいかがでしょうか。

2012年1月現在、あっという間に満室となってしまいましたが、空室情報を見つけた際はコチラからお問い合わせをどうぞ。


「時は金なり」のくだりで気づいた方もいらっしゃるかも知れませんが、なんと、この黒い建物の仲間が物件周辺にごろごろといます。

道案内は意外と大変かも。

(イシクラ)

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