シェア住居探検隊 by ひつじ不動産

国際化と向きあう「WILL 府中」

2014年12月22日

目指せ!グローバル人材。

BELF = Businesses English as a Lingua Franca

(訳:国際共通語/通商語=リンガ・フランカとしての英語)

実はこれ、欧米のビジネスコニュニケーションを研究している学者たちのあいだで、最近話題になっている言葉だそうです。ノンネイティブを混じえた場面でも共通語として使用できる英語、といった意味です。

最近は、ネイティブの人でもこのBELFを意識した英語を使うようにしようという機運もあるとか。

ネイティブと非ネイティブの差をなくすことで、異なるバックグラウンドを持つ人同士が円滑にコミュニケーションを取りやすくなることや、ビジネス上のコミュニケーションの齟齬が減ることも期待されています。

リンガ・フランカとしての英語に求められるのは、シンプルさとわかりやすさ。

一部のグローバル企業では、平易な表現で、誰もがわかりやすいコミュニケーションができない人に対して、意識的に厳しく人事査定を行う取り組みも行われている、なんて話もあるようです。

だいぶ前から痛いほど感じていた英語の必要性ですが、ここ数年、身の回りでもその実感がさらに高まりつつあるのを感じます。 武蔵野台にオープンした全66室の「WILL 府中」のテーマは、まさしく英語漬け。

使用できる言語が英語だけに制限されたメインラウンジ、シアタールームを兼ねたスタディルームといったハードに加えて、レベルに合わせて受講できる英会話レッスン、月に一度の国際交流パーティーなどのソフトも充実。

海外の友人とおしゃべりを楽しむためのくだけた表現から、ビジネスに対応できるフォーマルな言葉まで。

それぞれのニーズに合わせて、実用的な英会話をしっかりと学び、身体に染み込ませるためのシェア住居です。

本腰を入れて英語に向き合おうとする気持ちに、きっと真正面から応えてくれるはず。

建物のすぐ近くには団地や小学校があるため、シェア住居の周辺には家族連れやご年配の姿も多め。

通りには大きな街路樹がならび、緑も豊か。ゆったりとした時間が流れています。

今回のお目当て、「WILL 府中」は社員寮だった建物を改修したシェア住居。

全66室(内、20室はドミトリー)のほかに、開放的なラウンジやシアター兼スタディルームなどが用意されています。

大きく庇(ひさし)がせり出した、玄関へのアプローチ。

これだけしっかりと屋根があれば、雨の日にバッグから鍵を取り出すときに慌てることもありません。

ドアの脇に掲げられたシェア住居のサイン。

錆加工が施された鉄板は、ややスタイリッシュ感のある趣きです。

玄関のフレンチドアは、オートロック。

それではさっそく、ドアハンドルをまわして屋内へ足を踏み入れます。

エントランスのドアを開けると、淡いグリーンカラーのカーペットが広がる、さわやかなホールがお出迎え。

手前の土間部分も贅沢に面積が取られ、開放感は抜群です。

すぐ脇の内窓が設けられた部屋は、管理人室。

常駐ではありませんが、運営スタッフさんが訪れる頻度は多め。なにかあればまずここを訪れてみて、運が良ければ直接話すことができるかもしれません。

ホールの一画にどんと構える大きな靴箱。

居室ごとに扉1枚分が割り当てられています。

内部は4段のつくり。最上段がレターボックスになっています。

お気に入りの靴2足、室内履き1足の組み合わせが定番でしょうか。天板は取り外し可能で、ブーツ類も収納できそうです。

メインラウンジは、奥のガラスのドアの先に。

足元がフローリングに変化した先は、英語のみで会話をおこなう領域。

気持ちと思考を、カチリと切り替えます。

まずはハード面から順に見ていきます。

木の質感を効かした空間に、ややアメリカンなニュアンスのインテリアを小気味良く配置。

窓から入り込む自然光と暖色のライティングが相まって、あたたかな雰囲気に仕上がっています。

10台のダイニングテーブルと、ソファスペースをゆるりとゾーニング。

それぞれの間隔もたっぷりと余白が取られていて、落ち着いた過ごし方ができそうです。

味わいある木の質感と、鉄脚のにぶい光沢は基本的に相思相愛。

モダンなスチールチェアも、見た目のわりには持ち運びしやすい軽めのウェイトです。

テーブルごとに卓上を照らす、ペンダントライトのセット。

高さを変えるだけで、どことなく可愛らしい雰囲気が出るから不思議です。

さて、あらためてラウンジでは、日本語の使用はNGとなっています。

家のなかでも英語だけしか使えない環境は、特に最初のうちは、すこし非日常的な空間になるのかもしれません。

英語に囲まれた環境に身をおくことが、英語学習の近道とはよく聴く話。コストや時間の制限から海外留学ができない人にとっても、英語に慣れるための場数を家のなかで重ねることができるのは大きな魅力です。

英会話教室で個人的に困ってしまうのは、馴染みのないテーマで会話をすることになったときです。知らない単語も多く登場しますし、結果、消極的になってしまう自分がいます。

その点、暮らしのなかで使う英会話は、たとえば「お醤油、取ってくれない?」といったワンフレーズだけでもある程度なんとかなるもの。日本語NGに気後れしてしまいそうですが、初心者の方にとって、かえってハードルは高くないのかもしれません。

棚にならべられたオーディオブックも、英語に慣れるための良いツール。

もちろん「慣れる」からステップアップして、フォーマルな英語を身に染み込ませるには「学ぶ」ことも必要です。

ラウンジの一画では、英会話レッスンが定期的に実施されます。レベルに合わせてグループやカリキュラムが組まれるため、それぞれのニーズに合わせて段階的に学習を進めることができそうです。

トーク主体のレッスンは、平日と週末の週2回。先生はもちろんネイティブの方で、WILL府中に常駐します。

ふだんから先生と接点を持つことで、レッスン中も適度にリラックスしながら臨むことができそう。友達から教えてもらっている感覚に近いのではないでしょうか。

お互いに見知った仲になるからこそ課題などもサボれなく…なるのか、反対にルーズになってしまうのかは、実際に体験した人だけが分かる点でしょうか。

いずれにしても、レッスンの出席回数はグンと増えそうです。

窓辺に設けられたソファスペースは、テラス風のつくり。

テラコッタ調の床はタイルカーペットですが、雰囲気があります。

共用のTVは、Apple TV付き。

YouTubeやhuluを鑑賞できるほか、iPhone、iPad、iPod touch、Macにあるコンテンツをハイビジョンで楽しむことができるそうです。

ダイニングから一転、ソファは彩りも豊か。

小ぶりのスツールはしっぽ付き。

ついまたがりたくなる、かわいらしいデザインです。

キッチンとラウンジの境目には、カウンターテーブルが設けられています。

パーティーのときには料理を置いたり、バーカウンターとしてお酒をならべたりして活用する場面が多く見られそう。

キッチンは煉瓦の壁をアクセントに、シンプルな業務用製品を配置した空間。

動線が広く、複数名が同時に調理をしても動きやすそうです。

シンクは全部で5台。

お互いに配慮しあえば、ほどほどに使いやすい設備数かと。急ぎの場合は、2、3Fのミニキッチンを使用することもできます。

反対側から見ると、コンロやシンク、キッチン家電が四方を囲む中央に、どんと作業台を設置したレイアウトがよく分かります。

広くて快適な反面、調理の動線はすこし膨らんでしまう感じもあるため、ある程度段取りを決めてから動き出せると良いと思います。

一方で、大きな作業台は豪快な料理にチャレンジするときに重宝します。

入居者同士、肩を並べて作業する楽しみもあるはず。料理は国境を越えるもの。

台の下には、食器類が収まっています。

フライパンなどの調理器具は、全部で8口がならぶコンロの下に。

火力も十分なガス式で、本格的な料理にもしっかりと対応してくれます。

キッチンと煉瓦造りの壁は、大胆な組み合わせ。

モダンなレストランのシェフになった気分を味わえるかも。

冷蔵庫の向かいにあるドアの先は、パントリー。

居室ごとにひとつ分の箱を使用することができます。

調味料やちょっとしたドライフードを保管しておく分には問題ないサイズ。生物(なまもの)などは、居室に用意された冷蔵庫で管理することになると思います。

ラウンジの壁の一部はオレンジのビタミンカラー。

造作された棚には、デロンギのドリップコーヒーメーカーやホットプレートなどのキッチン家電が置かれています。

棚の奥にある入口の先には、トイレが設けられています。

コーヒーメーカーの前で交わす他愛のない会話で英語が口をついて出るようになったら、言葉が身体に染み付いてきた証拠かもしれません。

こちらは女性専用トイレの様子。

手洗いの水栓は2つ用意されています。

トイレはウォシュレット付きと、そうでないものがあります。

男性専用のトイレはこちら。

学校やオフィスでよく見かけるシンプルな空間です。

エントランスホールの左手にあるドアが、スタディルーム兼シアタールーム。

ホールの壁は「ドラえもんたちがタイムマシンに乗るときの時空間」をイメージしたとか。

物件名の由来と同じく、WILL 府中で「こうなりたい未来の自分」を実現してほしいというメッセージを込めているそうです。

靴箱の向かいにしつらえたのは、共用の大きな本棚。

ここにならべられるのは、英語に関する雑誌・書籍のみだとか。

入居者の持ち込みもOK。運営事業者さんからもストックを増やしていく予定だそうです。

スタディルーム(兼シアタールーム)のドアは、個性的な壁紙と調和の取れた色合い。

もともとあったドアの、色だけを塗り替えたそう。無骨ですが、どこかキュートにも感じます。

室内は大きなベンチソファがずらりと並ぶ、ゆったりとした空間。

正面にはスクリーンが用意され、シアタールームとして利用することもできます。

プログラムによっては、英会話レッスンもこちらで実施するとか。

映画のセリフや海外スポーツの実況もひとつの教材。

遊びから入ることも、良い気分転換になるかもしれませんね。

浴室のドアは、1Fの廊下に設けられています。

左手前のドアが男性専用で、奥が女性専用です。

ちなみに廊下の先には、どこかで見たようなピンク色のドアが。

実はこのドア、英会話の先生の部屋だそう。

「海外に通じる入口」ということで、イメージもまさしく「どこでもドア」なのだとか。

男性専用はシャワールームが3室、バスルームが1室。

手前のスペースには洗面台が2台設けられています。

それぞれの浴室には脱衣室があり、バスタオルや着替えを置くことができるカゴや棚が設置されています。

室内はオーソドックスな空間。

男女ともに浴室は1Fにまとまっています。

女性専用には小上がりが設けられ、お風呂あがりにくつろぐことも。

洗面台まわりは花柄のクロスで、華やかに彩られています。

備え付けのドライヤーも便利。

女性専用もシャワールームが3室、バスルームが1室といった具合です。

続いて1Fの居室を見て行きたいと思います。

ほとんどの居室はワンルームですが、101号室のみ1DKの間取り。

水回りも設けられていて、ここだけで暮らしを完結させることもできます。

ダイニングはキッチンと一体。右の引き戸は和室です。

2名入居は不可ということで、SOHOの方にちょうど良さそうです。

キッチンも一般的なファミリータイプのマンションで見かける仕様。

自室で料理をするならコンロの持ち込みが必要。まあ居室のなかでもいちばんラウンジにも近いことですし、共用のキッチンを日常的に使う感じでも問題ないかと。

持て余してしまいそうなほど、吊り戸棚などの収納も十分。

和室は新しく敷かれた畳がいい香り。

ダイニングと和室は陽当りも良好。窓向きは南で、午前中であれば照明を点けなくても十分に明るい空間です。

押入れもボリューム感ある収納量。

たとえ上段にドラえもんが寝いても、収納に困ることは無さそう。

玄関とつながる廊下に水まわり設備がまとまっています。

左手の扉を開くと、ここにもびっくりするほどの収納スペースが。

つい持ち物が多くなりがちなコレクターや多趣味の方におすすめの居室。

脱衣室には、シャワー水栓付きの洗面台が設置されています。

洗濯機用のスペースも、そのまま残っています。

バスルームとトイレも、もちろん専有部内に。

気兼ねなく使用できる点は、人によってはやはり大きなポイントになるようです。

それでは2Fに上がってみたいと思います。

階段脇の壁に取り付けられているのは、コミュニケーションボード。

レッスンの告知のほか、入居者さんのプロフィールボードとしても活用されるとか。

階段を上がると、まっすぐ伸びた廊下の両側に居室と水まわり設備がならんでいます。

3Fもほぼ同じ間取りです。

では、水まわりから。

洗面室は、水栓が全部で6台。

幅広の鏡も使い勝手が良さそう。ドライヤーも備え付けで用意されています。男女共用ですが、気になる人は1Fの女性専用を利用しても良いかもしれません。

2Fのトイレは女性専用。

元々は男性専用だったそうで、その名残が残っています。

ランドリールームには洗濯機を3台設置。

奥には共用のアイロンとスタンド式の台が用意されています。

余談ですがアイロンは、「iron」をつづり読みをした和製英語。正しい発音は(無理やりカタカナにすると)、米英語では「アイアルン」、英英語では「アイアン」です。

続いては、Kichenette(キチネット)。

簡単に言えばミニキッチンのことですが、内部はミニとも言えない、まずまずしっかりとしたサイズ感。

作業スペースがないため工夫が必要ですが、ちょっとした料理ならできそうです。

電気コンロも2口タイプ。

キッチンが部屋の近くにあるのは、個人的には時間のかかる煮物料理をつくるときに便利そうだと思います。

そのまま足を進めて、居室へと。

フロアごとにドアのカラーが異なるそう。2Fはモスグリーンで彩られています。

白を基調としたプレーン空間に、落ち着いた色合いのデスクとベッド。

窓の面積が大きく、明るいですね。

なお、間取りはおよそこんな感じ。

冷蔵庫が備え付けられています。シンプルなつくりは家具の配置もイメージしやすく、入居前にいろいろと考えてみるのも楽しそうです。

クローゼットは3段に分かれていて、使い勝手の良さそうな設計。

人によっては、ほとんどの持ち物が収まってしまうかも。

ドアのとなりに靴箱が設けられています。

縦長の段には、ブーツなどの背の高い靴を保管することができそうです。

掃き出し窓の先は、ベランダです。

ポールを渡す金具は塀より低い位置に設置。洗濯物を気兼ねなく干せます。

219号室はドミトリータイプの居室。

2段ベッドは219aが下段、219bが上段となります。入居を申し込むときはお間違えのないよう。

デスク&チェアももちろん2セット。

部屋のタイプは好みが分かれるところですが、人数が少ないこともあり、さほど窮屈な感じはありません。

シェア住居の性質上、「一定期間、割りきって住みたい!」という需要があるのかもしれません。居室内の会話も英語だけ、なんてルールを設けるのもありかもしれませんね。

3Fにならぶドアは、濃いめのブラウン。

全体に調和のとれた落ち着いた印象を受けます。

3Fのトイレは男性専用。

ほかにランドリールームとミニキッチンが用意されています。

角部屋の314号室。2面採光の窓は南と東向きで、日当たりも申し分なし。

木目のパターンを効かせた空間は、とたんにあたたかな印象に。

クッションフロアのフローリングは、居室によって素材やデザインが異なるそう。

折りたためるフックには、帽子を掛けたり絵を吊るしたり。

最後は最上階の4Fへ。

階段はレッドカーペット仕立て。気分を盛り上げるビビッドな色合いです。

4Fのテーマカラーは、一転してクールなブルー。

水まわり設備としては、洗面室、ランドリー、トイレが設けられています。

ランドリールームはこんな感じ。

地味なところですが、各フロアに洗濯機があるのはやはり便利ですね。水を含んだ重い洗濯物を持って、階段を昇り降りする手間が省けます。

お気に入りのデリケートな衣類は、シンクで手洗い。

一転して401号室は、タイル柄の個性的な空間。

スペックはこれまでの居室と変わりませんが、がらりと雰囲気が一変しました。

初見ではかなりインパクトがありますが、時間が経てば案外慣れるもの。

レトロアメリカンのポップなインテリアが、よく似合いそうです。

電源コンセントは、有線LANの端子付き。

無線LANはラウンジのみ。LANケーブルをその都度PCに差し込むのが面倒な人は、ルーターが必要になると思います。

ベランダからの見晴らしも良好。

近くの小学校から、子どもたちの声が風に乗って聞こえてきます。

こちらは自転車置き場の様子。

バイクも400CC以下であれば、駐輪の相談が可能とのこと。

最寄り駅は、京王線武蔵野台駅

府中調布までは、直通で5分ほど。新宿にも34分と乗り換えなしでアクセスすることができます。

家のすぐとなりにスーパーがありますが、21時にはクローズ。駅前のスーパーは24時までオープンしているので、遅い帰宅時間のときはそちらを使うと良さそうです。

駅からの帰り道には大型ドラッグストアや郵便局、地元の電気屋さんなどが店を構えています。

近くに大きな住宅団地があるため、落ち着いた雰囲気でも人通りは多め。

一帯に暮らす人が多い分、生活に便利な環境が整っていることも期待できそうです。

運営を担当するのは、株式会社東都さん。

シェア住居だけではなく、マンスリーマンションなどの運営も展開されている多様な実績を持つ事業者さんです。

規模を問わず、数多くのシェア住居を運営されていますが、英語をテーマにした住まいは今回が初の試み。住居としての品質を伴いつつも、英会話レッスンの先生が常駐するスタイルを取ってより実践的に学べる環境を心がけたそうです。

すでに入居されている人の中には、海外の方も含まれているとか。

海外留学に行くことはできないけど、もっと英語のスキルを磨きたいと思う方はコチラからお問い合わせを。

実は以前、英会話学校に通っていたことがあります。

ある日、いつもどおり学校に向かうと、なぜだかシャッターが降ろされたまま。張り出されたA4用紙1枚には、シンプルに「倒産しました」の文字。

…そんな苦い過去を思い出しつつ訪ねたのが、今回のシェア住居。

東京の国際化もどんどん進んでいきますが、英語を学ぶための環境もまた、どんどん進化して欲しいですね。

(ソン)

カテゴリ: デザイン物件 国際交流 東京 『国際化と向きあう「WILL 府中」』を含むはてなブックマーク

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