【RESIDENTS】服部さん

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
趣味は体を温めること、散歩、ヨガ。最近の関心事は、体内環境士とフードコンシェルジュの資格取得。
服部さんの「体を温める」ことに関する知識は深い。その言葉にも説得力があるのは、表面だけの知識ではなく自ら体験して吸収した事だからだろう。尽きない探求心の源はどこからくるのだろう。
■趣味は「体を温めること」
羊:いきなりですが、趣味が「体を温めること」ということなのですが、これは?
服部さん(以下、服部):(笑)もともと大阪でマクロビオティックのクッキングに通っていたんですが、そこでは調理法以外のことも習うんです。食べ物によって体を冷やしたり温めたりすることとか、低体温が命に関わることもあるとか。
それで自分自身が冷え性気味ということもあり、温めるということに対する興味がだんだん育ってきたんです。そこからクッキングだけではなく、肌着や服の着方や、ヨガにも繋がっていって。知れば知るほどおもしろくなって、今もまた体に関することを習っているんです。だから体に関する事というよりは「体を温めること」が趣味というか、コンセプトのようなものなんです。
羊:なるほど。具体的には、どんな事をされるんですか?
服部:最近は、体内環境師とフードコンシェルジュの講座を学んでいます。例えばダイエットしたい人がいれば、この食材をどう食べると効率よく消化できるとか、そういう内容に焦点を当てて習うのが体内環境師。食材の栄養素や体のつくり、シンプルな生態解剖学を習います。
フードコンシェルジュはもっと具体的に焦点を食材に落とし込み、そこからレシピを引き出していくような内容です。もともと薬学を習っていた人が考案したもので、認知度はまだまだですが、最近は少し注目されはじめているようですね。
↑ インタビューを行ったリビング。夜はより雰囲気のある空間に変貌する。
■情報のインプットとアウトプットをライフワークに
羊:「体を温めること」に関して、ご自身の知識を発信したいという気持ちは?
服部:そういう気持ちもあります。実は、2年ほど前から「彩り通信」という名前でコラムのようなものを手書きで作っているんです。気になることを最終的に記事として仕上げて、できたものを友達に郵送するんです。
忙しかったり、理解があいまいだったりしてなかなか進まいこともあるんですが、すごく楽しみにしてくれる人もいるので、少しでもそう言われるとまたがんばろうって。もう、ライフワークです。理想は、それが貯まっていつか本にできればいいなと。
↑ こちらが「彩り通信」。A4両面が手書きの記事でびっしり。
■神戸から東京へ
羊:神戸がご実家ということですが、東京に来られたきっかけは?
服部:もともと神戸のアパレルで働いていて、その会社が拠点を東京に移すことになったんです。でも、実際は仕事内容だけが東京に行き、自分は神戸に残ることになってしまって。それで少し面白みも感じられなくなってきて、潮時かなと退職したんですね。でも、もともと品質管理をしていたので、服屋で改めて(販売員として)働くのも、何か違う。
で、どうするか考えていたところに体内環境士という講座が銀座で習えると知って。ちょうど知り合いにも東京に出てきたらと誘われていた頃で、すごく反応してしまったんです。それまでは東京なんて住むところじゃないとずっと思っていたのに、行ってみてもいいかもなと。本当に軽い気持ちだったんですけど。
羊:それは、いつごろの話ですか?
服部:今年の1月かな、年が明けてからです。
羊:あ、ちょうど引っ越しシーズンなんですね。
服部:そうですね。それで東京に来る前に友達に相談したら、シェアの物件のことを教えてくれたんですよ。初めは自分の選択肢にはなかったんですが、調べてみたら物件もたくさんあるし、これは試してみたいと。
最初にマーガレットさん(ヨガ・スタジオの先生でもある、YOGA ULUKAの運営事業者さん)に内覧希望の問合せをしたら、私が退職直後で仕事をしていなかったので断られてしまったんですけど、お花見パーティーのお誘いをいただいて。それで、パーティーで実際話してみたら「大丈夫な気がする」って言ってくれて、最終的にはokが出て入居する事になりました。
↑ 物件内で、近隣から生徒さんが集まるヨガ教室が開催される
羊:YOGA ULUKA はヨガスタジオが併設されているのが特徴的な物件ですが、実際に利用していますか?
服部:はい。週1回、他の入居者さんと3人で教室のチケットをシェアして習ってます。マクロビオティックの先生がヨガと併用するとすごくいいと言うので始めたんですが、気持ちいいし体の調子もいいので習い続けてます。
物件を探す時にもヨガスタジオが付いていると聞くだけで、すごくきれいだろうというイメージと、住んでいる人の雰囲気もいいんじゃないかなと思いました。
↑ 広々としたヨガスタジオ
■体内環境士との出会いから生まれた、タイミング
羊:仕事を辞めてからここに住むまで、すごくタイミング良く動いたようですが、どのくらいの間の出来事ですか?
服部:すごい早いですよ。2月には東京に出ようと思って、4月20日はここにいたので。流れるように、サラサラっと。
羊:2ヶ月足らずとは早いですね。そこまでの行動力は、もともとご自身の性格の中にあったものですか?
服部:あると言えばありますが、もともとはすごい考え屋さんで、いろいろ考えてしまって動けない方なんです。だから、今まで動けなかった反動だと思います。悩んでいたら、逆にダメだったかも。
羊:服部さんの場合、東京に来たかったわけでもないですしね。
服部:全然(笑)。でも、講座を受講するのに東京へ通うよりは、少しの間でも暮らせば絶対めずらしいものがあるはずだと。動けば今までとは違う景色があるし、人や温度が必ず違う。聞いてわかるより、体感してわかるということが一番大きいから。だったら動かなくちゃって。
羊:体内環境士と出会ったことが、いろいろな意味で大きなきっかけになったのですね。
服部:そうですね。東京に来たこともそうですが、知識の上でも偏見が取れてきました。体にいいことが好き、というのもどうしても偏っちゃうんですけど、職業というよりも、そういう知恵を知っているいいお母さんだったり、町内のいいお姉さんになれればいいかなと考えるようになりました。プロ意識でガンガンやりますよ、というのとはちょっと違ってきて。
でも、それとは別に本は出せたら良いなと思います。体験しながら立証して、自分の情報を人に見てもらう作業ととらえると仕事とはまた違うと思うし、沢山の人に伝えられるのが魅力的ですね。
↑ 暖かな雰囲気が漂う、夜のリビングルーム。
■ビジネスライクより、ファミリーライクな未来
羊:最後に、今後挑戦してみたいことなどはありますか?
服部:今まで培ったものを人に広めようというのは少しおこがましいですが、いろいろ体験できるような場所を作りたいです。
住んでみてシェアの物件の運営にも興味が出てきて、住みながらすごく参考にさせてもらっています。例えば体質改善につながる家ができたらいいなとか。だいたい体のサイクルは3ヶ月以上で改善されてくるので、3ヶ月入居して様子を見て、6ヶ月になれば体質改善にもなって。
ここに住んでいると、疲れて帰ってきても人がいて会話するだけでテンションが戻ってくるし、プラスご飯のお裾分けをしたり、されたりして、そのあたりがメンタルの支えになるんですよ。そういうことも、こういう住まいがあるからできることだと思うので。
羊:シェアハウスを運営したい気持ちがあるんですね。
服部:はい。一度マーガレットさんに相談したら、1人は大変だから夫婦でするといいって(笑)。自分が家庭を持ちながら運営できたら、子供たちが影響されてお手伝いしていくとか、子供の成長を他の人が見てくれるとか、そういう事ができたらいいなと思っています。
そこで暮らしたことで体質が良くなったという声が聞けたら幸せだし、親戚でも家族でもないけど、そんな大家族みたいな住まいができたら幸せですね。ビジネスライクより、ファミリーライクなことがしたいです。
羊:それは楽しみですね。今日は、遅くにどうもありがとうございました。
(ホン)