蓄積された最新のシェアハウス統計データの一部を公開

ひつじ不動産では累計入居問合せ数10万件の達成を受け、蓄積された統計データの一部を公開することとなりました。

データの公開は『シェアハウス白書2008』以来、およそ5年ぶりとなります。「想像より大きく変化している」「思ったよりも変わらない」など、データが描き出すシェアハウスの確かな「現在地点」を示すことで、有意義で活発な議論の素地となることを期待しています。

最も拡大しているのは30代

年齢構成 20代前半の割合は徐々に縮小。最も拡大しているのは30代で、40代も増加傾向。

平均年齢は28.9歳

平均年齢 5年間で1.2歳上昇。2007年の27.7歳から、2012年には28.9歳となった。

5年間で正社員が16%拡大

雇用形態の割合 正社員の割合は5年前と比べ、およそ16%拡大。正社員と非正規雇用の割合は2010年に逆転。学生は2009年をピークにおよそ7%縮小。

多種多様なバックグランド

社会人の就業先業種分布 業種に大きな偏りはなく、シェアハウスで暮らす多種多様な入居者像が垣間見える。

女性人気は継続、男性も拡大傾向

男女比率 引き続き女性に人気が高く、2010年のピーク時には8割を超える割合となった。2011年以後は一転して、男性の割合も少しずつ拡大傾向に。

年率30%程度ずつ拡大し3年で2倍に

増加の推移 ここ1、2年で突如増加した印象を持たれがちなシェアハウスだが、実は以前からコンスタントに増え続けている。ここ数年は年率30%ほど増加し、3年間で約2倍となった。

累計19,000戸が供給

累計物件数と住戸数 2013年の3月末時点で、累計供給数は1,378物件、19,208戸となった。年末までには1,700物件、21,000戸に増える見込み。

累計問合せ数10万件突破

累計入居問合せ数 ひつじ不動産の累計の入居問合せ数は昨年10月、ついに10万件を突破。5万件達成には5年かかったが、その後10万件までは2年2ヶ月で達成。

Insight なぜ30〜40代の社会人はシェアハウスを選ぶのか?

シェアハウスの物件数は引き続き、コンスタントに着実な拡大が続いています。2013年の3月末時点で、累計供給数は1,378物件、19,208戸となりました。このペースで進む場合、年末までに1,700物件、21,000戸まで増加する見込みです。

アクティブに働く女性が主役

入居者像としては、3年間で20代前半層が9%縮小し、30〜40代層が合計で8%拡大しました。正社員が拡大し非正規雇用と逆転したほか、学生の割合も縮小傾向です。平均年齢は、2007年の27.7歳から、2012年には28.9歳となり上昇しています。

女性に人気が高い傾向も継続しています。日々アクティブに働く社会人女性こそが、新しい時代のライフスタイルを牽引する主役と言えそうです。
ただし、男女比の大きな偏りについては女性専用物件の供給動向との連動に注意が必要です。

男女共用の物件では男女比はおよそ4:6で安定しており、男女共用の物件供給の割合が拡大しはじめた2011年以後、ゆっくりと男性の割合は増加しています。男性需要の増加は供給側次第と言えます。

限られた余暇の充足感を高めたい

ここ数年のデータでは、特に30〜40代層の拡大が印象的です。実際に数多くのシェアハウスと接するなかで、多忙な日々をおくる30〜40代社会人の「限られた余暇の充足感を高めたい」という意識を感じることは少なくありません。趣味の時間を持ちたい、新しい人と出会いたい、リフレッシュがしたいという想いの一方で、費やせる時間も、エネルギーも限られている。豊かな時間の過ごし方を積極的な付加価値とする暮らしの選択肢は、こうした人々にこそ待ち望まれていたのかもしれません。

都心と郊外のデュアル・ライフを楽しむ

2013年はこうした傾向を踏まえてか、鎌倉、茅ヶ崎、由比ヶ浜といったデュアル・ライフを楽しむもの、料理教室やワークショップといった趣味のイベントを楽しめる多目的ルームを備えたもの、長く大切にされてきたこだわりの建築家住宅や需要の減少した外国人向け高級賃貸住宅を住み継ぎ、ゆったりとした暮らし方を楽しむものなどが登場し人気となっています。

  • 物件数データはひつじ不動産への全国の登録物件より(登録でなくオープン時点で集計)
  • 入居者データはひつじ不動産の入居問合せより