シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

※2022年12月より物件名が「8nest(エイトネスト) 東寺」へ、運営事業者が「株式会社ハチノジ」さんへ変更されています。

庭園を眺めながら暖を囲む、懐かしく温かい空気。


日が落ちて、ぐっと気温が低くなった頃、住まいのぬくもりをよりいっそう感じる季節になりました。

吐く息は白く、ときにはメガネを曇らせたりしつつ、ジャッジャッと雪の溶け残りを踏みながら帰路につく。寒さは身に堪えますが、ツーンと透明感のある空気を吸い込むのは嫌いではありません。

そして、震える手で鍵を取り出し玄関ドアをあけるとき。ぼうっと温かさに包まれる瞬間は、冬にだけ感じることのできる贅沢だと思います。

今回、シェアハウス探検隊で紹介する「シャロム 東寺」は、座卓を囲んでワイワイするのが似合う家。

イメージにぴたりと合うのは、年末年始に親戚が集まって鍋やおせちを囲むにぎやかな光景。“オシャレ”で“スタイリッシュ”な住み心地とは違った、角のとれた普通の良い暮らしがとても似合います。

長らく暮らせば、無数に散りばめられたオーナーさんのこだわりが少しずつ発見できそう。そんな暮らし方ができるのも、これまた贅沢なお話だと思います。

居間の窓越しに臨む、小さな日本庭園も粋。京都の雪景色をゆっくり眺めながら熱燗をクイッといただけます。


駅からの道のりは道をまっすぐ徒歩3分ほど。あっという間の距離ですが、途中には昔ながらの平屋の建物が並んでいます。

シェアハウスの裏手には公園があります。秘密の抜け道を通ってくるのも、ひとつの手かと。

抜け道の先にある、大きく真っ白な装いの一軒家が今回のシェアハウスです。

もともと、一家族が住んでいたという一軒家なのですが、それにしては随分と大きな建物です。

さては住み込みの弟子を率いた噺家さん一家かなと尋ねてみると、タイルの工芸家さんだったそうな。世の中には不思議な暮らし方をしている人がいるものです。

建物は日本家屋の佇まい。ただ、丸太のサインはちょっぴり派手目です。


それでは、ガラガラと引き戸を開けておじゃまします。

玄関からまっすぐに伸びた廊下の先にはダイニング・キッチン。廊下沿いには居間、水まわり、トイレなどが並んでいます。

振り返って玄関まわりをみるとこんな感じ。純和風な面持ちです。

少し気になる点は靴箱のサイズ。おそらく、毎日使う靴とスリッパ以外は自室で管理することとなりそう。

面倒に思う方もいるかもしれませんが、玄関が靴でいっぱいという状況だけは避けたいところです。

玄関のたたきには、遊び心がちらり。以前、この家屋で使われていた瓦が埋め込まれています。


それでは、リビングへ向かいます。

リビングは玄関を背にして廊下の右手。引き戸を開けると欄間のある昔ながらの居間があらわれます。

畳の上にでっぷりとしたソファ、漆塗りの座卓のまわりに並ぶ座布団。どこかで見たことのあるような光景は、居心地がよくゴロゴロしたくなります。

飾らぬこの佇まい。薄型のテレビが妙に現代チックに感じるのも、これまた味なのでしょう。

テレビを囲んで団欒する空間。その奥、障子の先には少々ドラマチックな会話が似合いそうな板間が現れます。

庭園を眺めながら、酒と肴を楽しむ贅沢。

障子越しに聞こえる笑い声も心地良い、落ち着きのある空間です。

板間の先には水場があります。

鍋料理の下準備をするスペースとしても使えるかもしれませんね。

板間はガラス戸を開けると縁側と一体となります。

縁側に座って、灯籠と梅の木が植えられた日本庭園を眺めるひととき。

1月は暦の上では春に差し掛かるころ。梅の花がぽつぽつと咲き始める季節です。

ちゃんちゃんこを羽織って白い息を吐きながら、ライトアップされた梅の花を眺める夜、なんてのもオツな時間の過ごしかたでは。

そうそう、住人さんにお手伝いしてもらうこともあります。

それは、梅の木、苔を美しく保つための水やり。ホースを使って大胆にあげてください。


それではキッチンへ移動します。

やはり目線が行くのは、まるっとスライスされた木のダイニングテーブル。

このダイニングテーブルは北山杉という京都を産地とする材木だそうで、地に根付いたモノを用いることをなるべく意識されたのだそう。

素材の話でもう一つ。

ダイニングテーブルを囲むかわいいフォルムのスツールにも、こだわりアリ。

実はひとつひとつ使っている材が異なり、サクラやカシ、ケヤキなど、それぞれの表情の違いを比べることができます。

スツールには材を表すチャームポイントもあり。経年変化も味として楽しめるかと。

ファミリー用のシステムキッチンが2台並んだ広い調理スペース。

シンク、ガスコンロ、作業台はそれぞれ2箇所に配置されています。

料理を気軽に同時進行できると、ずいぶんと快適になります。互いに調理しながら雑談できたり、片付けを進める傍らでデザートをつくったり。部屋数を考慮しても、便利かつ快適につかえる良いキッチンかなと。

ちょうど飾り付けの最中、たまたまダイニングテーブルに置かれた蔓のかごも雰囲気があります。


つづいて、水まわり設備を見ていきます。

水まわり設備は廊下を挟んで、ちょうど居間の対面。ランドリーとバスルームが集約されたスペースです。

洗面台にはオーナーさんの知人の陶芸家さんが、この家のために焼いてくれたという特別なもの。

それぞれが一点物。丸みにも色合いにも表情があります。

洗面台の対面には、ランドリーが設置されています。

バスルームは趣ある佇まい。かなりコンパクトなサイズですが、浴槽にはヒノキをつかっているのだとか。

浴室のサイズから見ると、さっとシャワーを浴びて済ませることが多くなりそうですが、たまにはゆっくり浴槽に浸かりたい時もあるはず。

そんなとき、ヒノキ風呂に入ることができるのだと考えると少し嬉しくなります。

普段使っている入浴剤も、すこし上品に感じるかも。

バスルーム脇にはシャワールームもあります。こちらはスタンダードなタイプ。

ヒノキ風呂の浴室の玉砂利床が苦手な方はコチラがおすすめです。

トイレはこんな感じ。

シンプルに、ウォシュレットは付いていません。


2Fへ続く階段はキッチン・ダイニングの脇にあります。

階段を上がると、部屋が並んだ廊下に出ます。

気になるのは、窓に面した細長いスペース。

大きなビーズクッションとローテーブルが置かれ、ちょっとした団欒スペースとなっています。

窓の外は幅広のバルコニー。冬は寒いでしょうが、春から秋にかけての温かい季節であれば窓を開けっ放しにすると気持ちが良さそうです。

そして、このガラス窓。よく見ると波打っているのがわかりますでしょうか。

この波打つガラスの景色は、手作りガラスが生み出すもの。今ではなかなか見られない年代モノです。

木の窓枠も角丸の装飾が。抜かりない細部の佇まいが、趣ある雰囲気を惹き立てるのだと思います。

ベランダからは庭園を見下ろすことができます。

縁側でくつろいでいる入居者さんと上下でコミュニケーションをとるシーンが思い浮かびます。

廊下の階段脇には洗面台が設置されています。

また、洗面台脇のドアはトイレです。

部屋が集まる2Fですから、使用頻度は多いかと思います。


それでは、おまちかね。部屋を見て行きたいと思います。

はじめに、101号室。

唯一のフローリングの部屋、かつ一番広さのある部屋です。

間取りもシンプルで使いやすそう。2面にわたり大きな窓が付いているのも嬉しいポイント。

ちなみに窓は通りに面していますが、窓は曇りガラスですので視線を気にする必要はなさそう。

夜になればカーテン代わりに障子を閉めれば良いですし、交通量もさほど多くはないので安心できるかと思います。

収納はウォークインできそうな広さ。

よほどの荷物持ちでない限り、きれいさっぱり収納できるかと。


つぎに、玄関脇の102号室を見てみます。

純和風と言いたくなる仕上がりの和室の部屋です。

6畳+板間と、広さに余裕のある空間。大きな押し入れが上下に並んでいるのが、少し新鮮です。

押し入れの対面の壁は、一部砂壁になっています。日本画を彷彿させる竹飾りも良い感じ。

竹飾りの向こうには玄関が見えます。


つづいて、2Fの部屋を見ていきます。

「Kurumi」というサインが目印の204号室。

各部屋には、それぞれ木の名前が当てられています。

部屋は和室と洋室の二間構造と面白い間取り。

それぞれ2面に窓がついているので明るく心地良いかと思います。

たとえば、洋室にはデスクや本棚をおいて書斎チックに、和室は寝室としてリラックス重視に、と雰囲気をガラリと変えてみると面白そうですね。

窓には年季のはいったねじり鍵。猫のような、はたまた三日月のような可愛らしいシルエットです。


こちらは207号室。ルームネームはTsubaki(椿)です。

ロフトと収納、床の間のある部屋です。

床の間はもちろんディスプレイスペースとしても活用できますが、ポールハンガーを渡せば使い勝手の良いオープンクローゼットになりそうな予感。

204号室以外の2Fの部屋にはロフトがついています。

ロフトの床材はコルク。荷物を上げ下げする際に起こりやすい衝撃をやわらげ、傷がつきにくく、消音効果もあります。

ロフトへ登るはしごにも注目。

こちら、あやうくスチールパイプ製になるところだったそう。

ですが、居心地の良さとはなんぞやと考えた末に「木の風合いは譲れない」と、北山杉のはしごを別注で作ってもらったのだとか。

家全体に通ずる居心地の良さ、この真髄を知るエピソードだと思います。


最後に、206号室。開放感のある大きな部屋です。

2Fの部屋全体に通ずる特徴として、天井の高さがあります。

和室で自然と視線が下へ向けられるため、より高く感じるのかもしれませんが、押し入れを上下2段で並べてなお上にスペースが生まれるほどの高さ。和室ではなかなか得られない感覚です。

ロフトに上るとこんな感じ。年季の入った梁がいい雰囲気を出しています。

ロフト用のスポットライトには、自動車のヘッドライト用のものが取り付けられています。

かなり明るいですが、熱を持つので取り扱いには気をつけたいところです。


自転車は物件脇のスペースに駐輪することとなります。

ちなみにバイクの駐輪も可能。ただ、スペースの都合もあるかと思いますので、大型バイクの場合は事前に確認したほうが良いかもしれません。

※2022年10月現在、バイクは駐輪できません。

自転車を止めてふと見上げると室外機が一列に並んだ光景。

ミスマッチなような、意外とマッチしているような、不思議な感覚です。


シャロム 東寺」の最寄り駅は近鉄京都線十条駅です。

十条駅からシェアハウスへ向かう道のりにお店が少ないのが、すこし寂しいところでしょうか。

ほど近くにある九条駅の前や、京都駅周辺には大型スーパーなどお店が充実しています。

京都駅までの距離は、自転車を使えば日々の行動範囲内。買い物も散歩のついでと考えると、それほど苦ではないかもしれません。

ちなみに、交通量も控えめで町並みはのんびりとしています。

歩いていると、時折懐かしい光景が目に入ります。ゆっくりと流れる時間を過ごしたい方に良いかも。


運営・管理をされるのは「株式会社日本の窓」さんです。

すこし変わった名前の日本の窓さん。ノマドワーカーが集まる「ニホン・ノマド」さんではありません。

本業は日本へ来訪する外国人の窓口となる旅行会社さんなのだそう。名前の所以も「なるほど」と頷けます。

”日本を案内する”という使命があるからこそ、”日本のいいところ”への着眼点はかなり鋭いのだと思います。町屋が持つゆったりとした時間の流れ、庭園を囲む景観、木の香り…など、五感をくすぐる工夫が随所に凝らされたつくりは見事です。外国人の方はもちろん、日本を知りたい日本人の方はチェックしておいて損はないかと思います。

隅々まで愛情をかけられた和のスタイル。ほっこりじんわり温まりたい方は、こちらからお問い合わせをどうぞ。


感謝を忘れず、慎ましくあれ。

薄れつつある和の暮らしを、いまいちど見直してみるのも良いと思います。

(イシクラ)

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