【RESIDENTS】大坪さん 不動産会社勤務

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

■大坪さん(35歳) □埼玉県出身 □入居後10ヶ月

横浜市内の不動産会社勤務。趣味はスポーツ全般、サーフィン、旅行。アメリカ在住時にもシェア生活を満喫。最近の関心事は、たくさんの人との出会い。

横浜の不動産会社に勤務する大坪さん。とても謙虚で穏やかな口調ながら、語られる会話は奥が深い。シェアハウスに対する思い、6年半を過ごしたアメリカでの生活、満喫する“一人暮らし”に幼少の思い出、趣味や今後の展望と、様々なお話を伺う事ができた。

■ライフスタイル

**羊:**こちら物件には、いつからお住まいなんですか?

大坪さん(以下、大坪):去年の10月からです。

**羊:**お仕事は不動産会社での勤務ということですが、普段はどんな感じで過ごしてます?

**大坪:**基本、会社があるときは、6時半から7時くらいに起きてシャワーを浴びて、下のリビングに降りてきて納豆卵かけご飯食べて(笑)。

**羊:**早起きですね。勤務地はどちらですか?

**大坪:**横浜です。電車だけだと1時間ぐらいですが、歩いたりしてだいたい1時間10分か15分くらい通勤にかかります。

**羊:**横浜だと少し距離がありますね。

**大坪:**そうなんです。ただ、実家が埼玉の桶川にあって、両親が母親の田舎の香川県に移って実家を売りたいという流れがあって。それで一人っ子なので、もうやれと(笑)。

**羊:**なるほど(笑)。実家と行き来するのに便利な方が良かったんですね。

**大坪:**ええ。いろいろ準備や打ち合わせることもあるので。それで浦和の方を選びました。

**羊:**お仕事は何時くらいに終わるのですか?

**大坪:**7時か7時半くらいには終わります。残業もあまりないので、だいたい9時半くらいには帰宅して、シャワーを浴びてから夕食を作ります。

**羊:**自炊されるんですね。

**大坪:**最近ちょっと少なくなっていますが、します。以前は飲食で働いていたこともあったので、レパートリーは少ないですけど、料理を作ることは嫌いじゃないです。

**リビタ(運営事業者)担当さん:**大坪さんに自作のチリソースを使ったホットドッグを頂いた事がありますけど、ものすごく美味しいんですよ。

**大坪:**ああ、内覧会の案内でいらしてた時ですね。

**担当さん:**内覧会に参加された方から、入居されている方と話してみたいというリクエストがあったんですよ。それで、ちょうどお食事時でリビングに居合わせた大坪さんに、お話しを伺いがてらホットドッグまで頂いて(笑)。でも、本当においしかったです。

**大坪:**それはよかったです。

**羊:**自作でチリソースを作るなんて、きっとなかなかの腕前ですね。

**大坪:**ええ、けっこうなかなかなんですが(笑)、今日も用意しておけばよかった。

**羊:**次回は是非(笑)

↑ リビングの脇に、ずらりと並んだキッチン。

■電車でサーフィン、幼少の思い出

**羊:**休日はどんな風に過ごしていますか?

**大坪:**休日はどうだろうな、特に何をやろうみたいなことはないんですけど。まあ、海に行ったり、出かけたり。駒場公園とか、おもしろいですよ。普通にサッカーボール持って行きますね。

**羊:**海と言えば、サーフィンが趣味なんですよね。

**大坪:**はい。今は車がないので、ボードを抱えて赤羽から湘南新宿ラインに乗って海まで行くんです。まわりに迷惑をかけちゃうので、そういう時はグリーン車に乗りますけどね。一番後ろの列に座ると隙間があって、そこにボードを入れられるんですよ。

(※JR線はカバーをかければ全長2m以内の荷物を持ち込むことができるそう)

↑ 部屋にはウェットスーツが

**羊:**どのぐらいの頻度で行くんですか?

**大坪:**今はあまり行ってないんですが、前は毎週行ってました。

**羊:**サーフィンに興味を持ったきっかけは?

**大坪:**なんかこう、ふだんの生活で体が限界みたいなときってありません?

**羊:**ええ、あります(笑)

**大坪:**ね(笑)。もうどうしたらいいんだ、というときは、海に浸かるんです。むかし友達から「仕事でいっぱいいっぱいになったとき、たまに海に行くといいんだ」って話を聞いたりしてたからかもしれない。小さい頃何度かやったことがあったので、その感覚も覚えていたし。

**羊:**小さい頃は、ご両親と一緒に?

**大坪:**いや、実家で英語教室みたいなことをやっていて、そこに通ってきていた高校生くらいの子達が、まだ小学生だった僕を一緒に海へ連れて行ってくれたんですよね。

**羊:**それは羨ましい。

■アメリカを選んだ理由

**羊:**アメリカに留学されていたという事ですが・・?

**大坪:**高校の3年間行っていて、日本で大学を卒業して、その後また3年半。あとは13歳の時に1ヶ月間だけホームステイしていて、トータルで6年6ヶ月ですね。中学生ぐらいの頃には、もう英語というか、いろんなバックグラウンドを持った人に興味があったんですよ。

↑ 部屋には、はじめてホームステイしたときの思い出の写真が。

**羊:**色々な国がある中で、特別にアメリカがよかったんですか?それとも偶然?

**大坪:**うーん。そもそもうちの母親が英語教室とか国際交流に関わる仕事をしていたので、小さい頃から毎年夏になるとアメリカ人が家にホームステイに来ていて。

**羊:**それ、すごく貴重な体験ですね。思い出深そうな。

**大坪:**そうですね。今となってみては、すごく良い体験だったと思うし、親には感謝してます。実家が日本とアメリカの橋渡しみたいなことをやっていたので、そこからの影響はあると思います。

↑ そこかしこにアメリカ暮らしが垣間見えるインテリア。

**羊:**日本の大学を卒業した時に、なぜ再渡米しようと思ったんですか?

**大坪:**もう少しビジネスの勉強して、将来的に自分で何かやれたらいいな思ったんですね。人が集まるようなお店が持てたらいいなと。それだったらもっと勉強したいなと思って渡米しました。

**羊:**大学の専攻は?

**大坪:**日本では経営学です。だけどそのときは、いわゆる日本の大学生みたいな感じで、勉強してなかったんですよ(笑)。それで、アメリカではマスターでビジネスをやり直して。

アメリカの大学は比較的自由なんですけど、やらなければそれなりに全部自分に跳ね返ってくるんです。自分でちゃんとやらないと、ドロップアウトもしちゃうし。日本では生まれ育った生活基盤がありますけど、アメリカではまず、ご近所さんと仲良くなって、とか、そういうところから始めないといけないのは違います(笑)

羊:(笑)。アメリカで大学を卒業した後、現地で働くという選択肢は?

**大坪:**働くのは日本でもアメリカでも良かったんですが、9.11の後、ビザがすごく厳しくなったんですよ。だから働けても半年とか、いろいろ規制がかかって。その頃はピッツバーグに住んでいたんですが、お店を持ちたいというところから逆算すると、アメリカの職探しより日本の方が良かったのかな。

**羊:**帰国後、仕事はすぐ見つかりました?

**大坪:**大企業に入ろうとしていたら少し時間がかかっていたと思いますけど。もうお店をやりたい気持ちが固まってたので、最初は飲食店で働かせてもらいました。で、ちょうど同級生が内装業を立ち上げた時期にたまたまタイミングがあって、一緒に仕事をして。それで内装業に関わってみたら、不動産にも興味が生まれたんです。ちょうどお客さんとのやりとりもある仕事なので、そこで勉強できることもたくさんあるだろうと。

それに、アメリカで生活していた時と日本で生活していた時を比べたときに、当時はシェアハウスとかは日本にはあまりなかったんですよね。最近こそ増えてきたけれども。それで、どうして日本にはないのかな、とか考えるようになって。

↑ ゆったりしたリビングルームでインタビューが行われました。

**羊:**お勤めの会社でシェアハウスを取り扱う予定などは?

**大坪:**うーん、でも、たぶんやらないかな(笑)。創業50年の老舗だから、そこは管理一本で貫く感じで。

■日米に見るシェア生活のあり方

**羊:**現在はシェアプレイス浦和にお住まいですが、アメリカと日本のシェア生活に何か違いを感じますか?

**大坪:**そうですね。今は20人以上の物件なので、人数が多いですよね。アメリカの時は6人くらいかな。やっぱり単純に建物も大きいですし、キッチンとかも広い。でも、いろんな人が集まってくるっていうような基本は同じだと思います。

アメリカでも、友達の友達が来たりというのはよくありました。ハロウィンとかクリスマスみたいに特別な日はそれ用にパーティーの準備をしたりしますが、平日の金曜とかは、気づいたら人が集まっている感じで(笑)。そういう所は同じですね。

**羊:**ここに来てからも、パーティーなどはありました?

**大坪:**つい先日、ありましたよ。

**担当さん:**浦和は半年に1回大きなパーティーをやるんですよね。次は年末です。

↑ 半年に一度行われるパーティーの様子。

**羊:**他にも、仲の良い入居者同士で何かすることはありますか?

**大坪:**たまにこのリビングの辺りに5、6人くらい集まって、飲んだりとか。僕は毎回参加するわけじゃないけど、そういうのはみんなやってますね。

**羊:**入居者さん達は、どんな方が多いんですか?

**担当さん:**他のシェアプレイスの物件は20代後半から30代前半がメインで30代が若干多めなんですが、浦和は少し若めで、20代後半が一番厚い層ですね。

↑ リビングに飾られた写真は、パーティーの時に撮影されたもの。

**羊:**それ、どうしてなんでしょうね?

**担当さん:**これは個人的な見解ですけど、他の物件ができた3,4年前はまだシェアハウスの存在自体なじみが薄かったんですよね。当時どういう人が訊ねてきたかというと、昔留学の経験があり、一人暮らしもしたことがあるような人。日本にもこんなのがあるんだという感じで、すでにいろいろ経験してきているような方が多かったので、以前は全体的に年齢層が高かったんじゃないかと。

**大坪:**そもそもシェアハウス自体、少なかったですよね。

**羊:**確かに最近の話ですよね、ここまで物件が増えたのは。でも私はまだ、自分の仕事を知人に理解してもらえないことも多い(笑)。まだちょっと、溝を感じることもあります。

**大坪:**知らない人は、ずっと知らないまま過ごすのかもしれないですよね。その溝は、ずっとあると思います。逆に、知る人もこれからもっと増えてくるでしょうけど。

■大坪さんにとっての、一人暮らし

**羊:**ちなみに、そもそも今の暮らし方を選んだきっかけは?

**大坪:**アメリカにいたときは寮生活とシェアがメインだったので、日本で一人暮らしを考えたときもそれが普通という感覚で。そういう時にここの物件を見て、いいなあと思いました。

**羊:**入居を決める際、ほかの物件も見ましたか?

**大坪:**同じ事業者さんの物件では東戸塚読売ランドも見たけど、他の物件はあまり見なかったです。去年の夏ぐらいに物件を探していたんですが、その時はまだ、ひつじ不動産を知らなかったので。知っていればもっと選択肢があったと思いますけど(笑)

**羊:**いやいや(笑)。素敵な物件にお住まいだと思います。ちなみに、この物件を選んだ決め手はなんですか?

**大坪:**自分の部屋が広めの物件を選んだんです。実家の荷物を移動するのにある程度スペースが必要だったので、そこが一番の理由です。シェアっていうことは前提で。

**羊:**なるほど。どうして一人暮らしを選ばなかったんですか?

**大坪:**うーん、僕にとっての一人暮らしはコレかなと思ったんです。みんなはワンルームを一人暮らしって言うのかもしれないけど。

**羊:**それは私たちの伝えたいシェアハウスのアイデアと同じ発想ですね。みんなで住んでいても、各々が一人暮らしなんだよと。

**大坪:**そうそう。自分のキャラが出るじゃないですか。一人でいるとぼやけるけど、いろんな人といることによって、自分の立ち位置みたいなことがわかる。知らない人たちに押しつけるつもりはないけど、こういう暮らしもあるんだよっていうのを、もう少しいろんな人に知ってもらえたらいいな、という思いはあります。結果として住む住まないは別としても。

**羊:**それは本当に同感です。選ばなくても良いけど、選択肢には入れて欲しい!

■今後について

**羊:**いつかお店を、という事ですが、ご自身で起業したいと思いますか?

**大坪:**いつかはしたいです。もし不動産をやるとしたら、やっぱりシェアとか、建物自体も含めて新しい住まいの在り方とか、いろんな人が集まってくるようなものを提案したいですね。

**羊:**こんな物件があったらいいな、というのはありますか?

**大坪:**例えばすごいバスケ好きが集まる家とか。敷地内にバスケットコートを作って(笑)。そういう、趣味というか、みんなと共通するものがひとつあるといいかな。料理好きが集まるとか。リビングがキッチンだらけ、みたいなのとか。

**羊:**もし好みの物件が現れたら、引っ越しは?

**大坪:**そうですね。サーフィンにすぐ行けるとかあれば、住んでみたいかも。必ずしも新築に住むことが面白いわけではないし、みんなで共用できるコンセプトのある物件ができれば。

**羊:**最後に、今後の暮らしについてどうお考えですか?

**大坪:**こういう住まいのあり方を、ひとりでも多くの人に知って欲しいですね。いろんなやり方はあると思うんですけど、もっと多くの人に知って貰えれば、こういうライフスタイルで暮らす人も多くなる。

そうしたら、こういう暮らしを経験した人たちが今度は世の中を作っていく側になるわけじゃないですか。そういう人たちが作った世の中って、もう少しこう、ワクワクするような気がするんです。もちろん新築でワンルームに住みたいっていう選択肢も有りですけど、もう少し多様性のある住まいっていうのが増えていったらいいですよね。シェアもその中の一つとして。

**羊:**なるほど。今日はどうも有り難うございました。


まだ実家から持ってきていないものもあるという部屋を案内してもらうと、段ボールに入ったままのレコードや、ニューバランス990、2ヶ月前に漬けたブランデーの梅酒などなど、こだわりの秘められたものが続々。

カラフルなペンギンの貯金箱への投入は、500円玉オンリー。スタートしたばかりでまだ若干お腹が空いているらしいけど、大坪さんが飼い主なら、きっとすぐにお腹がいっぱいになる気がする。

(ホン)

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