シェア住居探検隊 by ひつじ不動産

子供と畑。大人の晩酌。

2016年08月17日

「屋外でごはんを作って、みんなで食べるのが夢だったんです」

まだ厚手のコートが必要だった、2016年2月。

東久留米の自然豊かな土地に、あるひとつのプロジェクトが芽を出しました。

畑とウッドデッキを囲むように建てられた長屋建ての住まい。

名前は「ツクルメの家」。

不思議な響きの「ツクルメ」という言葉には、家でなにかを作りながら暮らすことを通じて、自分のなかで色々な芽を出して欲しいというオーナーさんと事業者さんの想いが込められています。

畑で野菜を作る。広いウッドデッキで家具を作る。屋外でごはんを作る。

ひとくちに「作る」と言っても、ほどよい空間があれば可能性は様々です。

各専有部の間取りは2LDKタイプで、2016年7月現在は夫婦、子育て世帯、友人同士と、いろんなかたちの入居者さんが揃っているそう。

「屋外でごはんを作って、みんなで食べるのが夢だったんです」と話してくれた、ある入居者さん。

夜、囲炉裏を囲んでいるとポツリポツリと入居者さんたちが帰ってきて、各部屋からビールを片手に輪に加わります。

それが自然に行われる距離感と、実際に夜ごとに生まれるその光景、どちらもとても魅力的だと思います。

近くにはバス停がいくつかありますが、どこから歩いてもおおよそ10分ほど。

広めの敷地にゆったりと建つ2〜3階建の共同住宅が並ぶ通りに、豊かな植栽がひときわ目立つ、大きな家が見えてきます。

三角屋根のせいか、大きな大きな一軒家に見えるこの建物がツクルメの家

いつもならば、ここで玄関へ…となるところですが、見渡してみてもドアらしきものは見当たりません。

目に留まったのは、なにやら建物の向こう側が見える抜け道。

さっそく、通り抜けてみました。

すると目の前に広がったのは、道路側からはなかなか想像できない風景。

各戸の玄関前には大きな畑。

毎日、必ず畑の脇を通るつくりになっています。

現在(2016年7月)は、15〜16種類の野菜やハーブが植えられているそう。

ここで採れた野菜をBBQの食材にしたり、ドレッシングにしたりという入居者さんも。春頃には、子どもたちがおやつ代わりにブルーベリーを摘んで、その場で食べていたとか。

想像しただけで顔がほころんでしまう、素敵な光景です。

畑の一角には、小屋が建っています。

もちろんこの小屋も共用部。畑仕事に使う農機具や肥料、イベントで使える工具などを収納しています。

農機具や工具の一部は、もともと備わっていたものですが、入居者さんが共用として置いてくれているアウトドア用品も多いそう。

屋外でしか使わないものなら、こちらに収納しておくのが便利です。

小屋の横には、囲炉裏とキッチンが設置されています。こちらは夜の風景。

キッチンの設備はシンクのみ。コンロを使う場合は、ポータブルタイプのものをコンセントにつないで使います。

イベント時に活躍するのはもちろん、缶ビール持参で囲炉裏を囲み、お隣さんと楽しむ晩酌が日々の醍醐味。

各戸の前には、パラソルと屋外用のテーブルセット。

昼はパラソルを差して、畑を見ながら冷たい素麺と採れたて野菜でランチ。夜はビールと枝豆で贅沢なひとときを。

家で過ごす時間が、とても豊かになりそうです。

屋外リビングを楽しんだあとは、各部屋を見ていきます。

専有部は全部で7室。全てメゾネットで、2LDKの間取りです。

まずは、建物の端にある101号室。

1階はLDK。床には、裸足で歩いても気持ちの良いオークの無垢材が使われています。

日当たりは大変良好で、昼間は照明がいらないほど。

掃き出し窓からは直接畑に出られます。暖かい季節には窓際に腰掛けて、縁側のようにも使えそう。

キッチンは、調理中に畑を眺められる位置に。

使いやすいスタンダードなシステムキッチンで、2〜3人分の調理なら充分なサイズ。

天板の高さよりも20cmほど壁が立ち上がっていて、ダイニング側から作業中の手元やキッチングッズが見えない設計になっています。

どうしても物が多くなりがちなキッチン周り。特に、子どもがいる場合は洗い物も増えてしまうもの。

ようやく子どものごはんが終わって、さぁ片付けしなきゃ…と思っているときに限って、「ピンポーン」なんて来客があったり。

そんなときでも、慌ててキッチンを片付けたり色んなものを隠したりしなくて済むのは、なかなか嬉しいはず。ちょっとしたことですが、配慮のある設計だと思います。

冷蔵庫や食器棚は、キッチンと反対側の壁に設置することになりそうです。

実は、奥の壁には強化ボードが使われていてDIYも可能。棚板を取り付けて、オリジナルの収納棚を作ることも出来てしまいます。

いま使っている家電のサイズや使い方に合わせると、より便利に使えそうです。

101〜103号室からは、小さな庭に出られます。

完成したばかりの頃はまだ土の状態でしたが、現在(2016.07)はこちらも緑いっぱいになっているとか。

続いて水まわりとベッドルームのある2階へ上がってみます。

階段を中心に、南側(畑側)と北側に1室ずつ。

2室のあいだに、バスルームにトイレ、洗面台などの水まわり設備が並んでいます。

脱衣室は、まずまずの広さ。

洗濯機は持ち込み制。バンの代わりに底上げ用の脚が設置されています。

バスルームは、子どもと一緒に入れるサイズのバスタブ付きです。

窓があって換気がしやすいところ、シャンプーなどのボトルを置くスペースがたくさんあるところも嬉しいですね。

トイレはもちろんウォシュレット付き。

脱衣室と同じく、床には水に強いフロアタイルが使われています。

無垢材はとても気持ちが良いのですが、長時間濡れていると傷んでしまったり、ウェットシートを使えなかったりも。その点、水まわり設備の床材を分けておくのは合理的だと思います。適材適所、と言いますか。

廊下にはボウルタイプの洗面台が。

鏡は自分たちで好きなものを設置できます。歯ブラシやせっけんなど、収納場所と合わせて考えるのが良さそう。

ベッドルームは2つ。

寝室と書斎、夫婦それぞれの部屋、子ども部屋、と色んな使い方ができます。

壁の一面は、入居者さんが自由に塗装できるように下地がそのまま残されています。最近ではDIY初心者向けの塗りやすいペンキもたくさんありますから、これを機にチャレンジしてみるのも良さそう。

ちょっとくらいの失敗は、逆に思い出になります。きっと。

インテリアを考えやすそうな、シンプルなテイスト。

壁にはピクチャーレールが備わっていて、お気に入りの絵を飾ることができます。

絵だけでなく、布を使ったり小さなグリーンを引っ掛けたりするのも、良い雰囲気になるかもしれません。

引き戸を開けると、なかはウォークインクローゼット。

ハンガーも掛けられて棚は3段ですから、なかなかの容量です。

ちなみに、もう1室のベッドルームにもクローゼットがついています。衣装持ちの方もご安心を。

ベランダは南向き。

ふとんを干すにもちょうど良い広さ。物干し竿やスタンドは、自分で用意する必要があります。

ちなみに、雨の日など室内で洗濯物を干したいときは、天井の物干しフックが使えます。

取り外しもできるため、必要なときだけ取り付ければOK。結構重宝するんです、これ。

北側のベッドルームは斜め天井。おおよそ6畳ほどの広さです。

南側がメインのベッドルームなら、こちらが書斎や子ども部屋というイメージでしょうか。

最寄り駅は西武新宿線花小金井駅

シェアハウスまではバスと徒歩で16分ほどですが、電車に乗ってしまえば新宿まで28分。通勤に45分と考えると、充分選択肢に入ってくるのではないでしょうか。ちなみに、駅からの終バスは23時半頃とのこと。

花小金井駅の他、ひばりヶ丘駅も利用可能。池袋方面に出るときは、ひばりヶ丘駅が便利です。

最寄りのバス停より少し手前で降りると、大型のイオンがあります。

日用品は、ここで一通り揃います。週末に車で買い出しに来るのが便利そう。

隣地は遊歩道の整備された雑木林で、近所の人が散歩を楽しんでいる姿をよく見かけます。

この雑木林、カブトムシも見つけられるそうで、入居者さんのなかには、今年だけでもう3匹捕まえた方もいるとか。わざわざ探しに行かなくても、カブトムシから来てくれる環境なのだそうです。

東久留米には、湧き水が流れているような自然の豊かな場所がたくさんあります。

休日に自転車で散策してみるのも楽しいはず。オーナーさんオススメのスポットはコチラでも紹介しています。

運営管理を行うのは「エイムズ株式会社」さん。

不動産再生のほか、賃貸用のリノベーションや訪日外国人向けのサービスも行っています。

すぐ近くで緑花農園を営むオーナーさんと二人三脚で、企画段階からツクルメの”種”を撒いてきました。

実は、実際に入居者として暮らしていることもあり、誰よりもこの家のことを分かっている事業者さん。その分、オーナーさんや他の入居者さんとの距離感も近く、とても良い雰囲気なのが印象的です。

毎日渋谷のオフィスまで通っているそうですが、約1時間の通勤については「慣れました」とのこと。住んでいる人の言葉は説得力があります。

ファミリー向けということもあり、空室が出る機会は多くないとは思います。もし見つけたときには、コチラからお問合せをどうぞ。

いつか、こんな暮らしが当たり前の光景になったら。

きっと、毎日がまた少し豊かになるのだと思います。

(テルヤ)

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